2011年02月08日

ベガルタの補強2011

 ベガルタはこのオフ、よい補強ができた。
 チームを去った昨期のレギュラクラスの選手と新加入選手とを比較してみると、エリゼウど秉局、千葉と角田、永井と松下、いずれも獲得選手の能力の方が高そうだ。マルキーニョスについても、プレイスタイルは異なるが柳沢がカバーしてくれる事だろう。もちろん、精神的支柱としての千葉の穴は大きいだろうが、そこまで望むのは贅沢と言うもの。これらの戦闘能力増に加えて、赤嶺がフルシーズン使えて、献身的で得点能力に疑いないマルキーニョスが加わった。さらに学卒で評価の高い原田と武藤(しつこいが、40年近いサッカー経験で、生まれて初めて、坊主以外の同姓の選手を応援できる機会に興奮しているのだ)。そして、守備力が高いと言う評判のボランチ、マックス。いや、よい補強だと思う。すばらしい。

 しかし、正直言って不安なのだ。失礼な言い方になるのは重々承知なのだが
我らが手倉森誠監督は、このメンバを的確に使いこなせるのだろうか。
と考え込んでしまって。

 まず、ベガルタはここ4シーズン(手倉森監督3期、前任の望月達也(前エスパルス強化部長)監督1期を通して)、ある程度メンバを固定し、チームとしての連携を重視したサッカーで成功してきた。菅井、千葉、梁勇基、関口、中島、中原らは、4期続けて定位置(あるいはそれに準じた扱い)を確保している。そこに、自前(新卒で獲得したと言う意味で)の若手だった渡辺広大、富田、田村、移籍で獲得した林、朴柱成、エリゼウ、斉藤、太田、フェルナンジーニョらを加え、少しずつ戦闘能力を高めてきたのだ。たとえば、昨期にしても、他クラブで輝かしい実績を持っていたフェルナンジーニョでさえ、開幕スタメンには入らなかった。そのくらい、積み上げを重視したチーム作りを行ってきたのだ。 
 しかし、今期はどうなるのだろうか。補強が的確すぎ、新たに加入した選手の能力がかなり高いため、スタメンは相当入れ替わる可能性がある。そこで、従来のような連携に富んだ組織的なサッカーを見せる事ができるのかどうかを心配しているのだ。手倉森氏のチーム作りの手腕は疑いないが、何せ固定メンバを好み、完成までに時間がかかる人だから(一方で、毎期秋口以降チームがしっかり上昇してくる手腕はすばらしいと思っているのだが)。

 さらに最前線の選手が大過ぎやしないか。もしフォーメーションを4-4-2で行くとしたら、FWは2枚になる。過去の実績を考えると、赤嶺、柳沢、マルキーニョスが軸になるのかもしれないが、そうなると昨期準レギュラーだった中原、中島は4番手以下。武藤や大久保に至ってはベンチ入りすらままならないシーズンになりかねない。また、マルキーニョスも柳沢も、大ベテランとは言え、丹念に節制しベストを尽くしてくれるだろう。実力の世界なのだから、長期に渡りこの2人が2トップを務める可能性もある。しかし、30代の選手が2トップを務めるチームに発展性があるだろうか。そうなると、この老雄2人を納得させつつ、別なタレントと併用する必要が出てくる。
 果たして手倉森氏は、このあたりをうまくさばき、見事な攻撃を見せてくれるのだろうか。選手から見て「よい監督」とは自分を使ってくれる監督。手倉森氏は固定メンバを好むだけに、出場機会が得られない選手が不満を抱いたりしないだろうか、あるいはそのような不満を押さえる事ができるのだろうか。

