2008年12月21日

遠藤保仁とダミアン・マンソ

 拡大トヨタカップ2008を一言で言えば...

 世界中のサッカー狂が、遠藤保仁とダミアン・マンソと言う卓越した選手の存在を知る事ができた素晴らしい大会だったのではないか。

 共に既に20代後半、と言うか30歳前。遠藤は00年ワールドユースで大活躍、マンソは01年に欧州に1度渡ったらしい。したがい、もっと知られる機会があってもよかった。しかし、共に代表チームに同世代に優れたMFが多かったためか、「世界」で話題になる事は少なかった。
 この2人が鮮やかな活躍をした今回の拡大トヨタカップ。世界のサッカー界がいかに奥深いものかを、たっぷりと堪能できる大会であった。世界のサッカー界は西欧のトップ国を中心に動いているのは確かだ。しかし、そうでない地域でも、このような創造的で魅惑的なプレイヤが爪を研いでいるのだ。

 30年近くに渡り、我々日本人はクラブの世界選手権を自国で堪能する幸運に恵まれてきた。そして、その幸運はしばらく小休止する(「しばらく」だと思いたいのだけれども)。
 その最後の年に、2人の(これまで世界的に全く無名だった)偉大な攻撃創造主が世界を驚かせた試合を堪能できた。幸せな大会だった。そして、そのうちの1人が日本人だったのだ。

 こうやって、少しずつ、少しずつ、我々は世界に近づいて行く。トヨタカップが我々の手元に返ってくるかどうかはわからない。しかし、小休止前の2年間でようやく我々は参加できた。昨年のレッズ、今年のガンバ。このような小成功(あるいは小失敗)を執拗に継続する事が、「ブラジル、アルゼンチン越え」のための方法論なのだと、明神がC・ロナウドに完敗した瞬間を思い出しつつ、再確信。
posted by 武藤文雄 at 23:50| Comment(2) | TrackBack(1) | 海外 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
遠藤のWユースは1999年のナイジェリア大会ですよね?
Posted by ロビー at 2008年12月22日 03:41
ファーガソンは「キトには遠藤ほどのクオリティーの選手はいなかった」と、思いっきりリップサービスしていますが、マンソは良かったですよ。やっぱり南米にはこんな人がいるのだなあ、と。遠藤と中盤に並べたらさぞや面白かろう…とか思ってしまいました。
それにしても10年(11年目)ですよ。とにかく地味に地味にじわじわじわじわと成長を続け、今やJきってのセントラルミッドフィルダー、どこに出してもOKという選手ですからね。
この大会が遠藤のプレーヤーとしてのピークだったなあ、なんていうことがないように、まだまだじわじわと成長を続けてほしいものです。
Posted by Dortmund06 at 2008年12月22日 18:04
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Weblog: しなぷす
Tracked: 2008-12-22 10:11