正直、この余震には落ち込んだ。あれから、もう1ヶ月近く経つのに、まだ現地は苦しまなければならないのか。阪神淡路大震災よりも大きなマグニチュード、33年前の宮城県沖よりも大きな震度。笑われるかもしれないが、今日は一日体調が優れなかった。
けれども、遠く関東にいる人間が、嘆いても仕方がないのだ。被災地支援は被災地支援だ。それはそれで、やれる事をやる。でも、極端に揺れていない俺がどうこう嘆いても何も生み出さない。
と言う事で、前に進みます。
コパアメリカ出場問題が混迷しているようだ。協会の発表によると、先方より「いいから、お出でよ。」と、誘われ、日本協会も対応を検討している状況らしい。
以前も述べたが、「コパアメリカには出たい。遠藤を軸とするチームでとにかく出たい。でも、それは叶わない。」と言うのが、私のスタンスだ。
否。私のスタンスだった。
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拝啓、原博実様
アルゼンチンが「来い」と言っているのだ。「行こうぜ」...その代わり。
行くならば、最高最強のメンバで、南米を制覇しようじゃないか。Jリーグを休むとか、大会中もやるとか、来冬までやるとか、とてもとても大事な事だけれども、とりあえず先送りしよう。中途半端は一切なし。
最高最強のメンバで、ブラジル、アルゼンチンに勝とうじゃないか。
我々はアジア史上前代未聞、史上最強のチャンピオンなのだ。もし、南米選手権に出る事ができるのならば、狙うのは優勝の他はあり得ない。
ザッケローニに言ってくれ。「勝とうぜ!」と。遠藤は当然、中澤も闘莉王も憲剛も、ザッケローニが「最高」と思う選手を連れて行ってくれ。もちろん、欧州勢も無条件招集。準備合宿も、ザックの納得の行く時間を提供しよう。
コーチングスタッフに(邪魔じゃなければだけれど)カズを加えてくれてもいい(選手として選んでくれてもいいけれど)。スカウティングに岡田武史をつかってもいい。いや、ドゥンガとビラルドをスパイに使ってもいい。もちろん、広報担当に松木安太郎を...
若返りなんか、考えなくてもいい。とにかく、日本サッカーの全てをかけて、コパアメリカに賭けようじゃないか。
敬具
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ここまで書いて、考えは完全にまとまった。
私はコパアメリカは辞退すべきと思う。将来いつか日本がワールドカップで優勝するためには、コパアメリカに出るよりも、淡々とJを充実させるべきだと思うから。
でも、もし「コパアメリカに出る」と言うならば...一切中途半端はやめるべき。全知全霊、創意工夫、全てを賭けて、南米制覇を狙うべき。俺たちはアジアにおける最高最強のチャンピオンなのだから。どんな国に対しても、負ける事は許されない。
「やると決めたら、やろうじゃないか。」
アジアカップ制覇メンバーでない連携に劣るチーム編成で、南米で戦えるとは思いません。
W杯のパラグアイ戦を思い返せば、中途半端なチームで挑む無謀さがわかるというものです。
ただ、いままで主力でない選手に代表での経験をつませ、海外組との連携を強化すると割り切ったチーム編成も、まぁありなのかなと思います。
もちろん出場しない選択も理解できます。
どの意見もそれなりに納得できるだけに、何を優先するのが日本のためになるのか、それを考えるべきだと結論付けてみました。
例えば、ヨーロッパ組だけの出場であったとしても、それがそのときの最良。いろんな意味での最良。政治的な最良。
挑むことになる可能性が高かったのですが、
それでも「ベストメンバーを組めなければ参加すべきでない」
と言います?
#欧州組招集問題は震災と無関係に存在したわけで、
#FIFAやUEFAとネゴってなかったのかよ原委員長!
#……と思わんでもないけどそれはとりあえず置いといて。
代表にせよクラブにせよ、思うようにメンバーを集められないのは
しょっちゅうあるわけで、今回もその一例であるに過ぎない
んじゃないかな。
しかし、ザックには迷惑かけますねぇ。それが彼の
お仕事ではあるんですが。
まして今年は昇格なしなんて実際選択されるわけもないのだし。
2011年は(来年もか)Jこそを充実させ、国内サッカーを盛り上げることこそ被災地支援を踏まえ日本サポーターの考えることではないのか、今こそ代表でなくJを盛り上げる好機、また中途半端に参加して負けた所でまったく得るものがないと率直にお伝えいただいた方が・・
中途半端がなぜいけないのか。
Jリーグ・代表のどちらも100%にするのは不可能。
でも仮に80%ずつで両立できるなら、それでいいじゃないか。
日頃、ベストメンバー規定に大反対している方の意見とは思えないね。
それから「拝啓、原博実様」以下の文面・・・茶番としか言いようがない。
「誰が出ても強い代表」というのも代表チームの理想的なあり方の一つなのでは?と思います。
遠藤はたしかに今のチームの中心ですが、イングランドでコンスタントに経験を積んでいる阿部だって代表にふさわしい選手なのは言うまでもないですよね。
海外組でなんとかやりくりした「妥協案」の代表でも、コパという経験は必ず今後に活きてくるんじゃないでしょうか。
今の海外組の選手層を見れば、Jからは選手を呼ばずにコパに出るというのは解決策として妥当だと思いますよ。
むしろJクラブはそれらの欧州クラブより選手層が薄いにも拘らず、はるかに代表に協力的でした。
(まあ、Jクラブは協会に対して力関係で劣っていて、拒否できないという面が大きいのですが)
フロントや監督からは過密日程で選手のコンディションを危惧する声もありましたが、
それでも怪我でもしない限り、フル代表においてクラブが召集拒否するという事はありませんでした。
年代別代表で拒否の例もありますが、それはそもそもリーグ戦の日程と重複していた事が主要な原因です。
(大久保選手に関しては武藤さんの過去の記事にもあります。)
そして、今回もリーグ戦と重複する時期に代表戦を行おうとしていることで
クラブから反発を招いています。
どちらかと言えば、過密日程を放置し、ベストメンバー規定などを押し付けておきながら
ほぼ無償で代表に召集し、コンディションを崩したり怪我をしてきても何の保障もしなかった
協会の姿勢に問題があったのではないでしょうか。
いい機会ですので、代表とクラブで「召集」に関してしっかり話し合って欲しいです。
因みに私は、@可能な限り公平なクラブへの負担 Aクラブに対する保障(金銭・勝ち点) をした上で
ベターな選手を選抜すべきだと思います。