まあ1つの仮説だが、ユナイテッドくらい世界選抜的な強いチームを作ってしまうと、常に自分たちが最強と言う戦い方になってしまい、より強いチームに当たった際の抵抗手段が中々思いつかないのかもしれないな。
考えてみれば(と語るほど「考える」必要のない常識かもしれないが)シャビもイニエスタもメッシも、皆バルセロナの若年層チームの出身。これはこの日の最大の貢献者は、グアルディオーラ氏よりも若年層チームのスカウトではなかろうか。と、間抜けた事を考えたくなるくらい、この3人はすごかった。今さら感動する事でもないのだが、巧い事ももちろん巧いのだが、パスの方向の選択がもう完璧。ユナイテッドの選手達が取れそうで取れない状況を継続されて、どんどんと疲弊していった。
この3人を見ていると、やはりサッカーは技術と判断力に尽きるのだと、改めて当たり前の事を認識させられるではないか。
特にシャビは99年ワールドユース決勝での完敗時にその力を見せ付けられた。当時の小野(決勝は出場停止でいなかったが)、本山、小笠原、遠藤らとの差を思い起こし、さらに10年が経過し先方が世界最高の名手(と言っても過言ではないでしょう)に成長した現在の差を考える事で、何がしかの「世界トップとの距離」の指標になるのではないか。
この試合の約8時間前の森島スタジアムでの我らが代表選手たちのパスワークも見事だったが、(当たり前だが)上には上がいる。いつか、我々がこのようなパスワークを見せられるようになるには、このクラスのタレントの育成に成功しなければならない。まだまだ差は大きく果てしない努力が必要なのだろうが、アフリカ系の大柄で瞬発力に秀でたタレントの育成よりは、現実的で我々にも検討可能なはずだ。
しかし、私が若い頃、少なくとも80年代前半あたりまでのバルセロナと言えば、スペイン中の名手を(レアル・マドリードと競争しながら)かき集め、さらに要所に世界屈指の外国人(典型例がクライフでありマラドーナだった)を置いた、正に現金札束と言う印象のクラブだった。監督にしても、バイスバイラー氏、ミヘルス氏、ラテック氏、メノッティ氏など、他クラブで大成功した監督の招聘が再三。そして、その割にフロントにこらえ性がないので、すぐにフロント、監督、中心選手で揉め事が始まり、毎期のようにレアル・マドリードの後塵を拝す事が多く、何かしらカネの無駄ばかりしている印象が強かった。
しかし、選手としての大英雄クライフが監督になったあたりから、グアルディオラを筆頭に自前の若年層チーム出身選手が次々と登場し、しかもチームもスキルフルで攻撃的なスタイルが定着してきた。
そして、紆余曲折を経ながらも、ライカールト氏、グアルディオラ氏と言った、クライフの弟子筋の優秀な監督に率いられて、いよいよ「芸術的でしかも強い」チームを作る事に成功してきている訳だ。
単独のクラブと国のサッカー界は少々異なるが、このような向上は格好の学習材料だとも思う。
このような金満クラブの質的向上を実感する、実に見事な中盤のパスワークだったな。いや、堪能しました。
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代表を見ると他の国の方が勝率は高いのにクラブでは落ちる。
EU枠のおかげで他所の国から来る選手が増え、戦術の浸透度が低くなってしまい
個の能力に頼りすぎている感じがします。
バルサもテンカテがいた時の方が組織的だったので
今のチームはまだ成長の余地があると思ってますが
3冠を取ってしまったことでチームは崩れるかもしれません。
ユースも含めて長期のプランでチームを作ってきた2チームが決勝に残ったことは
積み重ねが重要なんだと力説できる良い材料になりますねw