まず五輪代表。
青山敏と伊野波が負傷離脱との事。補充メンバは上田と小林祐三。ここで小椋を指名する度胸は反町氏にはなかったと言う事か。ちょっと残念。
それはさておき、伊野波の離脱は本当に痛い。これにより内田または安田(あるいはこの両方)をサイドDFに使う4DFが非常にやりづらくなってしまった。おそらくスタメンは、伊野波の代わりに細貝または小林祐三をDFに入れ、水本、青山直と3DFを組み、DFラインの前に本田拓を配する布陣を取るのだろう。後のMFはおなじみのメンバで平山の相方も奇をてらわずに李忠成で行くと思われる。最大の注目点は、MFとして従来通り梶山で行くか、柏木を起用するか。
ただし、先々のサウジ、カタールとの戦いを考えると4DFのトライはどうしてもしておきたい。先を考えたならば、いきなりスタメンから4DFを試してもよいと思うのだが。
そしてA代表。
それにしても2002年のカメルーンは中津江村に着くまでに大変な紆余曲折があった訳だが、今回は予定通りにちゃんと大分に到着するのだから、我らが酒精メーカのギャラの威力も中々と言うところか。
相変わらず爺さんの選手選考は人を食ったようなところがある。もはや恒例の感すらある、選手の分離発表。後から発表された攻撃ラインのタレント達の顔ぶれがまた愉しい。山瀬、達也、前田、高松ら以前よりオシム氏の選考対象に入っていた人材に加え、最近好調の大久保。それに常連の寿人と言う組み合わせだ。アジアカップのメンバからは、巻、羽生らのジェフ勢と出場機会がなかった太田が外れた。アジアカップ直前に離脱した播戸が召集されなかった事はやや驚きだったが、いずれにしてもこのメンバ構成は攻撃ラインに新しいメンバを試したいと言う爺さんの意図だろう。いずれの選手もJでは充実したプレイを見せており、ベストに近いメンバのカメルーンとの対決をじっくりと愉しめないのは、あまりにもったいない。
それにしても、日本協会の五輪代表強化に対する体制は全く納得できない。
まず、この集中しづらい異様な日程も酷い。しかし、それ以上に、先日も散々愚痴を垂れたしかし、花相撲であるオールスターや公式戦とは言えレベルの落ちるユニバーシアードを優先する決断は何なのだ。結果的に、ワールドユース組を加えたチームとしては、ぶっつけ本番で最終予選に臨む事になってしまった。酷い強化策である。これだけいい加減な直前の準備で臨む五輪予選は、68年のメキシコ五輪予選初めての事と言っても過言ではない。
せめて8月上旬に「従来の固定メンバ+ユースからの昇格組+岡崎らの新しい選手達」の20数名を集めて選考+強化合宿を行い、Jクラブと練習試合を組んでいれば、状況は相当改善されていた事だろう。
誤解されては困るが、私はJリーグをないがしろにして五輪を強化せよなどとは言っていない。オールスターなどの非公式戦よりは、五輪の強化を優先させて考えてもよかろうと言っているだけだ。
私は、アルビレックス時代の反町氏の手腕を高く評価しつつも、五輪代表監督就任以降の強化策を厳しく批判してきた。
反町氏は、今回の日本協会の愚策に対しては、身体を張って戦うべきだったのではないか。少なくとも瀋陽には「ほぼベスト」の手駒を連れて行くべく、日本協会と戦うべきだった。氏は五輪で上位進出するための現場指揮を任されているのだから、それを阻害する理不尽な障害と戦う必要があるはずではないか。ここで「戦わなかった事」は、ある意味でここまでの強化策への疑問以上に、反町氏に失望した(我々の眼に触れないところで、反町氏は「戦った」のかもしれないが、それが公になっていない以上は「戦っていない」と言われても仕方があるまい)。
もっとも一方で、氏はプロフェッショナルの監督なのだから、「与えられた条件で成果を出す」のが使命だ。そして、その使命の第一ステップは、言うまでも無くこの最終予選突破。現状の強化日程を受け入れた上での挑戦なのだから、結果が全てである。
まずは明日のベトナム戦、残りのリーグ戦を優位に戦えるような大量得点の勝利を期待したい。








