昨日のエントリに「リヤドの92、3分」とコメントを寄せて下さった方、ありがとうございます。いやあ、正直言って完全にノーマークでした。そのような試合をリアルタイムで見られなかったのが、あまりに残念。考えてみれば、ライバル同士の死闘を高みの見物できる最高の愉しさなのだから、ちゃんとフォローすべきでした。とは言っても、こんな劇的な試合ってどんな雰囲気なのだろう。公式記録によると観衆は5万人(案外少ないな、リヤドの競技場の収容人数はもっと多いと、どこかで読んだ記憶はあるのだが、調べられなかった)。「その瞬間」の5万人の落胆、ってどんな感じだったのだろうか。
生中継映像はどこかの放送局でやってくれていたのだろうか。今からYouTubeか何かで、せめてそのロスタイムだけでも堪能できないかしら。
あのドーハの悲劇の日に同時進行の試合でサウジはイランを4−2で下し、ワールドカップ初出場を決めた。以降、当方が予選免除だった02年大会を含め4大会連続出場、それが途切れた訳だ。全く望んではいないが、我々にもいつかそのような日が訪れるのだろうか。
いや、それにしても、ミラン・マチャラさん、おめでとうございます。
このオッサンとの付き合いも実に長い。最初の出会いは96年アジアカップUAE大会。井原、名波、カズと縦の軸が充実し1次リーグ3連勝で堂々と勝ち進んだ準々決勝クウェート戦。日本の守備の弱点を巧みに突く攻撃と、リアリスティックな守備的サッカーに見事にやられた。一方で、当方の加茂監督が「高木や、高木!」と超ロビングモードになってしまったのも痛かったが。試合終了と同時に、マチャラ氏が心底嬉しそうなガッツポーズを見せた。逆に私は悔しさに激怒しながらも「クウェートに雇われているチェコスロバキア代表を務めたほどの監督が、日本に勝ってこんな嬉しそうな表情をするのか、我々も出世したものだ」と妙な感慨を抱いたのを覚えている。
続いて98年のアジア大会、先方のクウェートは同氏率いるフル代表に、当方の五輪を目指すB代表(トルシェ氏が率いたあのシドニー五輪代表のスタート期だ)が完勝。その後当方は、韓国の1.5軍、UAEのフル代表に苦杯を喫したが、「マチャラ氏のクウェートに我らの若者達が勝った」のには多いに喜ばせていただいた。
00年のアジアカップでは、サウジを率いて我々の眼前に再登場。1次リーグ初戦で激突「いきなり優勝候補同士の対決」と盛り上がったが、名波と森島を軸にチンチンにしてやったのはよい思い出だ。いやあれは気持ちよかった。ちなみにサウジは残り試合を粘り強く勝ち抜き、決勝で当方に返り討ちにされるが、最初の日本戦の惨敗でマチャラ氏はクビ。氏との再戦は叶わなかった。
そして、04年はオマーンを率いてジーコとの3連戦。埼玉での予選初戦では見事な守備戦術を見せながらロスタイムの久保に、重慶でのアジアカップ初戦では見事なプレスサッカーで追い込みながら俊輔の超芸術弾に、そして最後マスカットでの予選の勝負所では残っているカードが全くなく小野と俊輔の中盤に何の抵抗も見せられず、それぞれ敗北した。マスカットの敗戦後「私には小野も俊輔もいない」と嘆きつつ胸を張ったのは名言だった。
そして08年から今年にかけて再三行われた(まだアジアカップ予選が残っているな)対バーレーン定期戦。現在まで当方の3勝2敗と大健闘している。もうやらなくていいと思っていたのだが、アジアカップ予選のホームゲームが残っているではないか。何ともうっとうしいが、またあのオッサンのインタビューにバカなマスコミ関係者がだまされるのかと思うと、それはそれで愉しい。
以上振り返って来たように、マチャラ氏が中々の名将である事は間違いない。強化の難しいいずれの国でも、若い選手をよく鍛え、相応の成果を上げて来ている。ただし、肝心の勝負どころでは何かしらの勝負弱さも感じる人でもある。当方も痛い目にも会ってるが、結構やっつけている事例も多い。ただ、上記したが、よく歴史を勉強していない日本のマスコミ関係者が持ち上げすぎている感もあるのだ。
そのマチャラ氏がとうとうワールドカップまで、あと一歩に近付いた。最後のプレイオフの相手は、ニュージーランド。戦闘能力的にはバーレーンが上回りそうな相手だ。だからこそ難しい試合になりそう。
改めて、「親友」とでも呼びたくなるくらい、我々と縁の深いマチャラ氏の健闘と、氏にほんの少しの幸運が降り立つ事を祈るとでもするか(やや棒読み)。
2009年09月10日
この記事へのトラックバック
長谷部誠の良さって何ですか? ほか9/11のサッカー注目記事まとめ
Excerpt: 本日の必読記事 また中東へ!東京カボレがカタールに移籍 【サッカー】カタ...
