ここの所の慌ただしさに追われ、ベガルタの戦いぶりを中々振り返る事が叶わなかった。
とにもかくにもベガルタはここ5試合を3勝1分け1敗、勝ち点10獲得に成功した。ホーム2試合敵地3試合だったから、2勝3分けでの勝ち点9が1つの目標と考えれば、目標以上の結果と言ってよいだろう。そして、順位もジリジリと上げる事に成功、13位となった。次第に煮詰まりつつある残留争いだが、降格圏のビリ3との間に2クラブがはさまり、ある程度勝ち点差を広げる事ができたのも上々と言えるだろう。
さらにはこの5節の間には、関口の日本代表選出、デビューと言う何とも嬉しい椿事もあった。
もちろん、残留についてはまだまだ楽観は禁物なのは言うまでもない。しかし、ここのところ順調に勝ち点を積み上げられている事そのものについては、素直に喜びたい。
では、6月から8月にかけて2ヶ月半にも渡り14節連続白星なし、と言う悲惨な状態だったベガルタに何が起こったのか。
もちろん、最近の5試合とて、内容が完璧だった訳ではない。一昨日のセレッソ戦は敵の攻から守への切り替えの早さに圧倒され、バーやポストの助けを借りやっとの引き分け。FC東京への勝利は感動的だったが、平山の得点時の守備のミスはプロにあるまじき見苦しさだった(もっとも、当方の同点弾の際の東京GK権田のミスもひどかったが)。グランパス戦の敗退は、終盤的の誘いにみすみす乗ってしまい前掛りになったところでのミス。マリノス戦の勝利は、敵の拙攻に救われた部分が大きかった。そうこう考えると、内容的に納得できるのは、、うまく先制点を奪った後にほぼ完璧なゲームコントロールができたホームのモンテディオ戦くらいのものだった事がわかる。
しかし、いずれの試合も苦しみながらも、全軍でもがくように戦い抜き、丹念に勝ち点を積み上げる事に成功してきたものだ。
連敗中との主な違いを列記する。
1.暑さがピークを過ぎた。
特に運動量を軸とするベガルタのサッカーに今年の暑さは本当にキツかった。
2.中盤に斉藤を起用(千葉の固定をやめた)。
ただでさえ暑い夏にもかかわらず、33歳の千葉を交代する事なく使い続け疲弊を放置する采配を、手倉森氏がとりやめた。
3.終盤の千葉のアンカー起用
一方で、後半半ばから千葉を起用し、試合をクローズする策を頻繁にとるようになった。この千葉の使い方を典型に、連敗時に毎度見られた同点の際にいつも攻めに行く無謀な采配も見られなくなった。
まあ、このような天候変化と采配改善により、事態が格段によくなったと言う事だろう。
元々、手倉森氏がJ2時代2年間をかけて(氏がコーチ、望月達也監督時代を加えれば3年間)作り上げたチームは非常に安定感がある。あれだけの連敗を重ねても、大差負けはほとんどなく、長期的にも大崩れしなかったのは、その熟成の賜物だった。しかし、無謀と言うか能天気と言うか、常にマイペースで勝ち切ろうとする手倉森氏の采配により、いたずらに勝ち点を失ってきた。たとえ、明らかに敵の方が戦闘力が高いのが自明でも、選手達が疲労していても、敵監督が巧みにベガルタの弱点を突いて来ても、常にマイペースだったのだから。
けれども今は違う。手倉森氏もリアリズムに目覚めてくれた(もちろん、グランパスの誘いにうまうまと乗ってしまったとか、セレッソ戦で守備を固めるならば中原のワントップはないだろう、などのディテールには課題はあるのだけれども)。相応に多様性を確保したメンバで、しっかりと勝ち点を積み上げられるチームになりつつある。
過去J1に所属した02年、03年シーズンは序盤戦こそ勝ち点の貯金に成功した。しかし、シーズン半ば過ぎからはそれを吐き出しながら、残留に向けて耐え忍ぶのがやっとだった。ところが、今期は異なる。シーズン半ばを過ぎたところで、チームはますます成熟し、前向きに勝ち点を取れる状態になってきたのだ。
J1の中盤戦を過ぎたあたりで、ここまで堂々とした結果を残したのは、クラブ史上初めての事。言わば、我がクラブがここまでの戦闘能力を確保した事は過去なかった事なのだ。これは、関口の日本代表抜擢、出場とも併せ、今後も未来永劫続くこのクラブの歴史において、極めて重要な事だと思う。
大いなる進歩を素直に喜び、今後のさらなる好成績を期待するものである。
2010年10月25日
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24対3というシュート数でしたが前半途中からいやーな予感を感じていました
廻りから教えてもらいましたがエリゼウやフェルナンジーニョは最近あまり出てないのですね
この2人の動きは素晴らしかったです
同じ昇格組で昨年のJ2優勝を持って行かれた桜組としては悔しいドローでしたがまた対戦する日まで覚えておきます
J1残留してくださいね