2010年11月23日

中々安心させてもらえませんねえ

 本業が多忙でまともに作文すらできない状況が継続していた。全くいつもいつもの事だが、人生の手段と目的を取り違えた生活を送っているのは情けない限り。ようやく、何とか時間が取れるようになってきた。
 そうこうしているうちに、女子代表はアジア大会を制覇。男は男で(選手達には大変失礼だが)とてもではないがベストとは言えない陣容の21歳以下代表で、とうとう決勝進出を果たしてくれた。今日のイランにしても、先日のタイにしても、オーバエージ付きの23歳以下代表だと言うから、お見事としか言いようがない。決勝は韓国に競り勝ったUAEとの事だが、ここは是が非でも金メダルを獲得していもらいたいところだ。

 と言う事でJリーグ。
 こちらもサボっているうちに、グランパスは優勝を決めてしまった。さらに今日の時点で、J1昇格クラブも3つとも決定。グランパス、レイソル、ヴァンフォーレ、アビスパ関係者の皆様、おめでとうございます。

 かくして、残る大騒ぎは、降格枠1を巡っての残留争いと、ACL枠2(+1)の争いと言う事になる。そして、我がベガルタは、今日も終盤の失敗により、残留争いからの脱出に失敗。隣県ライバルのモンテディオにまた抜かれ、先の脱出成功をうらやむ事になってしまった。
 ここまで煮詰まってくると、色々愚痴を言いたくなる(いや、煮詰まる前から愚痴ばっかりですが)。「どうして、我々とやる試合からマルシオ・リシャルデスが復帰するのだ」とか(笑)。「前節のアルディージャ戦や今節のモンテディオ戦、(降格が決まったとしても)サンガはもっと頑張って下さい」とか(笑)。「FC東京は今日は優勝決まったグランパスで、次節は残留決まったモンテディオか、羨ましいな(後から気がついた、最終節はサンガだ)」とか(笑)。
 まあ、そうは言っても、長いリーグ戦と言うのは、不運幸運錯綜してプラスマイナスゼロに落ち着くものなのだ。特に最近のベガルタを見ているとそう思う。

 3節前、ベガルタは残留争いのライバルのヴィッセルにチンチンにやられた。相手が必死に来るのはわかっているのだから、落ち着いて受け流したい所なのだが、序盤から勢いに押し込まれ、エリゼウ、高橋義希のミスからいきなり2点を奪われ完敗。何とも情けない試合を演じてしまった。
 次節、手倉森氏の修正は見事。ユアテックにジュビロと言う難しい相手を迎えた試合だが、中盤にベテラン永井を起用し、序盤から試合をコントロール。前半終盤に2得点し、落ち着いて試合を進める。後半には負傷癒えた中島が起用されて得点を決めるなど、最高の展開で終えた。
 前節、前期にボコボコにされたエスパルスと対戦。前半半ば過ぎまでは「完璧」と言ってよい試合運び、見事な得点でリードを奪い「我が軍はこんなに強かったのか!」と感心する試合内容だった。しかし、まあ「好事魔多し」の典型。岡崎の見事な個人能力、鮮やかなヘディングシュートがベガルタ陣を襲う。あれがあのまま入ってくれていればよかったのだ。そうすれば、スコアは1対1、選手も11対11で試合を継続できた。ところが、ポストに当たって跳ね返ってきたものだから、思わず敵と交錯してしまった朴が退場PK。まあ、判定は正しかったと思うけれど、この手の「意図せずにPK提供する反則して退場」ってのはキツいものである。10人になった後も逆襲をまじえながら、うまく守っていたのだが、ヨンセンの独特な間合いのキープに崩されリードを許す。それでも1点差を保持して粘り、終盤には中島が決定機を掴むなど抵抗。最後にはCK時に、GK林を上げたら、そこからの逆襲で失点するなど、ベガルタ関係者以外を大いに愉しませる展開でやられてしまった。それにしても、あの場面で大前の冷静さは忌々しかったな。うん、高校時代そのままだ。期待しよう。
 そして今節。ペースを掴んだ時間帯もあったが、何せマルシオ・リシャルデス復活の敵地アルビレックス戦だ。苦しい時間帯も多かった。それでも、苦しみながらも赤嶺のゴリゴリで先制できたのだ。あと少し守ればよかったのだ。まあ、終わってから手倉森氏を批判するのは簡単で、「中原ではなくて千葉を代えていれば」とか色々言いたくなるが、終了間際にあんなラグビーボールみたいなバウンドして、それが田中アトムの前にこぼれるのだから、不運極まりなかった。仕方がないと言うものだろう。
 まったくたったの2週間ちょっとだけでも、こんな経験ができてしまうのだから、サッカーと言う競技の出入りの愉しさは何とも言えないものだ。

