> 消化試合の国立マレーシア戦で無意味な3軍対応、との意見をいただいた。
とのことですが、長友を世間に知らしめ、プロ入りのきっかけを作っただけでも、意味があったのでは無いかと思いますが、如何でしょう。
曲がりなりにも、あっという間にA代表入りした選手ですが、あの試合が無ければ、普通の大学生だったかもしれません。
うむ、見事な指摘だ。あのマレーシア戦で精力的に上下動を繰り返していた長友について、初めて「よい選手」だと認識した人は多数いただろう。私もその1人だ。中々の印象を受けたので、
長友の闘志あふれる前進も収穫だろう。先制点も見事だったが、突破の1対1も強く、守備の激しさも中々。と書かせていただいた(もちろん、名門東福岡高校出身の選手だけに、明治大学加入時には既にそれなりのクラスの選手だった可能性はあるけれど)。
長友は、前後してFC東京の特別指定選手となり、ついには08年シーズン前に大学サッカー部を退部し、FC東京とプロ契約。年初の活躍を、岡田氏に評価され、一気にA代表まで駆け上がった。約1年間で大変な出世を遂げたわけだ。
しかし、あの試合での長友起用を含む3軍対応が意味があったかとなると、素直にはうなずけない。
まず、反町氏はこのマレーシア戦で活躍した長友を、以降五輪代表で重要視したわけではなかったからだ。むしろ、五輪代表では以降はほとんど起用されず、A代表に抜擢されたが故に五輪代表に選考された感もあったくらいだ。あのマレーシア戦の長友は非常によかったと思うが、その長友を継続起用しないならば、わざわざ3軍対応した意味はあったのか。もし長友を本当に評価していたのならば、水本や青山直と並べなければ評価しようがなかったのではないか。やはり私には、反町氏が行った(ジーコも好きだったけど)「総とっかえ方式」を評価する事はできない。
ただし、あのマレーシア戦を含めた特別指定選手としての経験が、長友を大学卒業前での退部、プロ入りを決心させたと言う意味では、確かにあの「総とっかえ」の全否定は、結果論からは間違えているかもしれないが。
以下が今日の本論。
私はマレーシア戦の講釈で、長友に関して上記の評価に続けて、以下を述べた。
ただ、このポジションは3DFで戦う以上は事実上水野で決定だし、4DFでサイドに2枚選手を並べるとしても、水野の後方に配する選手の候補としては、内田と(負傷離脱中だが)北斗がいる。大学でプレイしていると言うのも、実績を積むと言う意味では不利になる。そのハンディをどう乗り越えるか。そして、それについてかの党首殿より、コメントをいただいた。
> 大学でプレイしていると言うのも、今思うと、かなり重要なやりとりだったように思う。少なくとも、当時関東大学リーグに所属していた長友は、そこでの試合経験で成長し続けた。そして、そこで「学べるものは学び終えた」と自覚したのだろう。大学を去り、プロの道を選択、一気にA代表まで上り詰めた。実に見事な判断ではないか。この判断力の冴えだけでも、この少々小柄だが格段の運動能力と闘志を誇るサイドバックの将来が期待できるではないか。
> 実績を積むと言う意味では不利になる。
> そのハンディをどう乗り越えるか。
重箱の隅を突くようで恐縮ですが…。大学はむしろ実戦経験を積みやすい場所だと思います。関東大学一部でレギュラーを取れば、リーグ戦だけで年に20試合強のチャンスがあります。総理大臣杯、インカレなどカップ戦もあるし、ユニバ代表なら国際試合その他があります。
Jレギュラー>大学レギュラー>サテ、じゃないでしょうか?B契約、C契約の問題もあるし、試合にすぐ出られないレベルの選手は大学を選んだ方がいいように思います。
若い好素材に必要なのは、適切な負荷での厳しい実戦経験なのだ。そして、その負荷が厳しくなくなった時には、次の厳しい負荷に挑戦する事で一層の成長を遂げる事ができる。10代後半から20代前半の伸び盛りのトップレベルの選手達にとって、その負荷はJ1、J2、JFL、大学リーグと様々な選択肢がある。それぞれの選手にいかに適切な負荷を提供し、かつその負荷を卒業した選手に次の適切な負荷を与えられるのか。
長友の大出世を見るにつけ、よい意味で一層選手が流動化できる施策が必要に思うのだが。とりあえず、今日は総論のみ。
私も以前は大学蹴球は「百害あって一理なし」と思っていました。
韓国の少数精鋭と真逆の、すそ野の広さが日本のアドバンテージのひとつなのを忘れていました。
昔の人はそう考えてるようですが、大学側も馬鹿じゃないわけで、
「人気低迷化にあって、大学サッカーはどうあるべきか」について
考えていると思いますよ。その結果、あらゆる意味での「育成」に
力を入れるようになっていると思います。
もちろん、指導者の質とか相性とかにもすごく影響を受けるのが
難しいところですが、それはプロだって同じですしね。
関東大学サッカーリーグは選手の質も練習環境も大学間の
格差がないだけに、監督の力量差がそのまま順位に反映
されているように思います。学生が指導していて
昨年は
危うく2部落ちしそうだった筑波大が風間八宏さんが就任した途端に
上位に進出したり、大榎克己さんの下で見事復活をとげた早稲田大が
辞めた途端に降格争いに突入したりね。今年の早稲田は
とにかく「笑える」という話なのですが(党首殿も酷評してますね)、
10月25日(土)に西が丘で集中応援がある(早稲田を応援するという条件で
入場料タダ)ので、観に行ってきまーす。
最近Jリーグとの練習試合をしてる大学生を見て、けっこうやるな
と思ったのでリーグ戦のレベルが低いらしいのを聞くと
相手次第なのかな?と思えなくもないです。
ユースと同じで、近い実力同士の試合をしてると
それ以上のレベルに引き上げられる可能性が少ないので
兵藤みたいに大学で飛び抜けてしまうと伸び悩んでしまいますね。
それでたまに中退してJリーグに入ってしまう選手もいますが
大学の枠の中でどうしていくのかは考えた方がよいかもしれません。
UAE戦を見て、興梠、岡崎、香川、大久保、長友、内田、という布陣で北京を闘っていたら、と思った人は多かったのではないでしょうか?
さんざん迷ったあげく間違ったほうを選択してしまう
五輪監督にも参りましたが、召集1回ごとに必ず怪我人を出すA代表監督というのも、かなり問題ではないかと。
仕事がお忙しいのかも知れませんが、10日以上更新が無いと心配になってしまいます。ウズベキ戦、ベガルタJ2で3位浮上(悔しいぞ、頑張れベルマーレ)、ACL準決勝でガンバ勝ち抜けなど、話題には事欠かないですよね。更新お待ちしています。