2011年04月08日

続コパアメリカをどうするか -拝啓 原博実様-

 昨晩23時30分過ぎか。「また余震か」と思ったら、異様な揺れの長さ。坊主と立ちすくんで相撲の立ち会いのように睨み合う。これは、どこか遠方で大きな地震だと、あわててテレビをつけると、宮城県で震度6強との報道。溜息をつきながら、実家に電話しようとすると、逆に電話が鳴った。母からだった。「いや、今回はさすがに揺れたわ。もう、いい加減にして欲しいのだがね。電気が消えてないのが救いだね」と、戦中派は、悠然と溜息を突きながら話す。
 正直、この余震には落ち込んだ。あれから、もう1ヶ月近く経つのに、まだ現地は苦しまなければならないのか。阪神淡路大震災よりも大きなマグニチュード、33年前の宮城県沖よりも大きな震度。笑われるかもしれないが、今日は一日体調が優れなかった。

 けれども、遠く関東にいる人間が、嘆いても仕方がないのだ。被災地支援は被災地支援だ。それはそれで、やれる事をやる。でも、極端に揺れていない俺がどうこう嘆いても何も生み出さない。
 と言う事で、前に進みます。

 コパアメリカ出場問題が混迷しているようだ。協会の発表によると、先方より「いいから、お出でよ。」と、誘われ、日本協会も対応を検討している状況らしい。
 以前も述べたが、「コパアメリカには出たい。遠藤を軸とするチームでとにかく出たい。でも、それは叶わない。」と言うのが、私のスタンスだ。
 否。私のスタンスだった。

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拝啓、原博実様

 アルゼンチンが「来い」と言っているのだ。「行こうぜ」...その代わり。

 行くならば、最高最強のメンバで、南米を制覇しようじゃないか。Jリーグを休むとか、大会中もやるとか、来冬までやるとか、とてもとても大事な事だけれども、とりあえず先送りしよう。中途半端は一切なし。
 最高最強のメンバで、ブラジル、アルゼンチンに勝とうじゃないか。
 我々はアジア史上前代未聞、史上最強のチャンピオンなのだ。もし、南米選手権に出る事ができるのならば、狙うのは優勝の他はあり得ない。
 ザッケローニに言ってくれ。「勝とうぜ!」と。遠藤は当然、中澤も闘莉王も憲剛も、ザッケローニが「最高」と思う選手を連れて行ってくれ。もちろん、欧州勢も無条件招集。準備合宿も、ザックの納得の行く時間を提供しよう。
 コーチングスタッフに(邪魔じゃなければだけれど)カズを加えてくれてもいい(選手として選んでくれてもいいけれど)。スカウティングに岡田武史をつかってもいい。いや、ドゥンガとビラルドをスパイに使ってもいい。もちろん、広報担当に松木安太郎を...
 若返りなんか、考えなくてもいい。とにかく、日本サッカーの全てをかけて、コパアメリカに賭けようじゃないか。

敬具

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 ここまで書いて、考えは完全にまとまった。

 私はコパアメリカは辞退すべきと思う。将来いつか日本がワールドカップで優勝するためには、コパアメリカに出るよりも、淡々とJを充実させるべきだと思うから。

 でも、もし「コパアメリカに出る」と言うならば...一切中途半端はやめるべき。全知全霊、創意工夫、全てを賭けて、南米制覇を狙うべき。俺たちはアジアにおける最高最強のチャンピオンなのだから。どんな国に対しても、負ける事は許されない。
 「やると決めたら、やろうじゃないか。」
posted by 武藤文雄 at 23:30| Comment(9) | TrackBack(0) | 日本代表 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする