2010年07月31日

守備の整備に最適な敵地フロンターレ戦

 バタバタしていて、みちのくダービー後は、ベガルタについて書く事ができずにいたのだが、明日は等々力でフロンターレと対戦。件のみちのくダービーでモンテディオに敵地でチンチンにされた後、ホーム2連戦。アルビレックスにマルシオ・リシャルデスにセットプレイサイクル弾で逆転負け、サンフレッチェににも先制しつつ終盤に自殺点で追いつかれ引き分け。どうにも、勝ち点が積み上がらない。
 10試合連続勝利なしと言われると精神的につらいのは確かだが、リーグ戦はまだ長い。今は焦らない事が重要だ。

 しかしだ。
 この3試合で勝ち点1しか取れなかったのには、それなりの理由がある。
 手倉森氏が、「守り切る」ゲームプランを考えていないからだ。考えていないと言うと失礼かもしれないが、言い換えると具現化していないからだ。

 モンテディオ戦。前半1−1で終えた。敵地だ。どう考えても無理をすべきではないだろう。どうして、菅井がああも前掛りに出て行ってしまったのか。気がついたら1−3でリードされていた。以降、朴成鎬と中原にロングボールを蹴るだけの何も創造的でない時間を費やして惨敗。

 アルビレックス戦。先制点は中々見る事のできないビューティフルゴール。エリゼウを起点に、菅井のキープからフリーの梁に。梁が低くて精度の高いボールをフェルナンジーニョに差し込み、フェルが冷静に守備ラインの裏に流す。フリーで抜け出した朴成鎬がGKを完全に抜き去って冷静に流し込んだ。おお、新加入の朴成鎬、すばらしいFWではないか、と言う見事な一撃。
 が、後半、千葉、菅井の2人の中軸が軽卒なミスから先方にセットプレイを提供し逆転される。その後、CKからエリゼウが追いつき、一息つく。ところが、ここから手倉森氏は信じ難い采配。梁を下げて3トップ、さらにこの日好調だった高橋義希を下げて永井を起用。確かに永井は幾度か見事な展開のパスを出して履いたが、元々活動量や粘り強い守備は全く期待できない選手。結果として、幾度かベガルタも好機を掴めた。けれども、疲労困憊している千葉と富田が粘るものの、相当回数矢野を軸とする逆襲速攻を許した。
 決勝点となった直接のコーナキックそのものは、マルシオに「恐れ入りました」と、言うしかない。しかし、あの場面でどうして中盤の数と運動量を減らしてまで、強引に無理攻めをするのかは全く理解できなかった。とにかく、75分の時点で同点だったのだ。ホームとは言え、冷静に守備を固めつつ、どう料理すべきかを考える場面だろう。あたかも、勝ち点勘定で「この日勝ち点3を取れなければ、明日はない」的な試合をする必要があったのだろうか。

 サンフレッチェ戦。序盤に守備の連携ミスから寿人に決定機をつかまれるも、何とかしのぐ。このあたりも、「守備意識の低さ」を感じてイヤな予感。
 しかし、その後はお互い中2日と言う難しい試合だっただけに、先方の運動量も上がらず、ホーム連戦のベガルタが優位に展開。そして、右サイドで獲得したFKを逆サイドに展開、朴柱成の粘りから、朴成鎬につなぎ、落としたボールを関口に見事なミドルシュートを決めて先制。その後も快調に試合を続ける。後半に入ると、やむなく前掛りに来るサンフレッチェを冷静にいなし、フェルナンジーニョなり梁勇基なりが好機をつかむものの、GK西川のファインプレイもあり点差を広げ切れない。そうこうしているうちに、次第に当方の中盤も疲労がでてきてプレスが甘くなって来たところで、フリーになったストヤノフの展開を受けた槙野に突破を許し、やらずもがなの自殺点で追いつかれる。その語も攻め込んだが、得点しきれず、引き分けに終わった。

 いずれの試合でも共通している事は、「最後守り切る」スタイルが全く見えてこない事。
 おそらく、サンフレッチェ戦に関しては、朴成鎬に代えて平瀬を投入したのが、守りを固める意思だったのかもしれない。しかし、アルビレックス戦にせよ、サンフレッチェ戦にせよ、猛暑の試合なのだ。終盤になればどうしてもラインが間延びしてしまう。中盤なりサイドバックにフレッシュで走れる選手を投入するのがセオリーと言うもの。しかも、この2試合に関しては、前半にいずれも鮮やかな攻撃を成功させて先制していたのだから、冷静に守備を固めればよかった試合だったのだ。
 まだ折り返しもしていないリーグ戦で、あまり勝ち点勘定を語るのは危険である。
 しかし、ここまで無防備に、常に「得点を狙う」「前に出る」と言う姿勢ばかり見せられると、考え込んでしまう。大変遺憾ながら、ベガルタの戦闘能力はJ1でも下位の方だと思うからだ。

 ともあれ、終わった事の愚痴を語ってもはじまらない。
 幸か不幸か、明日のフロンターレン戦は、リーグ屈指の強豪との敵地戦。色々の思いはあるが、まずは守るべき試合である。このフロンターレ戦をきっかけに、「まずしっかり守る」と言う、当たり前の事を再徹底したい。守備を再整備できれば、上記のように攻撃にある程度のメドが立っている以上、十分に巻き返しが期待できる。
 明日は等々力での生観戦。守備が再構築され、反転攻勢をかけるきっかけの試合に参戦できると思うと、今から興奮を禁じ得ない。
posted by 武藤文雄 at 23:30| Comment(2) | TrackBack(0) | Jリーグ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
はじめまして。
新潟戦の一点目は、フェルではなくヨシキのアシストです。
あの位置取りとワンタッチパスは見事でしたね。
もっと長い時間みたかったです。
Posted by at 2010年08月01日 09:58
はじめまして、いつも冷静かつ熱い語りを楽しませていただいています。

当方も、本日生観戦でした。残念ながら、守りきれませんでしたね。最近、中盤をあっさり通過されると、サイドに振られて中に侵入されてドカーン、が多いと感じていますが、いかがでしょうか。今日の1点目はジュニーニョの技があってこそでしたが。。。

現在のベガの戦術は「守ってカウンター」ですが、こうも守りきれないのではコンセプトを変えてはどうかと思ってしまいます。

攻撃では展開力が少ないので、リャンを一列下げ、両サイドにスピードのある関と太田を配置した布陣を試してみたい気もするのですが。。。

武藤さんの「打開策案」期待しています。
Posted by やす at 2010年08月01日 23:06
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