Weblog: footballnet【サッカーニュースの2ちゃんねるまとめ】
Tracked: 2009-09-12 01:42









http://ameblo.jp/fwic7889/entry-10340014392.html
しかしサッカーはすごいですね。
第三者の真剣勝負は本当に楽しめますね(当事者の場合は楽しむ余裕など無い)。サウジは気の毒でしたが。
あのサウジの立場にはなりたくないですね。もうドーハの悲劇はごめん被ります。その為には、日本は育成年代からトップクラスまで育成・強化の手をゆるめてはいけません(現にU-20W杯に日本は出場できません。怖い兆候です)。
南アフリカW杯アジア最終予選5位決定戦第2戦サウジアラビア対イラン
○得点シーン
1-0
http://www.youtube.com/watch?v=Qkumy_ONh_0
1-1
http://www.youtube.com/watch?v=Eyib_yZUDpk
2-1
http://www.youtube.com/watch?v=6FVDS-dyS5k
2-2
http://www.youtube.com/watch?v=oq59QKF9O6Q
○ハイライト
http://www.youtube.com/watch?v=CCjPzq9T5eA
○実況(当然だが、自国の得点の時と相手の得点の時の声が違う。気の毒だけど、面白すぎ)
サウジ側実況
http://www.youtube.com/watch?v=KuuwZ7RqT00
バーレーン側実況(2点目以降)
http://www.youtube.com/watch?v=DmUywuPRq5s&feature=channel
http://sns.nikkansports.com/communities/311/entries/show/129344
バーレーンにとって奇跡。
しかし彼らは、まだ何も手に入れていない。
サウジにとってはマナマの悲劇。。
96年、アルアインでの試合には行ってました。
あの井原の引き倒しは間違いなくレッドカードのはずですね。
私もあのおっさんの本大会出場を応援しております。
第2戦はサウジのホーム・リヤドのスタジアム。
よって、バーレーン側は『リヤドの奇跡』、サウジ側は『リヤドの悲劇』。
日本にとっての『ドーハの悲劇』は、韓国にとっての『ドーハの奇跡』(日本が追いつかれたので、韓国が逆転出場)。
大陸間プレーオフ日程
10/10(土)第1戦バーレーン対ニュージーランド(バーレーンのホーム・マナマ)
11/14(土)第2戦ニュージーランド対バーレーン(ニュージーランドのホーム)
NZホームが2戦目ということで侮れない。
サウジのように最後まで何が起こるかわからないのが醍醐味ですね。
がんばれバーレーン!
やや戦闘力で落ちるチームを互角に戦わせることには
向いていそうです。Wカップ後の仙台にどうでしょう。
仙台ユースカップ、日本のU-18がフランスと引き分けましたね。
Jリーグも可能性ありますが、今度は東アジアの国で「またマチャラかよー」みたいなこともあったりして(中国とか、ありそうですよね)ああ、うっとうしい!
それにしても、サウジーバーレーンの5決はすごい試合でしたね。90分観てみたい。YouTubeだけでも、グッと来るものがありましたよ。サウジ側・バーレーン側どちらの気持ちも想像できるので
って言えない東アジアのWC出場決定国の人。