アジアチャンピオンズリーグ。昨シーズンは1次ラウンドで圧倒的な強さを発揮していた日本の各クラブだが、今期は苦戦中。ワールドカップの年のために、開幕が早かったのが状況を悪くしている事もあるだろうけれど。アントラーズこそ全勝街道を走っているが、他3クラブのもたつきが目立つ。それでもガンバはそれなりに勝ち点を積んでいるし、フロンターレの苦杯は「雪」のせいだったりするが、サンフレッチェはいけない。とうとう3連敗、早くも現実的に2次ラウンド進出はほぼ絶望となってしまった。
しかも、負け方がよくない。
初戦はホームで山東に押し気味に進めながら、セットプレイで失点し、どうしても追いつけず。まあ、この試合はホームチームが得点をどうしても取れない際に落ち込みそうなパタンで、そう悲惨な印象はなかった。
2戦目は、敵地浦項戦。先制を許しながら、終盤無理攻めからPKを奪取し追いつくが、ロスタイムにセットプレイからGK西川の信じ難いミスから突き放される。戦闘能力的にも1枚上の相手との敵地戦ゆえ、先制を許し全体的に劣勢だったのも仕方がないが、せっかく追いつきながら、超弩級のミスが出てしまったのだから、もうどうしようもなかった。
そして、昨日の敵地アデレード戦、集中が欠けた試合で前半リードを許し、さらに(明らかに集中を欠いたチームメートのカバーで)ストヤノフが退場。それでも、セットプレイから2発決めて逆転するも、逆にセットプレイから連続弾を許し再逆転されてしまった。サンフレッチェが追いついた2つのセットプレイは、丁寧な逆襲が奏功し俊敏な選手への対応が苦手な先方が遅れ気味のファウルをして奪取したもの。それに対して、再逆転を許したセットプレイは、いずれもミスがらみでボールを奪われて許したもの。せっかく敵地で逆転しながら、「守り」を固める事ができなかったのだから、これまたどうしようもなかった。3点目などはジャンプした壁の選手、それも頭に当たったボールが、西川の逆を突いて枠に飛んで行くのだから、運すらない。
重要な場面でセットプレイから次々と失点、しかもその失点に、高額で補強した代表GKが絡んでいる。総じて言えば、「勝てる訳がない」状態と言えるだろう。
浦項はディフェンディングチャンピオン、アデレードは一昨年のファイナリスト。実績面を含めても、サンフレッチェはこのグループの3番手(あるいは4番手)で、その強豪両チームに敵地で連敗した事そのものは、仕方がなかったかもしれない。そう言う視点からは、サンフレッチェの大チョンボは、初戦の苦杯のみ。さらに言えば、その初戦の大失敗があったために、いずれの敵地戦でも「引き分けでよい」と言う姿勢で臨みづらくなり、悪循環に陥ったとも言えるかもしれない。
ただし、戦闘能力的な課題もやはり大きい。最大の問題は、今シーズン前から懸念されていた柏木の離脱だろう。個人能力で崩しを仕掛ける事のできる若者の穴は(山崎、山岸ら相応の補強はあったものの)そう容易には埋まるものではない。また青山の負傷欠場が、サンフレッチェの攻撃から「展開」のみならず「変化」まで奪ってしまっている。加えて、ミキッチも負傷で離脱中なので、一層攻撃の間口は狭くなっている。さらに言えば、アデレード戦でよりによって槙野が使えなかったのは、痛いを通り越していただろう。
元々ペトロビッチ氏のチーム作りは時間がかかるものだ。昨期堂々とJリーグ4位に輝いたチームは、一昨年の入替戦で苦杯を喫したあたりから丸2年以上をかけて作り上げたもの。それが、攻撃の中核だった柏木が去った事で、大幅に組み直しを必要としている状況なのだろう。
そのあたりの穴をうまくごまかして、勝ち点をそこそこ積んでいれば、2次ラウンド進出の可能性は存分にあった。そうすれば、負傷者も戻り、新規加入選手もなじみ(特に西川と守備陣の連携)、上位に進出する可能性も低くなかったはず。そう言う意味での、チームの小修正、負傷者対応ができないと、アジアで勝つのは難しいと言う事だろう。やはり、何とも難しいタイトルなのだ。
2010年03月25日
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でもJは何とかなってるんですよね…
それがアジア強豪とJの中下位チームとの
差でしょうか。
たいすけさん、真価発揮を辛抱強く待ちます!
引き分けを結果として求めるサッカーなんて
出来るんでしょうか?
明らかにサッカーとしては山東戦より浦項線、
アデレード戦と連携や組立は昨期の状態に近づいている。柏木の穴は埋まらない!!それはそうでしょ!
そんな才能がゴロゴロ居る訳ないじゃないですか
ないから他のチームが欲しがる訳で!!
それより高萩、ミキッチ、青山、ストヤノフが抜けた状態であのサッカーが出来た事が奇跡です