2021年05月28日

今日はミャンマー戦

今晩から日本代表、五輪代表、女子代表、それぞれの強化試合シリーズが始まる。

 A代表がW杯予選3試合と強化親善試合2試合。五輪男子代表の強化親善試合が2試合、女子代表の五輪に向けての強化親善試合が2試合。合計9試合が、この20日間で行われる。2930日はJ1が行われ、各週にはJ2も継続開催される。贅沢な日々が続くことに感謝しよう。

 さて、この9試合を列記してみた。某WEBサイトを参考に自分用のメモとして整理したものだが、間違ってないといいなw

528日(金)19:20 A W杯 ミャンマー 蘇我

63日(木)19:30    A 親善 ジャマイカ 札幌

65日(土)19:25    五輪 親善 ガーナU-24 博多  

67日(月)19:30 A W杯 タジキスタン 吹田

610日(木) 15:15 女子 親善 ウクライナ女子 広島広域

611日(金) 19:25 A  親善 セルビア 神戸

612日(土) 13:35 五輪 親善 ジャマイカU24  豊田

613日(日) 13:35 女子 親善 メキシコ女子 栃木

615日(火)    19:25 A W杯 キルギス 吹田

 それにしても、3週間足らずの間にA代表戦5試合とはご苦労なことだ。疫病禍下での諸事情での日程消化、負傷者が出ないような適切なマネージメントが行われることを何より望みたい。

 今晩のA代表W杯予選ミャンマー戦について、少し考えてみる。

 私のような老人にとって、大昔70年代のミャンマー(当時ビルマ)は、東南アジア屈指の強豪国。乱暴な言い方になるが、マレーシアとビルマは簡単には勝てない、タイ、インドネシアはそれなりに勝てそう、シンガポールには相性よし、フィリピンは確実に勝てる、そんな印象がある。そして、残念なことに、70年代半ばから、ビルマとは、いわゆる政治的不安定でほとんど試合することはなかった。

 約20年が経過した94年、ミャンマーと名を変えた同国が、広島で行われたアジア大会で来日。日本は1次ラウンド最終戦でこの国と対戦、50で快勝する。この20年で日本はアジア最強国となったいたのだから大差は当然だったが、対戦できるだけで何とも懐かしかった。

 なお、この試合は、私にとっては、澤登正朗が最も光り輝いた代表戦として記憶に残っている。続く準々決勝、日本は韓国に怪しげな判定で敗れるのだが、当時のファルカン監督が勝負どころの後半半ばに、澤登を交代させたのが、今でも残念でならない。そして、この技巧派MFは、同じ静岡県出身の名波浩の台頭もあり、Jでの輝きとは対照的に代表で活躍の機会は減っていった。

 改めて残念なことに、先方は完全な政情不安。常識的に考えて、当方が圧倒する試合になろう。今晩については、かつてベガルタに在籍した板倉が起用され、明確な活躍をすることを期待したい。だって五輪代表オーバーエージに吉田麻也と遠藤航が選考され、板倉は五輪代表に残れるかどうかも怪しくなってきてしまったのだもの。

posted by 武藤文雄 at 09:35| Comment(0) | Jリーグ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2021年05月27日

赤鬚のフォギーニョ

 正にサポータ冥利に尽きるシーズンを提供してくれている我がベガルタ仙台。。
 勝ち点が思うように積み上がらず、降格リスクを考えざるを得ないシーズンとなっている。半世紀にわたり、サッカーを堪能してきたが、何が楽しいかと言えば、この隔靴掻痒感だ。なぜか我が軍と戦う時だけは格段のプレイを見せる敵選手達、もがくように戦うが空回りする愛する自軍の選手達、常に後手を踏む自軍の指揮官、不愉快なことに常に自軍に不利な判定をする審判団。実際の人生で、こんなことばかりだと堪ったものではないが、サッカーを見ている分には、命を失うわけでも、身体が傷つくわけでも、多くの財産を失うわけでもない。繰り返すが、正にサポータ冥利に尽きるシーズンである。
 実際、リーグ序盤戦の失点はひどいものだった。非組織的な対応であえなく中盤で当方守備者が置いてきぼりにされ、自陣前で数的不利を作られ無防備で失点する。ひとたび敵にボールキープされると、取りどころが曖昧でいいようにボールを回され、幾度も遅攻を重ねられ、最終的に完璧に崩され失点する。毎試合のようにセットプレイからフリーのヘディングシュートを許す。
 
 もっとも、5月に入ったあたりから状況は着実に改善している。とにかく、シーズン当初は「負けてばっかり」だったが、今月は「負けたり分けたり勝ったり」になっている。いや、先週水曜以降は「勝ったり勝ったり勝ったり」だな。シメシメ。
 改善の要因はいくつもある。若手選手が経験を積んだこと。(少々遅いのは不満だが)守備組織の約束ごとがようやく確立されてきたこと。サイドに人数をかける攻撃の道筋が整理されたこと等々。それらについては、少しずつシーズンが進むと共に講釈を垂れていきたい。
 不思議なことに、一度調子を取り戻すと、敵選手のプレイはつたなく、自軍の選手達は頼りになり、指揮官の采配は冴え渡り、審判団の判定も適正に思えてくる。繰り返すが半世紀サッカーを楽しんでいても、これはこれで不思議なものだ。再度繰り返すが、正にサポータ冥利に尽きるシーズンである。

