2008年03月14日

中国サッカー界とどう付き合うのか?

 敵地バーレーン戦のメンバが発表になった。稲本のトライはなるほどだが、松井は呼ばず山岸が残りですか。闘莉王は負傷再発らしいが、それでも岩政、橋本が外れ、加地も負傷だけに、やや後方の薄さが気になる。個人的には、稲本はさておき、中田浩二だと思っていたのだが。あと玉田ねえ、大久保がいないから短いスペースから加速できるFWを呼びたかったのかな。小笠原や本山は、呼ばないと決めたのだろうか。などと、邪推ははずむが、まずは試合を待ちたい。

 で、今日はいささかタイミングを逸した話題。あの試合から、もう3週間が経った。長い事サッカーを見てきたが、あれほど堂々としたチームと、あれほど醜いチームが、相見えた試合は記憶にない。ともあれ、感動的な試合ではあったが、だからと言ってもうあのような試合はごめんこうむりたい。興奮も感動もしたが、我々の大事な選手を壊す訳にはいかないのだから。今日はその再発防止を検討してみた。

 まず、私は諦めた。以前より、「日本がワールドカップに優勝するためには、近隣国が強い必要がある、したがって東アジア、東南アジア諸国が強くなる事は、日本の強化に必要」と論じ続けてきた。その考えは変わっていないが、中国はダメだ。素材が悪過ぎる。毎回、毎回、でかくて強いだけの奴を集めて、日本にも韓国にもバカにされるだけの試合をしていて、悔しくないのだろうかと不思議に思っていた。ところが、ここ最近は悔しさを表すどころか、ただやみくもに人の足や腹を蹴る選手ばかりを招集しだした。あれで勝てる訳がないのは自明だ。強くなろうと言う志を持たぬのだから、タマがもう悪過ぎるのだ。この国だけは、共に強化を図るグループからは外して考えるしかないだろう。ベトナムやタイなど連携を図れるであろう友はいくらでもいるのだから。
 しかし、一方で現実もある。中国サッカー界と袂を分かつのは結構難しい。ワールドカップ予選、五輪予選、アジアカップ予選、ここ数年AFCはこれらの国際試合を計画的に行えるようになってきた。ところが、あまりに東西方向に長過ぎる地域ゆえに、様々な問題点が噴出している。中でも、昨年の五輪予選最終戦における最終戦同時開催不可能問題は、その典型。現実的に、この広大なアジアを1つのブロックとして戦う事に、相当な無理が噴出しているのだ。そう考えると、AFCの東西分離については、実際に行われるかはさておき、かなり現実的な検討が行われる可能性はある。しかも、豪州のAFC参画も事態を一層混迷させている。そう考えると、日本と韓国の両国は、(サッカーの質は格段に低く、今後の向上も全く期待できない)中国とある程度の連携を取る方がトクであろう。アジアの各地域連合と対等に議論すると言う名目を含め、常時韓中両国のサッカー協会と連携をとれるべく東アジア連盟が維持されるのは、重要にも思える。
 また、サッカーと言うくくりを外れても、日本と中国はお互い極東の大国として、今後も付き合っていく必要がある。日本から見れば、輸出国としても輸入国としても中国はあまりに重要な隣国だ。逆に中国から見れば、輸出入の相手国としての重要性はもちろんだが、今後産業の付加価値を高めていくためには、日本の様々な技術が不可欠なのは間違いない。両国とも相互依存からは脱却できないのだ。
 そして、日本の現在の経済力も、中国の潜在的成長性による将来の経済力も、FIFAから見てもあまりに魅力的な「市場」である(中東のキャッシュは、FIFAの偉い人のポケットマネーとしては重要かもしれないが、人口が少ない事もあり「商売」としての魅力は薄い。しかし、日本や中国の人口を含めてのキャッシュは格段な物量であり「商売」として非常に重要なのだ)。我々が「中国とは付き合いたくない」と言っても、胴元は「まあまあ、ここは穏便に」となだめてくるに決まっている。
 そうこう考えれば、現実的に中国サッカー界とはお付き合いをしていかなければならない。そうだとすれば、可能な限り先方を当方に都合のよいように制御する(しようとする)のが、大人の行動と言う事になるだろう。

 冷静に考えると、この国とサッカーをして困るのは、ひたすらラフな事のみなのだ。確かにバカな観衆のブーイングはうるさいが、しょせん情報操作された輩が訳わからず騒いでいるだけ。また、ブーイングをされる事自体、当方が強い事の証左なのだから、それをどうこう言っても仕方があるまい。そして、何より試合をすれば100%勝てる相手だ。そして、審判が正常であれば、当方の大事な選手が壊されるリスクも格段に下がるはず(それにしても安田が無事でよかった)。つまり、ラフプレイの根絶を考えさえすればよい。
 方策は明確。情宣である。ワールドカップ予選で中国と戦う事態になったら、先日の重慶の試合のVTRを用い「中国の試合は欧州から審判を呼ぼう!」とキャンペーンを行うのだ。ただし、これは試合前に行うのでは意味がない。事前に幾度も幾度も執拗に機会がある度に、FIFA関係者や海外のマスコミ人にも映像を見せていく必要がある。そして、これは日本単独での活動は意味がない。3次予選で中国と同じグループの豪州とも協調しておくとよい、もちろん韓国、イランとも4次予選でそれぞれが中国と同じグループになる可能性があるから、これまた協調は可能なはず(上記した東西分割議論の際も、豪州やイランとしっかりと連絡を取り合える関係になっておく事もまた重要だし)。
 先日の試合後に川淵会長の指示の下、現地で大仁副会長が正式な抗議をしたとの事。これが奏功したのか、少なくともその後の女子の中国戦に関しては、中国が見苦しい振る舞いをしてくる事はなかった。そのような意味では、「正式な抗議」は意味があったのかもしれない。だから、一歩踏み込んで、各国の重要人物に情宣活動を行うのは重要だと思うのだ。
posted by 武藤文雄 at 23:00| Comment(3) | TrackBack(2) | 日本代表 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする