サッカーダイジェスト今週号の特集は、「戦国武将×J1監督」。「各監督を、戦国時代の武将にたとえると誰になるか」と言う、プレジデントのできそこないのような特集。しかも、TwitterでUGが、「馬鹿過ぎて素晴らしい」などと書いているから、ついつい購入してしまった。
帰りの電車で読み始めてすぐ後悔。つまらないのだ。歴史学者さんが、分析したとの事なのだが。一番がっかりしたのは、我らが手倉森誠監督が「徳川家康」とたとえられている事。「おお、さすがにベガルタが最後の最後に日本を席巻し360年間支配する事をわかっていらっしゃる」などとは素直に思う訳がない。手倉森氏には失礼だが、今の氏をそのような超大物に讃えられても、ピントがずれているのみならず、ベガルタサポータとしてもおもしろいとは言えない。もちろん、他のクラブのサポータ諸兄も、呆れるだろうけれど。
さらには、毛利元就はサンフレッチェではないわ(元就公がレッズだぜ、よりによって(笑))、上杉謙信はアルビレックスではないは(謙信公がマリノスとサンガだってさ)、地方の雄サポータの感情を逆なでする選択。
加えて、このような遊びで最も重要なのは真剣さなのだが、はっきり言って真剣さが不足している。なぜならば、複数の監督が1人の武将に挙げられているのだ。具体的に言えば、木村和司氏と加藤久氏とかのジーコが3人とも上杉謙信。高畠氏とクルピ氏が柴田勝家。さらに一番ガクッときたのは、表紙にも登場しトップで絢爛豪華に語られているオリヴェイラ氏は(私の大好きな)武田信玄なのだが、信玄公はオシム爺さんも当たっているのだ。ああ、そうですか、「サッカーダイジェストさんから見ると、オリヴェイラさんも、お爺ちゃんも区別ないのね」だよね、これでは。繰り返すが、遊びなのだから、真剣に遊ばなければ。
いや、岡田氏が丹羽長秀、西野氏が蒲生氏郷は、なるほどと思ったけれどね。
UGのせいで、420円損してしまった顛末である。
けれども、サッカーダイジェスト編集部の名誉のために、私はこの420円の投資が無駄ではなかった事も主張しておきたい。
小林伸二である。隣県のライバルの名将が、よりによって伊達政宗。小林氏の事は大好きな私ではあるが、さすがにこれは...
いや、それは本題ではない。この特集では、武将へのたとえと絡めて、各監督に座右の銘、好きな監督、これまで見た「最高のチーム」などのアンケートを取っていた。そのアンケートの1つに「監督人生で忘れられないゲーム、転機だったゲーム」と言う質問があった。その質問に対して、小林氏は何と「03年J1最終節、トリニーターベガルタ」を選んでいるのだ。最終節の直接対決、負けた方がJ2陥落と言うあの試合を。幾多の経験を誇る小林氏が、7シーズン前のあの試合を挙げてくれている事は、あの忘れもしない悔しさを味わったものとしても、何か嬉しかった。
その事を知っただけで、420円の投資の価値はあったかもしれないなと。あれ、そうなるとUGに感謝しなければならないな、おかしいが、まあいいか。
2010年04月20日
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まぁ素人のブログだから客観性なんて必要ないけども
わざわざ歴史学者さん呼ぶ必要無いような・・・
溺愛するクラブを持てた方がサッカーライフは、何倍も楽しいものさ
これは武藤氏が間違ってるね。
加来耕三氏に失礼でもある。
武将としての評価なら、藤次郎政宗はまったく「隣県」の人ではないか!
母方の血筋をたどれば、ますます「隣県」の人ではないか!
武藤氏もちゃんとした家柄なら、400年先祖をたどれば「隣県」の人かもしれない。
結論。仙台の発祥は山形ニダ!以上。
ジーコは、武将としての評価に値しない人だから「今川氏真」とするのが正しい。
(のうのうと生き延びていることも含めて・・・)
トリサポとしても嬉しいです。
確かにあそこで降格していたら、小林氏にその後のキャリアはなかったかもしれませんね。
それにしてもあれから7年ですか…、立場が全く逆転しましたね〜
あの時先制ゴールを決めた梅田は、今不動のレギュラーで頑張ってますよ
今Jにいる監督ならむしろピクシーを推したい。
(主に逸話の部分での人選ですので悪しからず。でもピクシーが信長というのも面白いので悔しい…)