2008年03月31日

私は岡田武史監督を支持し続ける

 この週末。ベガルタはついに「流れの中からの得点」で勝利した。無得点→自殺点→PK→CK→流れの中からの得点、と5試合で着実に進歩。ホーム勝率10割、4位、悪くない位置取りである(首位のサンフレッチェ、1つ下の5位のサンガ、それぞれが1試合少ないとか、そういう事もあるのだけれども)。来週は三ツ沢、じゃなかったニッパツ競技場で、あの都並氏率いる横浜FC戦。私も参戦可能だし、何とも愉しみだ。
 J1も、レッズ、ガンバ、フロンターレなどの苦闘していた優勝候補チームが、初勝利。各チームとも「永遠の暗黒下」にいるように思っていたのだが、落ち着いて考えてみればまだ2試合しかしていなかったのだなと。長いリーグ戦はこれからだ。

 で、改めて日本代表について。
 繰り返すが、バーレーン戦は、内容も結果も酷い試合だった。こうなると怪しい報道が次々に登場する。選手達もそれなりに愚痴をこぼす。スタッフミーティングの情報が不可思議にリークされる。
 我々サポータとしても、試合そのものの酷さを悩み、愚痴をこぼすのは、それはそれで愉しい。しかし、情報源も明らかでない報道に右往左往するは、いかがなものか。確かに、あのバーレーン戦同様の試合を6月も継続したら、3次予選突破は厳しくなるかもしれない。散々悪態を突いたが、実に酷い試合だっただから。しかし、6月の4試合で、あのような酷い試合が再現されるとも、とても思えないのだが。
 もちろん、あのような内容も結果も酷い試合を演じた事に対して、現場統轄を担当している岡田氏の責任は免れ得まい。たとえ、直接的な要因が川口や阿部の個人的ミスだろうが、それが監督と言うシゴトである。そもそも、川口や阿部を使った事が岡田氏の責任なのだから。さらに言えば、「戦う気持ち」が欠如しているのではないかと言う不甲斐なさについても、岡田氏は責を負うべきだろう。代表チームの監督と言うのは、そのようなシゴトである。
 また、タイ戦や中国戦で機能した4DFで戦うべきだったのではないかと、私も思う。しかし、遠藤の不振、高原の離脱、俊輔の日程調整不良、などを考慮すれば、勝ち点1確保を狙い守備的に戦うのも、一手段である事は否定しない。繰り返すが、川口のミスがなければ、勝ち点1を無事確保し、「つまらないが、リアルに勝ち点を獲得した試合」と評価された事だろう。しかし、そうならなかったのだから、それらの責を負うのは岡田氏なのだ。

 しかし、私は南アフリカに向けて、岡田氏に対する支持を継続する。なぜか。簡単な話だ。岡田氏は実績があるからだ。
 97年フランス予選。あの重苦しい状況で就任した岡田氏。ソウルでの韓国への完勝(まあ、先方は本大会出場を決めていたですが)、カザフ戦の大差の勝利、ジョホールバルでの美しい攻撃サッカーと七転八倒の末獲得した歓喜。フランス本大会でのアルゼンチンとクロアチアへの見事な抵抗。
 コンサドーレJ1昇格。マリノスの2連覇。
 これらの実績を否定する人は、Jリーグも日本サッカー界の歴史も否定すると言う事だ。

 たとえば、「バーレーン戦の不首尾は、マリノス不振時の采配そのものだ」と論じる方に伺いたい。その前のマリノスでの2連覇はどうだったのだかと。マリノス2連覇以降、岡田氏が何がしかの理由で「劣化した」と説明してくれるだけでよい。
 フランスでの岡田氏の采配を否定する人に伺いたい。あのアルゼンチンやクロアチアに勝つ有効な方策を具体的に述べて欲しい。ただし、城の代わりに呂比須起用などの戯言はやめてくれよ。呂比須は、アジア予選でも不用意なボールの奪われ方をして、直接の失点の要因になっていたのだから。
 今野と阿部のCB起用を疑問視する人に伺いたい。では、準備期間がほとんどなかった状態で、誰を使うべきだったのか。水本については、私自身も散々非難したが、現状アレだ。まずは西野氏の信頼を取り戻してくれ。岩政は準備期間に負傷したのみならずゼロックスでの愚行。それとも、田中誠や松田を呼び戻す?それとも青山直や河本をいきなり抜擢する?
 遠藤を外したのは私も驚いた。しかし、J開幕後の2試合、ACLの2試合、遠藤は明らかに疲労困憊だった。啓太、憲剛、山瀬と並べる事が、そう奇策だとは思えない。

 繰り返すが、バーレーン戦の無様な結果と内容は岡田氏の責任である。今なお、腹は立っているし、不愉快極まりない。しかし、だからと言って、反町だ、ストイコビッチだと、語るほどの神経を、私は持っていないと言う事だけ。
posted by 武藤文雄 at 23:50| Comment(35) | TrackBack(2) | 日本代表

2008年03月27日

不愉快の弁を繰り返す

 さすがにいくら激怒していても、酒を飲んで、寝て、シゴトをして、寒い中閑散とした競技場で意味不明の試合(よい試合だったけれど)を観れば、少しは落ち着こうと言うもの。改めて、あの思い出しくもない無様な試合を反芻してみたい(何か矛盾している日本語だな)。