 まあ、いいや。
 将来に向けて上位進出ができるようなチームを作る事は長年私が期待してきた事だ。そのために、よい選手を多数やとい、一層の上位を狙っていると言う事なのだから、不満を言えばバチが当たると言うものだな。ここは手倉森氏の手腕に期待し、開幕を待つのが正しい姿だろう。
 補強が不足していればしていたで文句を言い、満足していればしていたで文句を言う。本当に、サポータとは身勝手で迷惑なものだと自分でも思うのですが。
posted by 武藤文雄 at 23:30| Comment(6) | TrackBack(0) | Jリーグ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
組織力が武器なチームはそういう心配はありますよね。
ただ、手倉森監督がしっかり組織をイメージできていれば
新加入の選手も上手くプレーできると思います。
そしてサブが強ければ主力のアクシデントにも強くなり
落とす試合も減ると、順位も上がります。

心配事は京都のイメージでしょうが、シジや勇人が入った年は成功してますし
戦力が抜けずに上積みされた場合は調子は落ちないはずです。
それとマルキと柳沢はフルで出るのは無理なので、若手の活躍も不可欠です。
楽しみですね。
Posted by at 2011年02月09日 07:14
突っ込み失礼。
最初の「マルキーニョス」は「フェルナンジーニョ」
の間違いでは??
Posted by gonta at 2011年02月09日 11:43
ジェフの武藤が隣県(北隣)に居た際は応援されてなかったんですね・・・

それはさておき、
昨シーズンの太田や高橋の例もあり
監督が新戦力を使いこなせるのかが
自分も一番気がかりです。
Posted by どらんめる at 2011年02月09日 13:39
いつも楽しく拝見しております。

角田は必ず、いや予想以上の補強になりますよ。松下も含めて、リャンと最高の中盤を組んでくれるはず。
ヤナギもフル出場は危ないかもしれませんが、関口が必ずもっと生きてくるはず。いい補強をしたものです。羨ましい。

出来れば出したくなかった……。
Posted by molirinho at 2011年02月09日 15:16
武藤さん、こんにちは。

FWは熾烈なポジション争いになりそうですね。
監督が攻撃的なチームへシフトすると言っていたものを表現した補強なんでしょうね。
サイドバックにも補強が欲しかったなぁと思ったのですが、自分だけでしょうか?
(新卒で原田はとりましたが…)

ボランチ以外でも、守備的位置ならどこでもできると発言した角田、同じように複数ポジションもこなせるという松下には期待したいです。

FWはマルキ、赤嶺が軸になりそうな気がしますが、マルキは、仙台のサッカーにフィットするかが唯一の気がかりです。
昨季1年間山形にレンタル移籍した田代は、山形のサッカーを理解するのに多少時間を要しました。
田代が、やっと山形のサッカーがわかった気がすると発言した以降は、長谷川がかすむくらいの活躍ぶりでした。

FWに、ポンポンとボールを運んできてくれるような鹿島とは違いますからベガルタは…そこんとこ頼むね、マルキといった感じでしょうか。

柳沢は、入団会見で監督のオーダーに応じて、肉にも魚にも、時にはスパイスにもなれると言っていますので、連携にはマルキほど不安は感じません。

采配や選手選定の際には、この柳沢の順応性を監督にぜひお願いしたいです(笑)
Posted by 莉子 at 2011年02月09日 18:21
鹿サポです。

中島、平瀬に続いて柳沢とマルキの仙台入りを
複雑な気持ちで嬉しく思っております。

マルキは鹿サポに絶大な人気がありました。
点を獲ってくれるっていうのもありますが、
それ以上にディフェンスが凄いんです。

私はあれ程守備をするFWを、そしてブラジル人を見たことがありません。
時にボールを持ちすぎて奪われることがあります。
でも、サポーターは誰も文句を言いません。
その後の執拗なプレッシングをみんな知っているのです。

ところが、その鬼プレスが昨年は緩んでしまいました。
年齢、怪我などいくつか理由があったのでしょうが、
今までの凄さを知っているが故に、
マルキのフィジカルコンディションが心配でした。

その差を知っているが故、契約を延期しないのも仕方がないのかと思っておりました。

今年、あの鬼プレスが復活するかもしれません。
いや、是非とも復活してもらいたいものです。

鹿島の宮崎キャンプでは新外国人のカルロンは絶好調です。
今から仙台との対戦を楽しみにしております。
Posted by しゅうび at 2011年02月10日 18:29
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