 今日語りたいのは、中盤後方に補強された、赤髪、赤鬚のボランチ、フォギーニョの存在感だ。
 中盤後方に位置取り、守備ライン手前で敵の攻撃を刈り取る。敵のボール回しに対応、押し上げてきた敵ボランチにチェックをかけ自由なプレイを許さない。ボールを奪うや、常識的だが丁寧につなぐ。マイボールの攻撃が成立すると見るや、しっかりと押し上げパスを受ける位置に入る。当たり前と言えば当たり前のプレイを、やり続ける。こうやって書くと簡単だが、本当に最後の最後まで堅実に忠実にやり続けるのだ。
 格段の守備能力があるわけでもない。格段の瞬発力があるわけでもない。格段の精度のパスがあるわけでもない。格段の突破力があるわけでもない。しかし、フォギーニョは格段に役に立つ選手なのだ。
 前節の大分戦の先制点は、ボールを奪ったフォギーニョが起点となり、氣田がつなぎ赤アが西村にスルーパス。忠実に上がったフォギーニョが大外に開いていたこともあり、西村はフリーでボールを受けシュート、敵DFに当たったボールが見事にネットを揺らした。さらに今日の名古屋戦の決勝点、名古屋のつなぎをマルチノスがひっかけ西村がつなぎ、ポストに入った皆川の落としをマルチノスがペナルティエリアに向けて再び受ける。その瞬間にクロスするようにフォギーニョもペナルティエリアに進出することで敵DFを引き付けてできたスペース、そこにマルチノスが進出し利き足でない右でグラウンダのシュートを決めた。いずれの得点も、中盤後方から数十m長駆したフォギーニョの前線進出がポイントとなった。
 一方で、時々ビックリするようなミスをする。大分戦では、左サイド敵ペナルティエリアに進出し、まったくのフリーから簡単なクロスを蹴り損ねた。名古屋戦では、ハーフウェイラインを超えたあたりで、簡単な浮き球の目測を誤り、置いてきぼりを食らいピンチを作ってしまった。いずれのプレイも、上記した堅実さ、忠実さから考えると信じ難いものだった。いや、「このレベルの選手が、こんなヘマをするのか?」と言うものだった。
 この2つのプレイを見てわかった。この選手は、1つ1つのプレイを徹底して集中して行わなければならないタイプの選手なのだ。(レベルは大違いだが)自分でサッカーをするときのことを考えればよい。正確なプレイをするために、いかに事前に考え、周りを見て、身体の向きを合わせ、ボールタッチを丁寧に行うか。加えて、丁寧にやろうとし過ぎると身体が固くなるから、それも注意が必要。我々程度のサッカー選手は、そのような集中を繰り返して、サッカーを行っている。そして、フォギーニョと言うタレントも、我々同様常にプレイい集中し丁寧にプレイしなければならない選手なのだ。そしてフォギーニョは、それをトップレベルで90分間継続し、戦い続けることができる。
 今日の名古屋戦、アディショナルタイム直前に交代してピッチを去ったフォギーニョが大映しになった。傍目でもわかるくらい、疲労し切っていた。しかし、その直前まで、フォギーニョはあピッチ内を豊富な運動量で駆け回っていたのだ。何と頼りになる男だろうか。苦しい開幕を迎えたベガルタ仙台だが、すばらしい補強をした強化部門に大いに敬意を表するものである。

 フォギーニョは28歳。ポルトガルでのプレイ経験はあるが、ほとんどの経歴をブラジル国内で過ごしてきたと言う。クルゼイロに短期的に所属していたことがあるが、それ以外の所属クラブは、ブラジルの上位に属するとは言い難い。それでも、このサッカー大国には、このようなすばらしい選手を育んでいる。
 改めて、ブラジルと言うサッカー大国の懐の深さに感嘆する。そして、このすばらしいタレントと共に、シーズンを戦えることに、最高級の喜びを感じる。しつこいが、正にサポータ冥利に尽きるシーズンである。
posted by 武藤文雄 at 00:03| Comment(0) | Jリーグ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2021年05月25日