 試合直後に激怒したが、直接的な敗因は川口と阿部のミスである。どのような選手にもミスはある。ジョホールバルでは井原のトラップミスから同点に追いつかれた。試合の重要さでは、格段にジョホールバルの方が上だった。しかし、昨日の川口と阿部には腹が立つが、当時井原には腹が立たなかった。否定しないが、私は井原が大好きだった。けれど、川口も阿部も十分好きな選手のはずだ、井原ほどじゃあないけれど。そうなると、この温度差は好みの深さの違いだろうか。
 ただし、ちょっと違う印象もあるのだ。過去、幾度川口のおバカに悩まされた事か。上記のジョホールバル、2失点とも川口の責任は小さくなかった。ドイツ予選の埼玉北朝鮮戦の失点も川口の「決めつけ」による失点だった。そして、ドイツでの豪州戦...しかし、それらの川口おバカは「何か許せる」思いがあった。しかし、昨日のおバカを許せない自分がいるのだ。
 おそらく、昨日のチーム全体のぬるい雰囲気がどうにも嫌なのだからだと思う。
 
 と言う事で間接的敗因に移ろう。

 序盤はむしろ日本ペース。啓太や憲剛が中盤で再三インタセプトに成功し、速攻を仕掛ける。また、阿部と今野の出足もよく、敵攻撃陣にシゴトをさせない。サイドで再三数的優位を作り、駒野と安田の両翼からよい攻め込みを見せる。バーレーンの中央が強いため、簡単には崩せないが、悪くない立ち上がりだった。
 ところが前半半ばくらいか。A・フバイルの執拗なキープに今野が我慢できずファウルで止めた場面があった。A・フバイルは典型的な天才肌のストライカで、「ここまで粘ってくるとは」と驚いた場面だった。一方で今野は我々が誇る知的労働者。敵の天才に、当方の知的労働者が根負けするのは、非常にイヤな予感がした。
 そして、そのFKあたりからバーレーンペースに移る。全員が執拗なフォアチェック。思わず日本は余裕のない縦パスで逃げる。溜めも仕掛けもないロングボールばかりでは、いくら巻でも勝てない。簡単に跳ね返され、2トップにつながれ、またファウルで止める。と、悪循環が継続した。
 ここでの問題はやはり憲剛である。押し込まれてバタバタしている時こそ、中盤の将軍はチームを落ち着けなければならない。しかし、遠藤と言うパートナ不在(たしかにJ開幕後の調子は最悪と言っても過言ではない程だったので、思い切って外したのだろう)、部下の知的労働者達は余裕なし、と言う状況では憲剛も落ち着かないプレイを重ねるばかりだった。
 だからと言って、各選手がああも注文相撲にはまって蹴りあいをするのはいかがなものか。遠藤がいないと、自律判断で展開できる選手はいないのかと言う酷い惨状だった。
 また(ミラン・マチャラ氏の指示だと思うが)、DFなり後方の選手が強引にドリブルで前進しミドルシュートを狙ってくるのは、嫌らしかった。たしかに、日本のDFは瞬発力の差を恐れるあまり、ディレイし過ぎて敵に切れ込まれる傾向がある。言い換えれば、全員のフォアチェックと後方の選手のドリブルシュート、この2つのみがマチャラ氏が仕掛けた策だったのだ。
 もっとも、前半に敵の体力に任せたプレスに苦戦するのは、アジアのチームに対してはよくある話。後半になるとすっかり敵が消耗し、日本ペースでの試合となるのは、過去いくらでも経験している。思わしくなかった前半を0−0で終えたのは、ある意味では日本の計算通りとも言えなくもなかった。

 しかし、後半立ち上がりにバーレーンの猛攻を食らう。相当無理な走りをしているバーレーンが、この時間帯仕掛けてくるは明確なのだが、その注文相撲に安易にはまるのが相当不愉快だった。たまらず、岡田氏は遠藤を起用。そのあたりから、バーレーン選手の疲労も顕著になり、以降は敵に好機を与える機会はほとんどなくなった。
 予想通り後半半ば以降は、バーレーン選手の疲労は顕著に。敵に次々と足がつる選手が出始め、いよいよ日本ペースになる展開になった。しかし、敵の攻撃が完全に停滞してしまったこの時間帯、日本もそれに合わせたかのように、停滞してしまった。後半半ばまでの展開も残念だったが、この時間帯の仕掛けの停滞には本当に失望した。
 そして、運命の失点場面へ。取られた時間帯が最悪だった。もっと早い時間帯だったら、まだ逆襲の時間が残されていたのだが。

 前半にズルズルと敵ペースに持ち込まれたのは、選手全体の能力不足と言う事だろうか。不振の遠藤不在が、それを際立たせてしまった。
 そして遠藤投入以降の、敵疲労状況にも関わらずのグダグダ。上記したこの日の間接的敗因。これは前半の不出来とは質が違う。想像だが、バーレーンの選手達の疲労が顕著になり、悩んでいたフォアチェックがなくなってきた時に、「よし、これで勝てる」と安易に思ってしまったのではないか。そして、「戦う気持ち」もそのままどこかに忘れてしまったようだった。

 結論から言えば、岡田氏のチーム全体のコントロールが、巧くいかなかったと言う試合だった。もしかしたら、あの無様な失点をした瞬間に、岡田氏を含めた選手達は目を覚ましたのかもしれない。6月の4連戦は厳しい日程にはなるが、それはいずれの国も同じ事。重要な事は今回の反省を活かした次への準備だろう。そう思わなければやりきれないと言う事もあるが、「おお、ようやくワールドカップ予選だ」と高揚する気持ちもある事も確か。 
posted by 武藤文雄 at 23:00| Comment(20) | TrackBack(0) | 若年層

正当な敗北

 負けた事は非常に悔しいが、結果論だ。幸い、取り返せる予選方式なのだし。負けた事以上に悔しいのは、「戦う気持ち」で明らかに劣勢だった事だ。失点場面はその典型、妙にファウルをアピールして易々とセンタリングを許した阿部、全く言い訳の余地ない不用意な飛び出しをまたも見せた川口。あの終盤の難しい時間帯に経験豊富な2人が軽卒と言うか、フラフラしたプレイを見せた事が悔しい。これこそ「戦う気持ち」欠如の典型的場面だった。
 バーレーンの激しいフォアチェックに押され、安易な蹴り合いに終始したのも、「戦う気持ち」が足りないから。(遠藤が不調でスタメン落ちしたのは確かだが)あれだけ厳しいチェックでボールをつなぐためには、運動量と言うよりは1つ1つの動きの質(ボールを受ける体勢の修正)が必要だが、日本の強みであるそれが発揮できていなかった。先日の中国戦でやれていた選手たちがやれないのがもどかしい。
 一方敵は、後半半ばには複数の選手が足をつるくらい奮闘していた。敵の奮闘は見事だが、逆にスタミナ切れを起こしているのだから、しっかりとボールを回せるはずなのに、失点の時間帯まで楽な蹴り合いを継続。確かに阿部と川口があのようなミスをしなければ、そのまま0−0で終わった可能性も高い試合だったから、無理をしないのは間違っていない。しかし、サッカーは何が起こるかわからないのだ。無理な攻撃をしかける必要はないが、しっかりとボールを保持し、自分たちのペースを維持はしなければならない。それをしないから、あのような不運(と言うよりは自滅だな)に襲われるのだ。
 さらに悔しいのは、失点後の攻撃。ようやく丁寧につなぎ始め猛攻。センタリングに対しても、次々と選手が飛び込む。できるのならば、失点前からやってくれ。確かに失点後はリスクをかけやすくなったのは確かだが、「戦う気持ち」がようやく失点後でてきたとしか言いようのない変化だった。

 要はバーレーンに対して、「リスペクト」に欠けていたのだ。これほど「戦わない」日本代表は記憶にない程だ。だらしなかったのは選手達だが、そのようなプレイをさせてしまった岡田氏の責任も重い。
 それにしても悔しい。
posted by 武藤文雄 at 01:46| Comment(22) | TrackBack(1) | 日本代表

2008年03月25日

敵地バーレーン戦前夜

 3次予選の同グループの相手は、バーレーン、オマーン、タイ。いずれも、一癖ある厄介なチームだが、ここ最近の実績からは、バーレーンが最も戦闘能力の高い印象がある。したがって、明日の敵地バーレーン戦は、3次予選では最も厄介な戦いと言えるかもしれない。しかも、あのA・フバイルが復活したとの話だし(2004年アジアカップの得点王A・フバイルは、当時久保と並びアジア最高のストライカだったと思う、もっとも当方の英雄は未だ中々復活してくれないのだが)。もっとも、2位抜けのレギュレーションを現実的に捉えれば、厄介であるが故に最も無理をしなくてもよい試合と言う解釈も成り立つが。

 A・フバイル復調の他にも、ナイジェリア辺りからの帰化選手が多いとか、ミラン・マチャラ氏の秘密作戦が恐ろしい、などの報道が目立つ。しかし、日本がマチャラ氏にやられたのは、加茂氏が監督を勤めていた2000年のアジアカップのクウェイト戦のみ。以降は、マチャラ氏に対しては全て勝っており、通産の対戦成績は4勝1敗に過ぎない。油断なく準備を行うのは当然だが、過剰な警戒はいかがと思う。さらに言えば、昨年のアジアカップでは、マチャラ氏率いるバーレーンは、準々決勝進出をほぼ確保していながら、引き分けで構わないサウジ戦で無理に勝ちを狙いに行き敗退している。戦術的にはしたたかなよい監督だと思うが、戦略的に意表を付いてケタグリができるような男ではない。
 そう考えると、厄介な相手だし、敵地なのだから、楽な試合にはならないだろうが、そう脅える相手ではない事も確かだ。

 一方、日本代表内部で心配なのは高原と遠藤の体調だろう。
 高原はフランクフルトの06−07年シーズン、さらにアジアカップでは素晴らしかった。その後体調を崩し、レッズに移籍。チリ戦、ボスニアヘルツェゴビナ戦、タイ戦と、もう1つの出来だった。そして、東アジア選手権を辞退し、レッズで体調を整える事に専念していた割には、Jでのプレイ振りも今一歩冴えないもの。「そろそろ大爆発を」と期待したいのはやまやまだが、一方で丸3年前には、テヘランイラン戦で「日本代表史上に残る」無様プレイを見せた実績もあったりするから、「本当に大丈夫だろうか」と言う心配は尽きない。
 さらに、ガンバにおける遠藤の不振。A代表戦で大活躍した後にシーズンイン。以降、ACLを含め、シーズン開始以降4試合を戦っているが、持ち味の「やる気があるのかないのかわからないが、パスの精度は凄い」と言うプレイを、あまり見せてくれていない。
 このあたりの不安は確かにある。

 しかし、総じて言えば、リーグ戦を休んで、じっくりと試合準備を重ねた日本に、大きな不安があるとは思えない。むしろ、バーレーンの逆襲速攻すら、しっかりとしたボールキープで防いでしまう(東アジア選手権の中国戦のような)、技巧的で知性的な試合が期待できるはずだ。
 難しい試合になるだろうが、しっかりとした勝ち点確保については、全く問題ないと思っている。
posted by 武藤文雄 at 23:00| Comment(4) | TrackBack(1) | 日本代表

2008年03月24日

背番号問題

 先週発売のサッカーマガジンは「背番号特集」。J各クラブなり、欧州の著名クラブなりでの、各選手の背番号に対する拘泥を中心に、色々な切り口で背番号についての議論が。 その中で興味深かったのが、46ページの「数字の持つ意味とは何か」。欧州とブラジルの(最終ラインを中心にした)背番号の相違を述べたもの。これはこれで、興味深い記事なのだが、私なりの薀蓄の深堀り、と言うか30年来疑問を持っているお話。

 元々、サッカー黎明期(〜1920年代)のポジションと背番号は下記の通り。
11LW 9CF 7RW
 10LI 8RI
6LH 5CH 4RH
  3LB 2RB

 1930年代より、オフサイドルールの変更により守備ラインを3人にして、組立をインナーに託すやり方が定着(たとえばこちら)。いわゆるWMシステムである。この頃までは、いずれの国でも背番号の配置は同じだった模様。
11LW 9CF 7RW
 10LI 8RI
 6LH  4RH
3LB 5CH 2RB
    (CB)

 で、1950年代あたりに、ハンガリーやらブラジルが新たなサッカーを展開、守備ラインが4人になるにあたり(いわゆる4−2−4システムに発展、さらに60年代以降4−3−3に発展して行く)、各国で微妙に背番号に違いがでてきた。

 欧州各国は概ね以下の通り。CBが5番と6番、守備的な中盤に4番(ただし、この4、5、6が微妙に入れ替わるのだが)。右バックは2番、左バックは3番。
11LW  9CF   7RW
  10HB  8HB
     4HB
3LB 6CB 5CB 2RB

 一方、ブラジルは右バックの2番は同じだが、左バックは6番。CBは3番と4番。守備的な中盤に5番。これは、欧州各国とブラジルの「発展形」に相違があったからと推定されているが、この欧州とブラジルの相違についてはサッカーマガジンも指摘している。
11LW  9CF   7RW
  10HB  8HB
     5HB
6LB 4CB 3CB 2RB

 ところが、さらに不思議な話がある。それはアルゼンチン。多くの方がご存知だと思うが、アルゼンチンではCBは2番と6番(ちなみにカバーリングが巧いCBが6番、敵をつぶすタイプのCBが2番をつける事が多い)、サイドバックが3番と4番なのだ。常に対立するブラジルへの対抗意識なり意趣返しなのかと思いたくなるくらいの相違である。
11LW  9CF   7RW
  10HB  8HB
     5HB
4LB 6CB 2CB 3RB

 その後、80年代後半から、3DFシステムが登場し、各国の背番号事情は一層ややこしくなる(実際、3DFのいわゆるサイドMFが、サイドバックの背番号をつける事が多いので、より事態は混乱している)。まあ、それはそれとして、まずは4DFの背番号配置の問題について、私は不思議でならないのだ。欧州とブラジルとアルゼンチンが、見事な程に違う配置。いったい、どのような経緯でそうなっていったのか。
 誰か詳しい人がいたら、教えてください。
posted by 武藤文雄 at 23:00| Comment(2) | TrackBack(0) | サッカー一般

2008年03月23日

日常空間と非日常空間

 ベガルタはセレッソに敗れた。まだ映像を見る事ができていないので、どうこうは言えないのだが。
 敵地ゆえ引き分けに持ち込んでくれていれば嬉しいところだったのだが、そう甘くはないと言う事だろう。難敵とのアウェイゲームで、中盤のメンバを攻撃的に組み替えたのは疑問だが、中2日はベテランの永井には難しいと言う判断だったのかもしれない(こうなると、富田の調整遅れが痛くなるのだが、まあそれはそれ)。しかし、無得点→オウンゴール→PK→CKと、得点がステップアップしている印象もあるし(笑...笑っていいのか?!)、ホーム1試合敵地3試合で勝ち点6なのだからまあ1勝1分けペースとも言えるし、由紀彦、飛弾が機能したとの事だし、そう悲観する事なく見守っていくべきであろう。

 で、今日はベガルタに絡む全く別な話。
 先日のユアテックのアビスパ戦、試合後友人と夜に待ち合わせて飲む約束をしたので、一時実家に戻る事にした。と言う事で、地下鉄で実家に向かう。地下鉄の中は黄色い僚友達が大量にいるからスタジアム同様の非日常空間が継続している。
 閑話休題。考えてみれば、過去(大量に観客が入るようになった以降)ユアテックの試合後って、(1)地下鉄で仙台駅に直行し新幹線で居住地に帰る(2)スタジアムの周辺で飲む(3)地下鉄で仙台の繁華街に出て飲む(4)自家用車で実家に帰る、と言う4パタンしかなかった。したがい、不思議に感じるが、地下鉄を使って実家に帰るのは初めてのことだったのだ。
 話題戻ります。私の実家は地下鉄の駅から歩いて20分ほどのところにある。非日常空間の地下鉄を降りて、地上に出るとそこには日常空間があった。しかも、地下鉄の駅から実家までの道は、小学校、中学校時代9年間に渡っての通学路でもある。中学卒業以降32年の月日が経っているから、周辺の景観はいくばくか変わっているものの(大体、当時は地下鉄などはなかったのだが)、私にとってこれ以上はないと言う日常空間なのだ。

 ところが、その日常空間に外乱があった。私と同じ駅で降りた黄色い服を着た人間が何人かいたのだ。9年間通い慣れた道を、見知らぬサポータ仲間が歩いていた訳。そもそも、サッカーのサポータの服装と言うものは、ある種異様なものがある。私を含めたいい年齢の人間が、原色を主体にした着衣を身に着けているのだから。
 しかし、その原色の人間たちが、私にとっての日常空間に完全に溶け込んでいるのだ。皆が(私もだが)、原色の着衣をごく自然に着て、街を歩き各自の家に向かっている。そして、その現状が完全に普通のものとして定着している。誰も原色の我々を異様なものとして捉えていない。

 やはりJリーグって凄い。とにもかくにも、「スポーツを観に行く、応援する」と言う文化を、完全に日本に持ち込んだのだから。サッカーの地域密着政策が、野球にも刺激を与え、バスケットもプロリーグができた。
 こう言う幸せは、浸っていると中々気がつかない。たまたま故郷でそれを再認識できたと言う事なのだが
posted by 武藤文雄 at 23:00| Comment(4) | TrackBack(0) | Jリーグ

2008年03月22日

五輪代表強化への提案

 アンゴラA代表戦を控えた五輪代表メンバが発表になった。ワールドカップ予選があるためJ1が休みになるし、インタナショナルマッチデーだけに強い国が呼べると言う意味でも、五輪代表の強化試合にはよいタイミングだと思う。

 しかし、現実的な強化は非常に難しい状況に陥ってしまっている。
 反町氏が予選を勝ち抜いた基本メンバは、おおむね西川、山本、内田、青山直、水本、伊野波、細貝、梶山、本田拓、青山敏、柏木、水野、本田圭、家長、平山、李、岡崎と言ったあたり。2軍対応、3軍対応の試合があり、相当数のメンバを招集しているが、実際に重要な試合で使った選手は案外少ないし、オプションもそうある訳ではない。
 そして、これらのメンバのうち、本田圭と水野は海外クラブに移籍(本田圭はオランダの中堅チームに加入した事もありレギュラとして活躍しているが、水野はよりによって欧州のトップクラブに加入したため試合出場機会すら得られていない)、内田、水本はA代表に召集(反町氏は起用の機会がなかったが安田もA代表)。つまり、中核選手が相当選考しづらい状況にあるのだ。また、予選終盤に攻撃の切り札として活躍した柏木と家長は体調を崩しまだリーグ戦にも登場できない状態にある。
 さらに6月には集中的にワールドカップ予選があるため、J1は休みにはなるが内田、水本、そして安田の招集は難しかろう。加えてオーバエージについても、A代表選手を北京に連れて行こうとするならば、6月のワールドカップ予選終了後に、呼ぶしかない訳で、もうこうなると事実上「ぶっつけ本番」で北京に臨むしかない状況と言えるかもしれない。
 アトランタ、シドニー、アテネの各五輪に関しては、予選段階でほぼチームが固まっていた(もっとも、アトランタでの西野氏は中心選手の増長に悩み、シドニーのトルシェ氏はオーバエージの服部の離脱に苦しみ、アテネの山本氏は完成しつつあったチームに新しい選手を大量に招集し続け自滅したのだが)。それらに比較すると、反町氏が迎える深刻な事態はおわかりいただけると思う。7月までまともなメンバ招集ができないのだ。