 そして、モンテディオに先を越されたものの、ビリ3のヴィッセルとは、残り2試合で勝ち点6差、得失点差も8差。よほどの事がなければ、残留できそうな結果を得る事ができたのだ。物事を楽観し過ぎるのはよくないが、悲観し過ぎるのも対応をあやまらせる事になる。冷静に現状を見据えて残り2試合を戦う事が肝要だろう。
 それにしても、昨年までJ2で七転八倒をたっぷり堪能してきたのだが、どうしてJ1に上がっても、こうなるのでしょうか。いや、愉しいのですけれども。

 
posted by 武藤文雄 at 23:50| Comment(6) | TrackBack(0) | Jリーグ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
落ちそうで落ちない、なかなか落ちない、J1のけさ位ができそう。
Posted by at 2010年11月24日 07:44
 A代表経験者が多いということで、選手ひとり一人の迫力は、イランと日本ではかなり差があって、開始2-3分ではボコボコにされるのではないかと思いました。実際、あっさり先取点を取られてしまったわけですが、その後の日本の戦い方は、サッカーの面白さを再認識させてくれました。
 イランの攻撃がすごく単調に見えたのは、日本の守り方故だと思います。守備ブロックの微妙な下がり方は、A代表に似ているようで、関塚さんの学習能力とそれを選手に伝える指導力の高さを感じました。永井を除けば、明らかにJリーグレベルに達していない選手たちであるのは、TV画面からも伝わってきたので、チームとして戦うことの見本みたいなゲームであったと思います。
 五輪本番にはほとんど選手が入れ替わると思います。どんなチームができるか楽しみです。
Posted by ひき at 2010年11月24日 11:23
『サッカーとは、淡々と勝ち点を積み上げて行く競技なのだ。(キリッ)』

あっ、これは↑冗談だったのですね。
岡田監督の辞任表明くらい面白い冗談でした。w
Posted by at 2010年11月24日 11:51
まあ、それぞれのチームのサポーターに、それぞれの悩みあり、ですよ。
私の応援するアルビレックス新潟だって、鹿島、名古屋といった上位に勝てるのに、下位チームから勝ち点3を取れない。
あー、なんとなくイライラする!
このユルいイライラ感が、ひいきのチームを持つ人にはついて回るということですよね。
Posted by 橙大好き! at 2010年11月24日 20:00
赤嶺はどうかと思ってたけどすごい決定率ですね。
瓦斯も監督が替わってから大黒が好調。
相性はよくわからないものですねw
山形の田代なんかも、山形に残れば来期も活躍できるだろうし。
赤嶺が仙台を気にいって残ってくれるといいですね。
残留の方は大丈夫だと思うので、そろそろ補強の話を考えて。
即戦力のDFとボランチは欲しいところ。
FWは水モノなので必ずひとりは取りたい。
Posted by at 2010年11月24日 21:46
仙台にはぜひ残って欲しいと願う川サポです。
祖母宅泊でアウェー遠征という楽しみが無くなってしまうので頑張って下さい。

そして関さん。
元監督が見せる予想外の展開(失礼だが)が誇らしくも、ザル守備と言われた川崎時代は何だったのだろう…と首を傾げたりもしています。
Posted by at 2010年11月24日 23:20
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