酒井宏樹のJリーグ復活と五輪代表

 酒井宏樹が浦和レッズに移籍するとの報道が、もっぱらだ。さらに五輪代表オーバエージとして、酒井の他に、吉田麻也と遠藤航が確定とのこと。この移籍と五輪代表確定、野次馬としては、大いに楽しみでもり、突っ込みどころも感じる。
 まず、浦和の右サイドバックには、圧倒的な存在感を放っている西大悟がいる。西は鹿島で長年活躍し今シーズン浦和に移籍、酒井よりも年長の名手だ。もちろん、酒井も西も経験豊富なタレントで、他のポジションもこなせるから併用も可能だろうが贅沢な話ではある(そして、この2人が併用され、売り出し中の小泉佳穂に使われ、キャスパー・ユンカーにラストパスを通す場面など、想像するに楽しくなってくる、もちろん我がベガルタ戦以外でだが)。
 一方五輪代表も、このポジションはよい人材が多い、オランダで活躍する菅原由勢、昨シーズンまで浦和の右サイドで活躍していた橋岡大樹(橋岡がこのオフに欧州を志向せず浦和での活躍を選んでいたら、西や酒井がどのような選択をしていたのかは、楽しい思考実験だが)、大分から横浜Mに移籍し中盤起用などで幅を広げている岩田智輝、最近負傷離脱しているようだが新潟、鳥栖で順調に経歴を積み今期清水に移籍した原輝綺。敢えて、オーバエージをこのポジションで起用するのが、適切な策なのかどうか。
 もっとも、東京五輪のCOVID-19影響による1年延期により、五輪代表の強化は様変わりしている。この1年で、いわゆる五輪世代の選手が、次々に大化けしているからだ。冨安健洋と堂安律を別格としても、J屈指の名手に成長した川崎の田中碧と三笘薫、Jでボコボコ点をとっている前田大然や上田綺世、格段の守備を見せている瀬古歩夢、オランダで相当な活躍をしていると言う板倉滉など。そうこう考えると、いずれのポジションにも良好なタレントがいるから、ポジション的に薄いところを強化する必要はないのかもしれない。
 疫病禍となる前の五輪代表を考えると、強化の不手際でまったくチーム作りができていなかった。19年11月に実施したコロンビアとの強化試合は、堂安や久保建英を呼び戻しベストメンバ風で戦ったが、中盤後方の弱さを徹底して突かれ惨敗。その後、20年1月のU23アジア選手権は、各選手の覇気のないプレイ振りと、首脳陣の工夫のない采配で惨敗。誰が定位置をつかんでいるかもわからないほどの窮状だった。
 ところが、疫病禍による五輪の1年延期で流れが変わった。どうしても日本のサッカー界は、ユース世代(Jユースだろうが高校だろうが)と大人世代の断絶が大きい。しかも、好素材であればあるほど、J1の強豪に加入するケースが多いが、そうなると試合出場の機会が減ってしまい、伸び悩むタレントが多いのだ。本来であれば、本当の好素材は、Jのクラブユース所属時から、J2やJ3の大人のチームにレンタルされ、厳しい環境での経験を積むことが望ましいのだが。しかし、疫病禍により、皮肉なことに高卒5年目の選手の多くがJで大活躍。大学を迂回していた三笘や上田に代表されるように、多くの選手がしっかりとした大人の選手に成長した。おそらく、疫病禍がなく、2020年に五輪が行われていれば、非常に厳しいチーム作りを余儀なくされていたことだろう。しかし、森保氏と横内氏は、良好なタレントを自在に使うことが許されている。事実上、ぶっつけ本番ではあるけれど。
 そう考えると、地元五輪では、純粋に最強チームとなるべく最高のオーバエージタレントを選考するのが適切に思えてくる。なるほど、吉田、遠藤、酒井は欧州での経験も格段、精神的にも頼りになる格段なタレントだ。彼らに匹敵する好調のタレントとしては大迫勇也、南野拓実、伊東純也あたりが考えられようが、短期決戦の大会、守備の安定を考え後方のタレントを揃えるのは理解できる施策だ(ゴールキーパに経験豊富なタレントを選考すべき、と言う議論はあるかもしれないが)。中でも酒井は、歴代の日本代表選手で、中村俊輔と長谷部誠と並び欧州で最も実績を残した日本人選手だと思っている。ネイマールさえ封じた粘り強く激しい守備、柏時代から定評あった前進のタイミングと好クロス、ロシアでも記憶に新しい大柄な体躯を活かしたスペースカバー。もちろん百戦錬磨の吉田も、ブンデスリーガ屈指のMFと言われる遠藤も格段なプレイを見せてくれるだろう。
 事実上ぶっつけ本番の五輪代表は、来月ガーナとジャマイカと戦い、さらに大会直前に2試合(うち1試合はスペインとのこと)。まずはガーナもジャマイカもよい状態で来日し、よい強化試合となることを祈るとするか。まあ、ロシアワールドカップが典型だが、急ごしらえのチームがうまく行くこともある。五輪が本当に開催されるのだったら、酒井を含むこの豪華なメンバで黄金のメダルを獲得することを期待したい。先日、アルゼンチンに快勝したように、選手の能力には疑いがないのだから。それにしても、よい時代になったものだ。
posted by 武藤文雄 at 23:44| Comment(0) | 五輪 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする