2007年12月31日

2007年10大ニュース

 今年もこの偏見あふれるBLOGにお付き合いいただき、ありがとうございました。年末ですので、恒例の10大ニュースを述べさせていただきます。実は年末に某所で暫定版を発表したのですが、その後少しアタマを整理してやや変更しています。
 毎年執拗に10大ニュースに挙げていた「破綻した日程」を敢えて外しました。それは選択した多くのニュースに、日程破綻問題が絡むからです。その負担を全て消耗していく選手達に押し付けている現状は、もはや看過できない状態になっているのですが。
 五輪代表の反町監督の迷走と言うか「天下の期待はずれ」は、08年に金メダル獲得で取り返してもらう事でチャラにすべく敢えて外しました。また、代表戦のチケット販売不振については入れたかったのですが着外と言う事で。

1.オシム爺さん倒れる

 最善の選択は、時に最悪の事態を生むと言う事なのだろう。
 「2010年に爺さんが手塩にかけたチームを世界に問う」と言う我々の願いは叶えられなかった。叶わない夢を持てた事だけでも幸せだったと考える事にしたい。
 幸い、回復は順調と聞く。どうやらあの笑顔を再び見る事ができそうだ。もうそれ以上の贅沢は言うまい。
 後任の岡田氏は(再三述べているが甚だ岡田氏には失礼だが)次善、三善の策だろう。しかし、その選考は間違っていないと思う。2010年は岡田氏と、1998年の復讐戦を戦うのだ。

2.アジアカップ3連覇ならず

 BLOGでも述べたが、私は決勝進出したら現地に行く計画をしていた。相当悔しかった。
 しかし、オシム爺さんが作ったチームは、芸術的なパス交換を基盤にしたとてもよいチームだった。そして、チーム作りも明らかに1,2年先を見ているのは明確だった。だから負けたのは仕方がない。
 でも、せめて1週間早くJを休んで準備できなかったものなのか。そのような時間が無いと言う日程破綻問題そのものが、極めて深刻な事態なのだが。
 やはり、それにしても、このチームの完成を見る事ができないのが悲しい。

3.ヴァンフォーレ甲府のビューティフルゴール

 J1前期、ヴァンフォーレ−ガンバ戦のヴァンフォーレのビューティフルゴール。15本ものショートパスをつないで、完全に守備ラインを崩したものだった。あれだけ、ひたすら短いパスをつないで同じサイドを崩した美しい得点は、ちょっと見られるものではない。
 ヴァンフォーレは結果的に今期J2に陥落した。しかし、あの美しい得点は永遠に記録にも記憶にも残る。

4.レッズのACL制覇

 レッズがACL王者を久々に日本に奪回。敵地で負けないしぶとさを見せて勝ち点を積み上げて1次リーグ突破。準決勝の城南戦は凄絶なPK戦を勝ち抜いての決勝進出と、決して楽な勝ち上がりではなかったが、それがまたレッズの強さを表した感があった。そのまま拡大トヨタカップに出場し、ミランと丁々発止。ミラン戦で、阿部と啓太と闘莉王のプレイが十分に通用したのが、嬉しかった。
 とは言え、日程破綻問題と、硬直したオジェク氏采配により、選手は疲労困憊、ガタガタになっており、ほぼ手中にしていたリーグタイトルを逸したのだが。

5.フロンターレのACL準々決勝敗戦

 あのセパハンのPK負け。何と言っていいか。負けた瞬間、私の記憶は白黒映像として鮮明に残っている。巧く言えないが、あのフロンターレが崩れ落ちたあの瞬間はそのような記憶なのだ。
 それにしても美しい試合だった。
 もっとも、あの美しさは、日程破綻問題ゆえもあったのだが。
 一方で、このセパハン戦周辺での協会首脳の信じ難い暴言は何だったのか。

6 我那覇のニンニク注射問題

 ドーピング問題を考慮した場合、ニンニク注射(点滴)はOKなのかNGなのかは、非常に微妙な問題だと言う。これ以上は専門家でない私が論じるべきではないだろうが、微妙な問題にも関わらず、事前にその情報を曖昧なままに扱っておいて、信じ難い高額な罰金と出場停止を宣告するJリーグ当局。さらに、以降の対応をアタマから拒絶する硬直性。何かおかしい。
 そして、我那覇がこの騒動以降すっかり体調を崩したのか、凡庸なプレイしか見せられないようになった事実は悲しい。

7.アントラーズ久々のJ制覇

 長期のリーグ戦と言うのものは、我慢を重ねて勝ち点を積み上げ最終戦終了時点で一番多くの勝ち点を取ったチームが優勝すると言う当たり前の事を、丹念にやり遂げた優勝。的確な監督選考と、毎期の堅実な補強が、ここに来て奏効したとも言えるか。
 個人的には、いよいよ狡猾で抜け目のないプレイをするようになった本山の成長が嬉しい。

8.サンガ−ベルマーレ、微妙な試合中止判断

 経緯はこちらに。
 もし、この試合にベルマーレが勝っていれば、J2の終盤戦は大きく状況が変わっていた。サガンのフロントが恣意的な事はしていないと信じてはいるが、結果から見れば何とも微妙な感想を抱かざるを得ない中断ではあった。悪しき前例にならない事を望む。

9.TOTOの危機

 経営不振が続いていたTOTOが、BIGを始めた事により、黒字化改善の目処が立ったとの事だ。しかし、これは何も喜ばしい事ではない。サッカーくじとしての「予想の愉しさ」が、世間に何も評価されていないと言う事だから。
 スポーツ振興財源のために、ギャンブルをいかに巧く使うのか。行政改革の俎上に乗る事もしばしばのTOTO。本質的な意義を問われている。

10.中村のスコットランド個人タイトル独占

 1人の選手が1国の個人タイトルを総なめする事はそうはない。それを日本の選手がやり遂げたのだから、多いに評価に値しよう。極端な言い方をすれば、日本の選手が国内の個人タイトルをここまで1人で総なめする事すら難しいのだから。
 今の中村は、代表においても、セルティックにおいても、登場するだけで「場」が変わる選手にまで成長した。体力的なピークを過ぎる年齢になったが、南アフリカで今度こそピークが来るべく鍛錬して欲しい。
posted by 武藤文雄 at 23:59| Comment(6) | TrackBack(0) | 歴史 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする