2009年06月04日

ウズベキスタンはどう来るか

 さて、ウズベク戦まであと2日になった。今日はウズベキスタンがどう戦ってくるかを邪推してみる。まず、その前にこのグループ残り試合と勝ち点勘定を見ておこう。

6月6日 ウズベキスタン−日本 カタール−豪州
6月10日 日本−カタール 豪州−バーレーン
6月17日 バーレーン−ウズベキスタン 豪州−日本
(いずれも左がホームゲーム)

数 勝 分 負 得 失 差 点
豪州 5 4 1 0 8 0 8 13
日本 5 3 2 0 8 3 5 11
バーレーン 6 2 1 3 5 6 -1 7
ウズベク 6 1 1 4 5 8 -3 4
カタール 6 1 1 4 4 13 -9 4
同勝点の場合、得失点差、総得点、当該チームの対戦成績の順で決定


 予想通り、激しい3位争いだが、残り2試合で勝ち点3を確保しているバーレーンが圧倒的に有利。カタールもウズベクも残り2試合で2引き分けでは届かず、最低でも1勝以上が必要になる。しかもバーレーンの守備は中々で、総失点は6だがそのうちの4は日本戦、1は豪州戦。ウズベク、カタールとの「直接対決」での総失点はこれまで僅か1。大崩れはしないチームだからだ。
 バーレーンは勝ち点のみならず日程的にも有利だ。敵地の豪州戦は厳しい試合になるが、豪州がカタールから帰国してすぐの試合なのに対し、バーレーンは休養十分じっくり調整して臨める。最終戦は対戦相手のウズベクの方が試合間隔は長いが、バーレーンはホームでしかも中6日。体調面の問題は少ない。
 さらに豪州戦は6日のカタール、ウズベクの結果を見てから対応を考えればよいから、ゲームプランも明確になる。基本的には守備を固めた試合になるだろうが。もっとも、マチャラ氏はこのような戦略的な発想に欠けるところがあり、どうでもよい試合に全力を尽くし、肝心な試合で墓穴を掘る傾向があるけれど(どうでもよい試合で勝つ事で、実力以上の名将と周囲に思わせ、次職の就職活動を優位に進める策なのかもしれないが)。今回も豪州戦に合わせ過ぎて、一番肝心なウズベクとの直接対決でヘマをする可能性が感じられるのだが。

 3チームのうち、カタールが最も苦しいのは言うまでもない。
 残り試合がドーハ豪州戦と横浜日本戦なのだから。しかも得失点差も悪く、1勝1敗ではまずバーレーンには追いつけないだろう。1勝1分けで乗り切っても得失点差面からは苦しく、もはや絶望的と言う感もある。
 ただし、カタールは星勘定をグダグダ考える必要はない。とにかくホームの豪州戦で(どのような策をとるにしても)勝利を狙わなければならない。1勝1分けを最低目標ラインとして考えても、現実的にドーハで豪州に勝つ確率はかなり低いが、まだ横浜で日本に勝つよりは可能性が高い。つまり豪州戦に引き分け以下では駄目だと考えて、最後のチャンスに賭けて豪州に勝ち狙いで戦うしかない。つまりゲームプランは明確なのだ。

 その点、ウズベクは日本戦へのゲームプランが決め難い。
 もちろん、勝つのがベストだ。最終戦が敵地ながらバーレーンとの直接対決。日本戦を含めて2連勝すればほぼ間違いなく3位の座は確保できる。さらに、バーレーンが豪州に負ければ、最終戦の直接対決に引き分けでも3位に入れる可能性が出てくる(このあたりは得失点差、総得点数が微妙にからんでくるが)。
 一方、日本と引き分けたとしても、バーレーンが豪州と引き分ければ、最終節の直接対決で勝てば逆転の可能性が結構ある。さらにウズベク−日本と豪州−バーレーンの引き分けが、それぞれ同スコアならば、最後にウズベクが1点差でもバーレーンに勝てば、自動的に総得点で上回れるからだ。バーレーンが豪州に敵地で勝てば届かなくなるが、豪州がカタール戦でワールドカップ出場を決めて気が抜けていたとしても、その確率が非常に低いのは言うまでもない。
 もし日本に負ければどうか。バーレーンが豪州と引き分けるともう届かない。これはもし豪州の気が抜けていれば、それなりの可能性はありそうな結果だ。しかしバーレーンが豪州に負ければ、最終戦でもう一勝負ができる。ただし、負けるにしても重要なのは点差だ。バーレーンは比較的守備は固いので敵地豪州と言えども大崩れはしないだろう(またバーレーン選手達も負けたとしても、大差になるぬように無理もしないだろうし集中も続くだろう)。したがって、大差で負けたらウズベクはもう終わりである。
 以上、まとめると「勝ちたいのは山々だが、引き分け、小差の負けでもそれなりに希望が残る」と言う非常に曖昧な状態なのだ。何ともゲームプランが立てづらい試合である。策が立てづらい以上は、わかりやすい作戦で来ると思う。
 昨年10月の埼玉での試合思い起こしてみる。ウズベクは序盤から厳しいプレスで日本に対抗、前半半ばまで中盤で互角の攻防を演じた。ようやく日本が遠藤を軸に回し合いで優位に立ち始めた時間帯、闘莉王のナニでウズベクは先制。前半のうちに中村俊輔を起点にしたビューティフルゴールで追いつかれるが、後半はよく守備を固め、岡田氏の采配ミスにも助けられ同点で逃げ切った試合だった。
 おそらく、ウズベクは埼玉の再現を狙ってくるのではないか。埼玉では前半半ばにプレスがやや息切れしたが、今度はホームゲーム。攻勢を取れる時間はもっと長いだろうし、何より、プレイオフ進出を願うタシケントの大観衆の後押しがある。そして、内田の後方に人数をかける攻めで中澤を何とか外に引き出す。あるいは闘莉王がボールを持ったら集中守備をかけナニを狙う。そのようなプレイを継続し、前半のうちに先制し、逃げ切る事を狙う。とにかく埼玉では終盤分厚く守って守り切れたのだし。

 とウズベクの来方を邪推した。
 では日本はどうしたらよいか。ボール回しの早さと速さで圧倒する事を狙うべきだろう。プレスがきつければ、遠藤が後方に下がり、とにかく最終ラインでしっかりボールを回す。そして、何とかDFラインでいいからフリーの選手を作り、精度の高いロングボールを蹴れる状況を作り、岡崎のポストプレイを狙う。そして敵守備ラインを下げ、プレスを甘くしておいて、速攻を仕掛ける。
 ウズベクの展開能力はアジアでもかなり高い方にある。その相手に敵地で厳しくプレスを仕掛けられても、展開力で圧倒する事。敵のストロングポイントにおいて、よりレベルの高い実力を見せつける。これは本大会で好成績を収めようとする我々にとって、達成しなければならない課題だろう。着実に戦闘能力を積み上げてきたこのチームならばその課題に答えてくれるに違いない。
 そして前半のうちに先制、後半は落ち着いてボールを回し敵を引き出しておいて逆襲を連発する。
 2−0、あるいは3−0の勝利を期待したい。
posted by 武藤文雄 at 23:00| Comment(1) | TrackBack(0) | 日本代表 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
本文については特に言うことはないのですが、表が
あまりにも残念なので、お節介ながら表作成のヒントを。
タブで区切っても駄目なんだよー。

http://lab.fun9.net/TableEditor

これ使えば猿でも表が作れます。今回のケースでは、

Rows: 6
Columns: 9

と設定すればデフォルトでもそれっぽい表が出来るはず。
後はそれぞれのカラムに文字なり数字なりを入力する
だけです。幅の変更がInternet Explorerでは難しいのですが、
変更したいカラムを選択して、表ボタンを押せば
幅の変更をpixel単位で出来ます。
世の中にはInternet Explorerでも使えるオンライン
表エディタがあると思うのですが、私はここしか
知らないもので。

表が出来たら下のcodeボタンを押して、出来上がったソースを
全選択→コピー。後は、ブログの記事作成画面に
貼り付けるだけです。SeeSaaブログは使ったことないのですが、
タグを直接入力することは出来ますよね?

次に表を作る機会があるかどうか分かりませんが、
こういったツールの存在は知っておいて損はないかと。
ネットにはさまざまな職人がいるものです。
Posted by masuda at 2009年06月05日 21:13
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