ワールドカップが近付いてくると、色々とどうでもよい事を考えるようになる。今日講釈を垂れるのは、ワールドカップにしっかりとピークを合わせるのは難しいと言う事。
ワールドカップは4年に1回。1人の選手がそのキャリアの中で、よい状態でワールドカップを迎え、その人なりに納得できる活躍ができるかどうかは、結構難しい。
成功例。
たとえば最高の成功例ではないかと思われるのが、ベッケンバウア。66年若き貴公子としてデビューし準優勝。70年はイングランド、イタリアと歴史的名勝負を演じ、最後は肩を脱臼しての3位。そして74年、地元大会で腕章を巻いての優勝。74年に大歓喜をつかんだ事で、おそらく過去2度の痛恨もよき想い出となっているだろうし(もっとも自伝で70年イタリア戦の日系ペルー人主審を心底罵っていたが)、70年のように負傷しながらも(負傷が準決勝試合中だった事もあり)ほぼフル出場している。これほどワールドカップにうまくなじめた選手は珍しいと思う。
たとえばペレ。58年に17歳で世界制覇。21歳と25歳では蹴り出され本領を発揮できず(もっとも、21歳時は優勝しているけれど)、そして29歳で迎えたメキシコ大会。58年のチームメートだったザガロ氏に率いられ、すばらしいチームメートにも恵まれて史上最高の優勝。4回出場し、3回優勝すると言う信じ難い実績。ただし、4回中半分は十分に活躍できなかった。
たとえばマラドーナ。78年地元大会は17歳で、最後の22人に入れず、しかし母国は初優勝(あの時メノッティ氏がディエゴをメンバに入れていたらどうなっていたのだろう、アルディレスが負傷した終盤彗星のように...)。82年はジェンチーレに蹴り出され、自らもバチスタを蹴り出し失敗。そして、あの86年は現人神に。90年は満身創痍で決勝までたどり着く。そして94年の...
たとえばロナウド。94年はブラジル独特の若手経験積み要員(チームは優勝したが、36年前のような出場機会には恵まれず)、98年は大黒柱として母国を決勝に導くが、謎の病気?で決勝はガタガタ。02年は今度こそフル回転で完全優勝に貢献し、得点王獲得。06年は、大会前は「太ってダメ」と噂されていたが、大会始まると好調。日本はチンチンにされるわ、累積最多得点記録を取るわ、これは連覇かと思われたが、準々決勝でジダンの前に沈没。
と、まずは、華々しい活躍をした人達を振り返ってみた。これら毎回毎回活躍したスーパースターならずとも、クライフのようにたった1回の大会で、しかも優勝できなかったのに、その神業だけで数十年間伝説として語られる人もいるし(本人はその結果に全然納得していないだろうが)、ケンペスやロッシのようにワールドカップその時だけに超新星爆発のような活躍をする人もいる。
一方、少々不遇だった方々。
たとえばプラティニ。この人を不遇と言ったら叱られるかもしれないが、78年は地元アルゼンチン、イタリアと同じグループで沈没。82年、86年は(ブラジルがいなくなった事もあり)優勝の雰囲気がありながら、いずれもゲルマン魂に屈する。84年の欧州選手権制覇から85年のあのトヨタカップにかけては正に世界最高の名手と言われていたのだが、86年の大会中に現人神の座をディエゴに譲る事となった(ただし、準々決勝のブラジル戦は史上最高の試合だったが)。86年の準決勝敗退後、青いユニフォームをスタンドに投げ捨てる(投げ上げる)のは、ワールドカップ史上に残る名場面だった。
たとえばジダン。この人を不遇と取るかは議論が分かれるか。98年地元大会は序盤で退場するも、決勝で2得点で初優勝に貢献。02年は直前の負傷でチームも完敗。06年は上記したブラジル戦で完璧なプレイを見せ、決勝まで行きながら...98年を含め、結局ワールドカップですばらしいプレイを見せたのは、06年の準々決勝と準決勝くらいだったように思う(それで十分だろうが)。
たとえばジーコ。78年は期待されていたが、若さを暴露して機能せず。82年は黄金の4人と優勝確実と言われて、イタリアに歴史的敗戦。そして86年は負傷に悩みながらも、上記した史上最高のフランス戦で交代直後に完璧なスルーパスを通しPKを取りながら、自ら外す。そして運命のPK戦へと。
たとえばピクシー。90年はオシム爺さん率いるチームで準々決勝でディエゴを後一歩に追いつめながらPK戦で苦杯。94年は出場機会すら与えられず。98年は主将で臨むも、やや不完全燃焼で終えてしまった。
たとえばファン・バステン。86年はプレイオフでライバルの隣国ベルギーに苦杯。88年の欧州選手権大爆発後の90年は負傷で不調。その後も負傷が相次ぎ、94年は登場できず、そのまま引退。
さて今大会、カカは、メッシは、シャビは、C・ロナウドは、ルーニーは、それぞれ大会に合わせてこれるのだろうか。そして、本人なりに納得できる結果を残せるだろうか。
これは日本人選手だって同じ事だ。日本サッカー界の今日の繁栄に最も寄与した言っても過言ではない井原とカズ。この同世代の巨人2人は、ことワールドカップについては明暗を分けた。井原はたった1回のワールドカップで自らの経験の能力をほぼ全て発揮する試合を複数回行う事ができた。しかし、カズは...
