2016年03月29日

シリア戦前夜2016

 明日はシリア戦。
 敵地で3対0で勝ったことと、先日のアフガニスタン戦は5対0で勝てたことなどにより、悲観論が大好きなマスコミを含め、およそ緊迫感のない前夜となっている。思えば、2次予選初戦で、シンガポールに味わい深い0対0の引き分けを演じ、東アジア選手権で苦戦を続けた頃の、重苦しい雰囲気が懐かしい。いや、敵地(おっと、実際には中立地のオマーンだったな)でのシリア戦の前半、コンディションが整わない選手達の醸し出す雰囲気も、陰々滅々、中々のものだったな。
 ただ、あの重苦しかった時代から、結果以外に何か好転したことがあるかと言われると、思いつかない。あのオマーンでのシリア戦は、後半岡崎と本田の個人能力で押し切った試合だった。そして、先日の埼玉のアフガニスタン戦。ただただ、岡崎が格段の存在であることを示す試合だった。そう、我が代表チームはこの半年、大した進歩はしていないのだ。
 もちろん、評価すべきは岡崎のみではなかった。森重がサボることなく、前線への正確なフィードを狙い続けたのはさすがだ。長谷部が1つ1つのプレイを丁寧に積み上げていたのも、矜持と言うものなのだろう。そして、何より金崎が執拗に得点を狙い続けたのはすばらしかった。しかし、その他の選手は感心しなかった。(アフガニスタンには失礼な言い方になるが)後半、アフガニスタンが疲弊した後に、得点を重ねても、どうこう評価できるものではあるまい。
 
 もっとも、焦る時期でないことも確かだ。
 ザッケローニ氏にしても、ピーキングが早すぎた。氏が見せてくれた試合で、最高の内容は2012年のオマーン戦だった。また、最高の結果は2013年のベルギー戦だった。ピークは2014年の6月に迎えるべきだったのだ。
 次第次第に、選手を厳選し、連係を高め、ロシアでベスト8以上を目指すのが、ハリルホジッチ氏のミッションなのだ。慌てる必要はない。このあたりから、次第にチーム力を上げていくことが肝要なのだ。

 だからこそ、必要なのは「意欲」だと思っている。
 アフガニスタン戦、金崎はすばらしかった。80分に小林悠と交替するまで、執拗にシュートを狙い続けた。ハーフナーの落としから、泥臭い5点目を決めた直後の、金崎の歓喜は、本当にうれしかった。もちろん、この試合は「岡崎の鮮やかな個人技による先制弾」として記憶される試合となる。けれども、それは岡崎がすごかったと言うこと。金崎が終始アフガニスタンゴールを狙い続け、最後に結果を出したことは、それはそれで見事なものだった。金崎の歓喜こそ、我々代表サポータの心を揺るがすものだ。ロシアでの歓喜のために必要なのは、金崎のように「ギラギラした選手」なのだ。
 シリア戦。岡崎と本田が並ぶのだろう。結果的に、この2人の圧倒的能力で、私たちは歓喜を味わうことになる可能性は高い。でも、新しい選手に期待したいのだ。金崎なのか、エヒメッシなのか、ハーフナーなのか、昌子なのか。

 代表チームの競争は厳しい。
 今回は久々の招集のため、欧州クラブ所属選手が中心となっている。しかし、国内のトッププレイヤの多くは牙を研いでいる。また、欧州遠征中の五輪代表選手の多くがロシアの主力になってくるだろう。
 だからこそ、各選手には、貴重な機会を理解し、「ギラギラとしたプレイ」を見せて欲しいのだ。
posted by 武藤文雄 at 00:23| Comment(1) | TrackBack(0) | 日本代表 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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