 では反町氏はどうすべきなのか。
 私はとにかくオーバエージを固定すべきだと思う。それも岡田氏がA代表に招集していない顔ぶれで。幸い、今の日本はA代表に選考されていないものの、能力、経験でA代表のレギュラと遜色ない選手をJリーグから探す事が可能なのだ。
 ではどのポジションにオーバエージを使うべきか。今回の五輪代表の特長は、GKとDFの人材が豊富な事。西川はA代表に選考されても不思議ではないし、水本(最近この男に触れる機会が多いな)と青山直の存在感は抜群だ。内田と安田についても語る必要はなかろう。後方のオールラウンダ細貝と伊野波の存在も心強い。さらに田中裕、森重、(反町氏の好みではないようだが)河本、吉田さらに増嶋と言ったJで実績を残した守備者が多数いる。また攻撃的なMFも多彩。欧州でどうなるかは不安だし、多々課題はあるのだが、水野と本田圭は常にこのチームの中核だった。そして、負傷離脱中だが柏木の能力は抜群だし、梅崎も香川もいる。家長も間に合うかもしれない。
 一方手薄なポジションを考えると、言うまでもなく最前線とボランチだろう(ボランチに関しては、谷口と言うリーグ屈指の名手がいるのだが、反町氏が谷口を嫌いなのだろうから仕方がない)。そう考えると、今度のアンゴラ戦に明神、小笠原、寿人を選考すればよかったように思う。3人ともリーダシップ、勝利への献身、責任感、申し分なし。特に寿人は(復調すればだが)柏木とのセット起用と言うメリットもある。そして何より、岡田氏にも迷惑をかけない。

 この3人を軸にすれば、ボランチのバックアップを含めた最終ラインと攻撃的MFは上記した面々で問題ない。FWも寿人がいれば、労働型の李と岡崎を併用し、萬代(今回呼ばれるのではないかと期待していたのだが)なり豊田なり平山の復活なりを考慮すればよいだろう。もちろん、森本と言う飛び道具も考慮可能だろうし。

 まあ私の提案は1つのたたき台と思ってもらえばよいが、とにかく本大会まで準備の時間もほとんどないのだから、あまり手を広げない事。Jでガガ〜ンと伸びてきた選手はさておき、チームの中軸を固める事が何より大事だと思っている次第。
 ついでにもう1つ。6月に岡田氏が上記のオーバエージ候補の3人をA代表に呼びたくなったならば、それはその時に考えればよい、その場合は稲本と中田浩二と...あと1人は...













 久保はどうでしょうか。
posted by 武藤文雄 at 23:00| Comment(7) | TrackBack(0) | Jリーグ

2008年03月21日

播戸と安田の「ハート」

 少々日が経ってしまったが、全南−ガンバ戦。
 それにしても、あのゴール裏で応援していたサポータの方々の幸せさに素直に羨望する。いや、J2クラブのサポータからすれば、上位クラブのサポータは皆羨ましいのですけれど、やはりあれだけの試合はそうは見る事ができないでしょう。しかも、いきなりの2失点と、後半の3発が自分達が応援していた眼前のゴールに飛び込んだのだから。決勝点なんて、安田のクロスが敵GKとDFを打ち破り、全くフリーの播戸が飛び込んだ訳だが、あの瞬間なんて典型的な「時間が止まる」場面。もう最高だったろうなと。

 水本を外した西野氏の判断は適切だったと思うが、あろう事か山口が不振。中澤も冴えが見られず、いきなりの2失点。明神を飛ばされて最終ライン勝負に持ち込まれると課題があるガンバ守備ラインの弱点をつかれた感もあった(水本獲得の狙いはその課題の解決にもあったと思うのだが難しいものだ、ところで福元はどうしているのだろうか)。
 ACL開始2試合目で「早くも敗退が決定的になるのか」と憂色が漂い始めた悪い流れが、見事な得点で断ち切られる。ルーカスが入れた低く強いボールを播戸が見事なスルー、走りこんだ二川が鮮やかなミドルシュートを決めた。ルーカスは得点能力も非常に高い選手だが、広範に動くのが特長。ルーカスが外に開いたスペースを(播戸の見事な判断を含め)二川が利用した得点は、今後のガンバにとって非常に重要なものになるように思えた。
 後半に入り、遠藤がやや引いた位置取りを取る事で、安田が前半にも増して前進するようになり、一層攻勢を取る。播戸のCKからの同点弾だが、そのCKを奪った播戸自身のシュートも非常によかった。そして、逸機の直後にも冷静にシュートを打てるのがこの男の強み。こうなるとガンバの勢いは止まらず、分厚い攻めから最後は安田が決めてとうとう逆転。この若者のボールを蹴る事に対する「ふてぶてしさ」が発揮された。
 ここは引き締めなければならないところだったが、全南は死力を振り絞って反撃、橋本がPKを提供してしまい、またも同点。そして、冒頭に述べた、安田の鮮やかな「またぎ」による突破からの播戸の決勝点と相成った。この2人はやはり「ハート」がある。岡田氏が選んだほかの選手もいいけれど、やはり播戸はバーレーンに連れて行くべきだったのではなかろうか。
 以降西野氏は巧みな交代で試合をクローズ。全南は3−3にまで追いつくのが精一杯だった。

