ただし先日述べたように、監督の上位者として強化責任者を明確にして責任を持たせる事はとても重要だと思っている。現実にそのポストに就くべき原博実氏が、実質的に新監督との契約交渉に臨んでいる模様なのは大変結構な事。ぜひ、そのまま強化責任者として、強力に新監督をサポート願いたいものだ。
そして、今日のお題は、上記エントリでもったいぶって講釈では語らなかった「代表チームと言うか日本協会の新たなポスト」について。
ズバリ、「広報担当」です。「報道担当」の方が、日本語としては正確かもしれない。
パラグアイ戦後に指摘した岡田氏の問題点、その3番目で触れた「マスコミへの対応の悪さ」への対応と理解いただいても構わない。
岡田氏監督時代に、敵地戦に応援に行った際に、とあるフリーライターの方と話をする機会があった。ずっと岡田氏への文句を言っている。曰く「すぐに練習を非公開にするのですよ。あれじゃ取材などできはしません。何のためにここまで来ているのだか」との事だった。その人の文章は何回か読んだ事があったので、「へえ、あなたは試合はちゃんと見ていないけれど、練習は見たいのですね」と、正直に感想を述べてしまった事がある。
まあ、日本代表のトレーニング周辺でウロウロしているマスコミ関係者の多くは、こんな程度のレベルだ。岡田氏が真剣に相手をする気にならないのは当然だったのだろう。
しかし、そのようなマスコミ関係者を無視しては商売は成り立たない。いや、商売と言う事のみではない。彼らを通じて一般のサッカー好きは代表チームの情報を得るのだから、彼らへの適正な情報提供は、必須事項なのだ。
と正論を述べたところで、代表チームの監督に、そう言ったマスコミ関係者の相手まで担当してもらうのはあまりに効率が悪過ぎる。代表監督にはチーム強化に専念してもらうべきである。
そこで必要になるのが広報担当者なのだ。多くのマスコミは、およそ素っ頓狂な事を代表監督に質問したがる。広報担当が常に同席し、無意味な質問に対しては、監督に代わりユーモアでも交えて切り返せばよい。また、作戦上監督が語りたくない事ならば、監督に代わりはぐらかすような回答をすればよい。もちろん監督が答えるべき質問には、広報担当としてはっきりと回答を促進するのも当然だ。
また、アウェイゲームなどでは、選手の取材への協力や同席にも力を割いていただく。広報担当と選手が掛け合いでも演じれば、スポーツ新聞は他愛ない記事で紙面を埋める事もできるだろう。
そして何より広報担当自身が、チームの状況を公的に発表するのは意味ある事だ。外に話しても構わない範囲で、チームの現状を丁寧に言語化して説明する。負傷者の状況、非公開練習の様子、練習以外の活動の概要。これらが、適切に公開されれば、試合を見ても何の理解もできないマスコミ関係者も随分助かるはずだ。上記したフリーライターさんも、あそこまでフラストレーションを貯めずに済む事だろう。
では、どう言う人が広報担当に向いているか。具体的な候補者を挙げておこう。
現役時代にはファイトあふれるプレイで日本代表まで登り詰め、引退後監督としても上々の成績を残し(アシスタントコーチと選手が飛び切り優秀だったからと言う説も根強いが)、テレビのCMに登場するや見事な演技を見せ、最近は民放テレビの解説者として常に前向きで明るく諦めない解説を得意とする人がいるではないか。この人は、テレビ解説を聞いていると「何も考えていないのではないか」と一瞬錯覚させられる事もあるが、あれは芝居だ。結構まじめなサッカーのインタビューには、普段の解説者の時には全く考えられない真摯さで答えている。だいたい、いくら選手とアシスタントコーチが優秀でも、本人がサッカーを的確に理解しチームを指導できなければ(いくら初期の事とは言え)Jリーグ制覇などは不可能だ。そして、テレビの特殊なお笑い番組に出た際のユーモアのセンスは完璧。
まとめよう。強化責任者の原氏がいて、新監督がいて、広報責任者として「彼」を雇う。このトロイカ体制は強力だよ。「彼」が代表チームに帯同し、マスコミ対応を一手に引き受ければ、監督の負担は減るし、帯同マスコミ関係者も助かるのだから。
そして、何よりチームが明るくなるではないか。誰だって、明るく笑いのある職場で働きたいものだ。もちろん、槙野のような選手を代表に選考してチームを明るくするのも一手段だ。しかし、「彼」のような優秀なマスコミ対応ができそうな人を雇う事で、チームを明るく維持するのは、日本代表にはとても有効だと思うのだが。
