ベガルタは前節アビスパに苦杯。映像をみた限りでは敵地ながら、終始落ち着いたサッカーを展開し、一瞬の隙で失点し、複数回の決定機を活かせずに負けた、
アビスパはJ2のトップレベルの人材を抱えているものの下位で苦闘しているクラブ。しかしこの試合では実に粘り強く守っていた。ロスタイム、ベガルタが獲得したアビスパ陣近くサイドからのFK。梁が蹴ると同時に、アビスパ守備陣は全員が見事な意思統一でオフサイドトラップを決めた。意思統一もすばらしかったが、意表を突くアイデア、あの時間帯なのに決然とした勇気、完全にやられた。この場面を典型に、個人能力に優れたアビスパにあそこまで引き絞まった試合をされては、少々運がなければこのような結果になるのも、いたしかたなし。
悔しい試合だった。もちろん失点場面にも課題があったし(エリゼウの戻りとか、安全第一とか)、あれだけ崩しながらも決め切れなかったのも問題だった(特に関口と中原の使い方はもっと工夫のしようがあると思うのだが)。しかし、長いリーグ戦、不運な試合と言うものはあるものだし、少なくともこの試合に関しては、戦い方は悪くなかった。上記したように相手がよかった事もある。
そして、過去最強と思える戦闘能力は健在であり、大事にリーグ戦を戦い続ければ、間違いなくよい結果が期待できるだろう。
ともあれ、今期のJ2は例年とは異なる様相を呈している。
それは上位4クラブ(ベルマーレ、セレッソ、ベガルタ、ヴァンフォーレ)が、勝ち点的に完全に「抜けた」感を呈している事だ。1位のベルマーレ(勝ち点47)と4位のヴァンフォーレ(勝ち点44)は勝ち点差は3、対してヴァンフォーレと5位徳島(勝ち点32)との勝ち点差は12。第21節での勝ち点44と言う事は1勝1分けペースを上回るかなりのハイペースだ。昨期、J2を完全独走で優勝したサンフレッチェでさえ、21試合終了時点での勝ち点は48だった。あの圧倒的なペースで走っていたサンフレッチェに順ずる成績で4チームが走っているのだ。
4クラブ独走ではなくて、3クラブ独走ならば(もちろん、ベガルタがその3クラブに含まれるのが大前提だが)結構な事かもしれない。そのまま仲良く独走体制を継続し、リーグ終盤を迎えるのも(つまらなそうだが)悪くない。けれども、残っているのは3でなくて4。いよいよ終盤まで気が抜けないリーグ戦になりそうではないか。この4クラブはしばらくの間、たごまりながら、陰々滅々に勝ち点積み上げ競争を続ける事になるだろう。ハイレベルな陰々滅々である。
ついでに、現状の5位と4位の差勝ち点12の大きさを考えてみる。勝ち点12差を埋めると言う事は、下位クラブが全ての試合を1勝1分けペースで戦い、上位クラブが1勝1分け1敗ペースに落ち込んだとする。最小公倍数的に整理すると、下位が3勝3分け、上位が2勝2分け2敗)。そのペースで下位クラブが猛追したとしても、追いつくためには18試合が必要なのだ。やはり、かなり大きな差と言える。
もっとも、残り試合はまだ30試合ある(まったく、このような非現実的な日程が現実に行われているのだから、すごいと言えばすごい)。上記の勝ち点差に関する議論は、言い換えるとベガルタ(いや、ベガルタに限らず他の3クラブも)のペースが落ちれば、リーグ終盤には5位以下に落ちる可能性が十分あると言う事だ。5位以下のクラブは、虎視眈々とそれを狙っているに決まっている。現在上位の4クラブから昇格が出るとは断定するにはまだ早いのは言うまでもない。
ともあれ、まだ2/5しか終わっていない長丁場だが、ベガルタの現状位置は悪くない。勝負は終盤に訪れるのは、過去何シーズンも経験した事。しかも過去にない試合数のリーグ戦は、これから苦しい夏場に入る。ここからが選手層(選手の質、量はもちろんだが、チームとしての意思統一を含め)が左右する戦いとなる。
苦しくなった時こそ、昨年のヤマハスタジアムを思い起こし戦い続ける事だ。
全くの余談。「グーグルにJリーグチーム名を入力すると、試合日程がトップに表示されるようになった」との噂を聞きつけ、早速やってみた。「ベガルタ仙台」。な〜んだ表示されないではないか。しばらくしてから、思い直して再トライした。「モンテディオ山形」...
絶対にJ1に上がるのだ!
2009年06月19日
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北の石崎組に。ホームで残り10分まで追い込まれながらも、最後は交替出場の生え抜きのゴールでの逆転勝ちは大きいです。(*^^)v