 これでガンバは立ち直るのだろうな。
 遠藤は相変わらず本調子ではないが、明神は見事なプレイでボールを拾い勝利に貢献。バレーのシュートは中々入らないが、これはまあそのうち入るようになるだろう。それでも播戸がいるから、得点の心配はあまりない。ルーカスと二川の仕事が整理された事で、得点力は増していく事だろうし。加地の負傷が癒えて、水本が復調(反省)すれば最終ラインもより安定する。年齢的にも、ポジション的にも、非常にバランスの取れたタレントが揃い、攻撃を指向するこのクラブは、かつての日本サッカー界にはなかったスケールの大きなサッカーをしてくれる可能性もあるかもしれない。
 となると、そろそろ宿題(って自分に課しているだけですが)の西野監督論を書く必要があるのだろうなと。
posted by 武藤文雄 at 23:00| Comment(1) | TrackBack(0) | 海外

2008年03月20日

ホーム開幕戦を堪能

 ベガルタのホーム開幕戦を堪能。3試合を終わって、得点は僅かに2点のみ、それもオウンゴールとPK。それでも勝ち点6なのだから、最も効率よく戦っていると,前向きに評価すべきだろう。おお、モンテディオもFC岐阜も今日1日だけで、ベガルタの3試合よりもたくさん点を取っている訳で。

 開始早々、梁の30mあろうかと言うロングシュートがアビスパゴールを襲い、GK神山が好フィスティング。この場面から、ベガルタは一気にペースをつかんだ。そして、中原の突破から得たFK、ファーサイドに流れたボールを詰めようとした木谷?を福岡DFが倒したPKで先制。
 ところが前半半ばからはアビスパにペースをつかまれる。アビスパはボランチのタレイが丁寧にボールを散らし中盤を制圧する。タレイは派手さはないが効果的な展開ができる選手だ。押し込まれる時間帯が継続した要因は、せっかくボールを奪い返しても、落ち着いてキープができなかった事にある。特に梁や関口はこのような攻め込まれた時間帯のボールキープを工夫したいところだ。しかし、アビスパは2トップの黒部、大久保の高さを活かそうとするためか、サイドから早めにクロスを上げる単調な攻めが多く救われる。唯一危なかったのは、35分田村の軽率な位置取りによりマークがずれ、中央突破から大久保?に決定機を捉まれ、GK林の飛び出しで難を逃れた場面くらいか。田村はこの場面以外も、ラインを上げるのが遅れたり、小さなミスが散見された。とは言え、このあたりは経験が解決するはず。上記のミスの直後、岡山に相当厳しく叱責されていたが、素材は確かな選手なので、我慢して使い続けたいところだ。
 上記の通り、この押し込まれた時間帯にアビスパがサイドをえぐってきたら、ベガルタは相当苦しい状況に追い込まれていたと思う。リトバルスキ氏の高さへの拘泥は相当で、ベガルタ陣深めのスローインになると、中払がロングスローをするのだが、毎回CBの長野を前線に進出させていた程だ。しかし、北斗、中島、田中(後半途中から登場)など、サイドを崩せるタレントが豊富なのだし、タレイの展開の速さは中々なのだから、サイド利用はもっと意識されていいように思う。現役時代に技巧的なプレイで活躍し、サイドの切り崩しを徹底するチームでワールドカップを獲得したリトバルスキ氏なのだけれども。 

 後半、ベガルタは2トップの忠実なチェイシング、ドイスボランチの上下関係が明確になり、木谷がラインを浅くしっかりコントロール。タレイが前半ほど自由にプレイできなくなり、ベガルタはペースをつかみ直す(記者会見に出席した友人によると、手倉森氏はハーフタイムに「守備のブロックを作れ」との指示をしたとの事だが、監督指示、選手の対応、いずれも高く評価できよう)。そして、再三よい位置で敵ボールを奪取し、中島のドリブルを軸に、梁の展開、関口の突破と鋭い攻撃が続くのだが、追加点は入らない。
 点が入らなかったのは、「個」の能力の問題もあるが、チームとして「どのように点を取るか」の具体的イメージがまだ足りない事が大きいように思える。中原の高さと滞空時間は相当なのだから、サイドをえぐって高いボールで勝負するのが有力な武器になるように思う。実際、梁の展開、中島、関口の突破、田村、菅井の押し上げから、サイド深くまでのえぐりはできているのだが、センタリングを狙う段になって各選手が中原を活かすボールを狙っているようには見えない。まず最大の武器を狙う事で、逆に意表をつくグラウンダのボールや、他の選手をニアに飛び込ませるなどの、第2第3の武器が活きてくると思う(一方で、中原の高さに頼るアーリークロスを狙わず、執拗にサイドを狙う姿勢には非常によいと思うが)。また、右サイドのえぐりと好クロスが武器の由紀彦と中原を同時に使いたいところ(この日は足がつった中原に交代して由紀彦が投入された)だが、中島、梁、関口は皆好調で交代しづらいあたりも、中々難しい。平瀬の使い方を含め、手倉森氏の悩みは続くのだろう。
 後半アビスパは突破力のある田中を使いセンタリングのポイントを前に上げ、さらに期待の若手鈴木惇を右サイドに起用し北斗を中盤に上げ攻めへの意欲を見せるが、修正されたベガルタの守備ラインは崩れない。北斗は守備の強さは相変わらずで関口との攻防は面白かった。ただ、サイドバックでもボランチでも、もう少し積極的に前進して欲しいところ、まだ北京を諦めるのは早過ぎる。また、鈴木惇はあまりボールに触れず特に印象的な活躍はなし、もう少しボールに触れる位置で見てみたい。終盤には長野を前線に上げるパワープレイに来るが、ベガルタは当然のように広大を投入して火消しに入る。ところが、この広大投入後のポジションがおかしかった。広大が右サイドと指示されたのか、菅井が中盤で中に絞った位置取りをし、右サイドの守備が不在になってしまった。とは言え、林の飛び出しと、木谷、岡山、広大の高さで無理攻めを跳ね返し、晴れてホーム開幕戦を勝利で飾る事ができた。

 結果はもちろんだが、組織守備と「得点直前までの」攻撃については内容も十分合格点の試合だった。ただ、「得点」については課題山積ではあるが、それだけ伸び代があるのだと考える方が健全だろう。そして、この日のような試合を継続する事で、状況は改善されていくに違いない。サンフレッチェは突っ走るかもしれないが、とにかく1試合1試合を大事に戦い、上位に付いて行く事だ。

 余談。
 長い事サッカーを見てきたが、主審の負傷交代劇を実際に見る事ができたのは初めてだった。
posted by 武藤文雄 at 23:00| Comment(1) | TrackBack(0) | Jリーグ

2008年03月19日

好調アントラーズ、あるいは周辺

 何とか時間をやりくりして、何とか明日のホーム開幕戦に参戦可能となった。ところが、愛読しているベガルタ関連BLOGを、今朝読んでみると「サポータ自由席売切れ、チケット残が僅少」との記述。「さすがホーム開幕、認識不足だった」と反省しつつ慌ててコンビニに向かう。が、「サポータ自由席」を無事購入できた。怪訝に思い、先程そのBLOGを再読すると「チケットまだある」と修正されていた(笑)。いや、不満がある訳でも、文句を言っている訳ではありません。参戦できると判明した時点でチケットを押えるのは、鉄則な事を再確認したと言う事。でも、ホーム開幕戦、私がチケットを確保できないほど、売れ行きがよければ万々歳なのだけれども。
 ともあれ、久々にユアスタで戦えると思うと、何とも愉しみ。敵は、リトバルスキ氏采配には疑問は多いがタレントは豊富なアビスパ。得点へのアプローチに課題が残るベガルタがどう修正してくるか、など考えるとむしょうに愉しい。やはり、リーグ戦はいい。

 で、アントラーズ−ナムディン。
 本山の鋭さは益々冴えている。若い頃ほどのカミソリドリブルはさすがに見られなくなったが、一瞬の前進の速さは相変わらず。そして、局面ごとの判断がすばらしい。同じポジションで山瀬が代表で見事な存在感を見せているが、本山もいいな。もう1つ前目の大久保と併せ、今まで人材不足気味だったポジションによい選手が並ぶのは嬉しい。
 ベトナムの選手は相変わらず、局面のアイデアや変化は秀逸。ただし、アントラーズの選手と比較すると、フィジカルの切れが物足りないので、崩し切れない。昨年のアジアカップ、今回のACL、コンスタントに国際試合で日本や韓国との戦いを継続できれば、次第にこの国のサッカーの質は上がってくることだろう。
 シーズン前に「アントラーズは、レッズ、ガンバと比較して選手層が薄く、ACLとJの二股は辛いのではないか」との予想があった。しかし、アントラーズの選手層は薄くはないな。各ポジションのバックアップに伊野波、中後、ダニーロ、増田、興梠、佐々木、確かにレギュラの選手たちに比べればいくばくか不満がある選手たちかもしれない。しかし、皆出てくれば「やれる」タレント達だ。いわゆる欧州チャンピオンズリーグのトップチームで見られる「ローテーション起用」とは違うが、先日も大岩、岩政不在時もしっかり乗り切った。柳沢の移籍は痛かったが、一方であれだけの実績ある選手をバックアップとして保持するのは難しい。むしろ、柳沢を放出し、後方のポジションのオールラウンダの伊野波獲得にこだわったアントラーズフロントの凄みを感じる。強いチームとの重要な試合で小笠原が離脱しなければ、今期のアントラーズは相当行くだろう。
 内田に苦言。終盤5−0の時点で敵選手が負傷で倒れている時に、それを認識しながらボールを出さずに攻め込みを狙った。TV桟敷からも「危ない!」と思ったが、案の定敵DFに削られてしまった。明らかな敵DFのファウルでだった(内田を削りに行った選手には当然警告が出た)が、内田も報復に近い行動をしていた。内田よ、あれだけ大差がついている試合で、あのようなプレイをする意味があったか?大差がついていたのだから、冷静に試合を切ってもよかっただろう。むしろ、カッとして報復したプレイで退場を食らうリスクがあった事、さらには敵の無謀なラフプレイで自らを負傷の危険に招き入れるリスクがあった事を理解しているのか?

 そして、全南−ガンバ。この感動的な試合については明日以降。
posted by 武藤文雄 at 23:00| Comment(7) | TrackBack(0) | 海外