しかしその人選ではネタ感だけが増幅して、武藤さんが本気で広報担当者を置く必要性を感じてるのかさえ怪しく思えてしまうのですが。
ガチでそういう人材を置くのであれば、私は元マリノスの木村浩吉さんを推薦しておきます。
しかしながら現場広報担当者を置くとは、些か仰々しいような気が。
昔読売ジャイアンツに、若林という現場広報担当者がいましたが。
いざ実際に置くとなると、あんな感じのいや〜な監視者としてしか機能しないような・・・
で、松木さん(か、どうかは別として)雇うとすると…どうなんでしょう。
いくらマスコミ対応が抜群だとしても、やっぱりあの方も根幹は「現場」の人。血が騒ぐんじゃないですかねぇ。。。
つまり、戦術や起用方法などを「広報としての立場」だけで諸々の対応ができなくなってくるのではないでしょうか。もっというとだんだんと「指導者的な立場」でモノを言うようになってくるのではないかと・・・。
ちなみに、新横浜さんの「木村浩吉氏を推薦する」というのは、面白い意見ですね。松木さんも嫌いではないですが、浩吉さんも好きです(^^)
悪いことばかりじゃないんですね。
この三人くらいしか思い浮かびませんでしたが、なるほど松木さんが一番適任かもしれませんね。
いつも満面の笑みで笑ってらっしゃいますが目の奥には現役時代さながらの鋭い光が感じられます。
早野さんは指導者への気持ちが強そうですし、都並さんは代表の為ならば指導者の道を諦めてでも邁進してくれそうですが暴走、失敗の不安。
他にだれかいらっしゃいますかね?
>あんな感じのいや〜な監視者としてしか機能しないような・・・
あの悪夢のようなジーコ・川淵時代、増島みどりと言う人が、取材記者の幹事役=「事実上の広報担当」だったと言われています。
ただし、その目的は、ジーコと川淵、2人の馬鹿の批判をさせないためだそうです。
マスコミ関係者との付き合いがあって、彼らの事情も分かっていて、マジメ過ぎず、冗談も言える人って、原さん以外に誰かいますかね?
マスコミ向けに無難な事を言える人ってあんまりいないですよね。
テクニカルアドバイザーって感じかな。
小倉さんもけっこう余計なことを言ってるし、川淵さんに
表舞台に立たれるのも嫌なので、片手間でいいからやって欲しいです。
武藤さんは新監督が躓いた時のリスクまで考えが及んでますか?
新監督が成績を残せなかったら
マスコミはこぞって松木ジャパン待望論を打ち出すのですよ。
この国のマスコミは自分たちの飯のタネのために、
世論調査という名の人気投票のもとに無批判に首相候補を乱造してるというのに。
そのとき、解説者のどなたかが、「KINGを連れていきば、メディアの耳目は集まるし選手も集中して大会にのぞめるんじゃ?」って言ってたような気がしますね。
そんなイメージですかね。。。
ちょっと違うか(苦笑)
それに個人的に好きではありません。
原さんがいいと思うけど、負担が大きいなら早野さん、都並さんのほうがいいかも。
若手で、無名だけど優秀な方がいれば1番いいのですが。
フリーライターさんは武藤さんとは見方が違う。サッカーの見方は十人十色だということで勘弁してやってください。
大賛成です。
ジーコジャパンが出場したアジアカップ中国。
PKを俊輔、サントスと立て続けに二本も外してしまい、
誰もがみんな諦めたとき、
解説の彼だけは「諦めちゃダメですよ!」と叫び続けていました。
そして川口の神セーブ。勝利。
あのようなハートを持っている人がいて欲しいです。
広報には特に。
ただうまく機能するかどうかは疑問です。
広報を設置する場合、多くはその人物の言動の
「政治的」影響力が大きいがため、主にマスコミ相手に、リスクを最小限におさえ、あるいはより効果的にイメージや成果を(マスコミ相手に)主導権(コントロール)を握りつつ広報する。からです。
どちらかというとサッカー日本協会のスポークスマンが「同時に」日本代表の広報も兼ねる。というのがしっくりいくとおもう。
ただ管理人様がトルシエにおけるダバディを
念頭においているのならまた話は別ですが。
深夜にサッカー関係者だけで討論する番組などでは、シビアなプロフェッショナル発言をしているのには気付いていました。
でもケータイ大喜利での松木さんが一番好き(笑
時々、悪い意味でインテリぶる癖があるが、仮にこの人がJFA入りしたら、広報だけでは勿体ない(早速渡欧して…)。
そういえば、平田竹男さんてどうしちゃったんでしょう? さふいふ役割を期待されていたはずなのだが。
川淵三郎の「人事」は犬飼抜擢を含めて失敗ばかりだ。