中村俊輔の1日でも早い復調を願うものである。
2010年02月09日
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今の日本代表がW杯予選を突破する事は、全く何の価値もないFIFAや電通と結託した、ただカネもうけだけの出来レースであること。
そして、日本サッカー協会がW杯という途方もないバケモノに対して本当にチャレンジすることをハナから諦め、一切の夢やロマンや幻想を捨て去って、ただ自己保身に勤しみ、甘い汁をすするだけでしかない腐りきった“時間稼ぎ集団”であること。
そんなことは、サッカーのサの字もしらないどんなド素人だって隅から隅までお見通しだ。
だからこそ今年のW杯イヤーの観客が2万なのだ。(大体、この前の2試合だってどれだけタダ券をバラまいたんだ?)
サッカード素人を馬鹿にするにも程がある。そんな風に普段から自分以外を見下ろしているから、「おいしいトコだけさらい、都合の悪いことには知らんぷり」とかいう幼稚園児のご都合主義を恥ずかしくもなく露呈することになるのだ。
「どうせアホ共にはわかるまい」って思ってんのは自分だけなんだよ。ミジメ。
たしかに最近の日本代表にいらだつ気持ちはよくわかりますが、怒りの矛先が違ってませんかー。
それも朝っぱらから。
「はーっ」っていう感じです。
ベッケンバウアーが脱臼したのは、
イングランド大会のような気がしてました。
(イングランド大会の決勝は、
例の疑惑のゴールの試合ですよね?
そのとき、ベッケンバウアーが
片腕をテープでガチガチに固めてたように記憶してました
ついでに、相棒がネッツァーと思ってた)
改めて調べてみると、ぼくの記憶違いでした。
これからも、こういう昔の思い出話を
いっぱいしてください。
それで、おぼえ間違いが確認できるので。
ぜーんぜん関係ないエントリにコメントするのはさすがに失礼だろ
ここには
もっとも、アンタの主張はいっつも同じ内容の繰り返しなのはオレにはもうわかってるけど
あ、バカだから何言っても通じないしバカの一つ覚えで同じ内容しか書けないのかwこりゃまた失礼www
74年のベッケンバウアー・ゲルトミューラー・クライフ・ニースケンスに歓喜し、78年ケンぺスに歓喜し!・・・
その同じ土俵に、サムライブルーが当たり前のように立っていることが?これからも長生きしたい気持ちになります。
60歳の定年には、どっかでW杯が開催されます!・・・女房と観戦ツアーに参加したいと思っています。
新野芽衣華 様
私は、あなたがミジメに感じますね。
幼稚園児は、好奇心から「おいしいトコ」にも「都合の悪いこと」にも純粋に首突っ込んで来ますよ。
まぁ、保育士側からの揚げ足取り意見ですが。
どうやら学生運動時代の感覚のまま40年も生きてきちゃってていったん自分に染み付いた考えはなんと言われようと曲げない頑迷な人らしいし
他者に糺されるのが死ぬほど大キライなんだよきっと
もし実生活で近くにいたらたまらないんだろうけどそうじゃないだけマシだわと考えておこうよ
(武藤さんには申し訳ないが)
でも最近になって考えが変わってきた。
周知の通り、FIFAが何故W杯のアジア枠を“実質5枠に設定”などとデタラメの限りを尽くしているかといえば、単純に放映権をはじめとする莫大な利権を守るためだ。しかしそれは逆にいえばそれが利権でなくなってしまえば、そんなものはあっという間に崩壊する。
「もう日本はカネにならない」とFIFAが判断すれば、彼らはさっさと撤退し、電通も逃げ、日本サッカー協会も文科省の天下り先でなくなり、いつの間にかW杯アジア枠は実質1とかになる。いや中国とかインドはカネになるんだから、アジア枠はいじらずに、日本だけがアジア枠から外されて欧州枠とかに組み入れられるのかな?(笑)
でもそれでいいんだ。それこそが理想だ。日本が真の意味でW杯にチャレンジする、きっかけはそれぐらいしかない。
このままその人気が絶望的に凋落し、誰も彼も日本代表など見向きもしなくなればよいのだ。そうすれば今、日本代表に張り付いている腐りきった“寄生虫達”は全て逃げ出す。あとは残った誇り高き、志のある真の勇者達(クサイなぁ・・・)によっていつか必ず日本代表は真の意味でW杯にチャレンジする日がくるだろう。
それまでにボクが生きているかどうかはべつだけど。
あと「幼稚園児」という言葉を表現共有の記号性で解釈することができず、そのままで受け取ってしまう一部の人間。こんな頑迷で硬直した知性・感性の持ち主が教育現場の当事者としているんだから恐ろしい。
百歩譲って「オレはオマエらのたくらみなんかお見通しなんだよ」自慢ならばまだわからなくもない でも「そんなことは、サッカーのサの字もしらないどんなド素人だって隅から隅までお見通し」なんだろ
じゃあこんなところに来て偉そうなコメントするんじゃなくてJFAとかサッカーマガジンのサイトとかに送りつけろよ 気が済むまで同じこと何回言おうが構わないからさ 少なくとも注目される度合も答えてくれる可能性もここより格段に高いと思うぞw
僕がワールドカップで忘れられないのは、ロベルトバッジオです。
あれだけの天才が満身創痍でチームを支えて、最後のPKで・・。
あの場面は未だに記憶に焼き付いています。
よくサッカーの話じゃなくて、負け犬だとか、そういう話にそれるし、人の話を無視してまで語っちゃうぐらい熱い!
こんなブログにいるのはもったいない!
こんな見る人がサッカーファンに限られる狭い世界じゃなく、雑誌とかに投稿して、もっといろんな人に聞いてもらうべきですよ。
そのほうが、あなたの願いにずっと近づく。