この施策は、ただの小学生無料招待ではない。抜粋するが、
湘南ベルマーレの4種登録チームであった「湘南ベルマーレジュニア」の活動終了に伴い、弊クラブと地域の指導者の方々がお互いに手を取り合って4種年代の選手育成にご協力させていただくための具体的な取り組みのひとつとして本企画を実施します。と言う点が非常に重要。
ベルマーレは従前、他のJクラブ同様、小学生段階のプライマリチームを持っていた。それをやめるのは、(私が、ベルマーレのホームタウンで少年を指導している立場から見ても)、非常に勇気あり評価される適切な判断に思える。小学校時代に秀でた選手を選抜して鍛えても、それがトップの強化に直結するとは限らないのだ。むしろ、広域のサッカー少年達を手広く「君たちは、皆ベルマーレなのだ」と、抱え込み、先々に備える方が格段に有効に思う(異論もあろうが)。
ために、地域の少年選手達を、無料招待すると言う策は、非常に示唆に富むと思う。
運用面で余計なお世話。チケット引き換え方式に突っ込ませていただく。
◇チケット引き換え1つ目。少年団の指導者としては、選手証を選手に渡す事に少々抵抗がある。もし、紛失されたら、再発行するのが面倒なだけだが(笑)。選手証の持参が必要な年に数回の大会のために、指導者がまとめて保管する方が円滑なのだが(笑)。もっとも、子供達に「いいか、この選手証があればベルマーレの試合をタダで見る事ができる。でも、無くしたら、大事な試合に出られなくなるぞ」と言い聞かせて(脅して)、モノを大事にする習慣を付けさせる絶好機と言う気もするが。
試合当日、当日券売り場にて、日本サッカー協会登録選手証をご提示ください。
2つ目。登録選手証を持つ選手の比率は、少年サッカーチーム所属選手の僅かに過ぎないと言う事。少年サッカーには幾多の大会、試合があるが、日本協会への登録が必要な大会は、全日本サッカー少年大会(いわゆる全少)予選を含み、数える程。そして、そのためには、それなりの登録費用がかかる。そのため、多くのチームが、6年生を中心にそう言った大会に出場する可能性がある選手しか、登録していないのだ。したがい、ベルマーレの無料招待に呼応できる少年の絶対数が限られてしまう。特に、5年生は、上手で6年の試合に登場する子は選手証を持っているが、そうでもない子はなかったりする。もちろん、4年生以下は、普通選手証はない。
ついでに、もっと余計なお世話。そのような6年生なり5年生だと、友だち同士で平塚競技場に参戦可能。しかし、金儲けの観点からは、選手証を持たない4年生以下の方が、親がついてくる(そして、往々にして、親の方が「はまる」ものなのだ)分、有効にも思うが。
ともあれ、繰り返すが、私はこの施策を高く評価する。さらに言えば、もし可能ならば、無料招待してくれた彼らに、何か僅かでもよいから「誇りが持てる何か」を提供してくれないか。会員証でもよいし、選手と一緒に写真を撮ってもらえる権利とか、馬入グラウンド(ベルマーレの練習場)で選手達と交流できる機会とか。重要な事は、地域の少年チームでプレイしている事が、一般の小学生よりも格段に高いプレゼンスを持つ事。そして、それが「君たちは、皆ベルマーレなのだ」との誇りを持たせてくれる事(「皆、反町の配下なのだ」でもいいよ)につながる筈だ。
そうやって、教え子達が「俺たちベルマーレ」と心底思ってくれれば嬉しい。毎週末、子供達と、「ベルマーレだ、ベガルタだ」と罵り合えれば、これ程すばらしい事はないのだから。
なので、JFAから「登録選手増やせ指令」が出ていて
ベルマーレとしても登録しているか否かで差別化せざるを
得ないのです……というのは冗談ですが、現実問題として
選手証で判断するしかないのでしょうね。
「所属チームのユニ着てくること」とすれば対象範囲を
広げられるでしょうけど、ホームタウン内のチームかどうか
を判断するのが死ぬほど面倒臭いでしょうし。
あと、もう一つの問題は「土日の昼間は練習してるか
試合してるかだから現実問題として観に行けないんじゃね?」
ということ。13時キックオフは確実に駄目だし、
16時キックオフも難しいんじゃないかなぁ。
プロは夜に試合すべし!と主張する方もおられます。
http://labola.jp/ukon/diary/9901054
#ただし、フエンテ東久留米が夜キックオフで統一しているのは
#「選手の中に少年やJYのコーチが混ざっていて
#夜じゃないと全員集まれない」という理由からじゃないかと
#思いますが(^^;)
何よりご実家の無事を祈っております。