2009年12月30日

2009年ベストイレブン

 毎年恒例のベストイレブン。ご承知のように、雰囲気と勢いで選んでいますし、毎年結構選考基準が変わります。今年も1年を振り返りながら、愉しんで選びました。遠藤を選んでいませんが、まあ事情がありまして。あと、中澤は今期は選んで欲しくないだろうなと勝手に憶測したものです。

GK 楢崎正剛
 やはり、あのウズベク戦の最後の仁王立ちを見るとこの人だろう。元日の決勝、楢崎と遠藤の攻防が愉しみ。

DF 長谷部誠
 MFだけど、チーム編成上右サイドバックに。長谷部と遠藤を中盤で組み合わせた岡田氏の発想はすばらしいと思うのだが、長谷部をここに下げて、今野と遠藤で中盤ってアリだと思う。代表でもすばらしかったけれど、個人的にはこのアシストが気に入っている。南アフリカでも重要な存在になってくれる事だろうし。

DF 伊野波雅彦
 アントラーズの守備の中核として機能し、J制覇に貢献。貢献度と言う意味ではチーム最高と語っても過言ではない。今期の守備者としての成長は顕著だった。対敵動作、判断力、前線へのフィード、いずれも水準以上のプレイを見せた。
 「代表」と言うと「高さ」に不満が残るが、国内の中堅どころでは最高レベルのCBである事は間違いない。このようなタレントが、自らの工夫で「高さ」をカバーしてくれると嬉しいのだが。

DF 闘莉王
 バカではある。レッズを追われた事についてレッズの判断は正しい。
 けれども、レッズにおける闘莉王のプレイは魅力あふれるものだった。坪井と阿部と連携を活かしながら、読みと強さでカバーリング。攻撃の起点としても、フィニッシャとしても敵に脅威を与える。昨期までの闘莉王の攻撃参加の多くは空回りだったが、今期の攻撃は細貝と啓太の連動と合わせ、存分に組織的だった。1人のプレイヤとしては本当に魅力的なのだが。

DF 長友佑都
 ガーナ戦。ハンドの大ミスはあったが、信じ難いスタミナで走り切り勝利に貢献した。日本が本大会で攻め切るためにサイドバックの重要性は言うまでもない。あの傍若無人の上下動が世界を驚かせる事を期待したい。
 あと、全力疾走の直後、ちょっとだけでいいから、敵の逆を突く事も考えてくれれば。

MF 明神智和
 天皇杯準決勝で、あんなプレイをされたら選ばない訳にいかないではないか。

MF 米本拓司
 ナビスコ決勝。あんなシュートを決めるなんて、城福氏も関塚氏も今野も憲剛も誰も予想していなかっただろう。
 あの年齢での抜群の判断力、しつこさ、ボールを持ってからの度胸、事前のルックアップ。久々に「来た!」と言うタレントだ。まずはイエメン戦で機能し、一気に南アフリカまで行って下さい。

MF 千葉直樹
 今年くらいは構わないだろう?

MF 石川直宏
 場面1つ1つ美しさに。南アフリカでの歓喜を。

MF 中村憲剛
 「敗れた瞬間」が絵になり過ぎて恐ろしいくらいだ。
 あの天皇杯準々決勝延長後半、ゴール裏に憲剛が近付く度に抱いた恐怖感。そして、プレイが切れる度に天を仰ぐ憲剛、その頬のこけた疲労感。それでも幾度と無く、前進してくる恐怖の継続。
 代表でもトップ下と言う新境地を開き、完全に定位置を確保。南アフリカの歓喜は、この人次第と言う気がしてならない。

FW 岡崎慎司
 すさまじい進歩。あくなき闘志で守備を機能させながら、敵陣前に抜群のタイミングで飛び込み、敵陣前で敵DFに囲まれてもボールを自分のところに止める事ができる。
 日本代表は、久々に「エース」を獲得した。
 
posted by 武藤文雄 at 23:00| Comment(1) | TrackBack(0) | 歴史 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
伊野波の好評価、嬉しい限りです。今年の優勝は彼の成長なしでは到底なしえなかった。鹿サポ内ではMVP級の評価を受けているのに、ベストイレブンどころかその候補にも入っていなかったことには愕然としました。
Posted by いち鹿サポ at 2010年01月01日 00:27
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