私「リバプールを応援しているのですか?」
彼「そうです。私のクラブはリバプールなんです。」
私「リバプールはワールドクラブカップで日本に何回か来た事があるから生で見た事があります。」
彼「でも一度も世界チャンピオンにはなってないんですよ。」
私「でも何回も欧州を制覇しているのだから、やはりすごいですよね。数年前にも来日した時はジェラードの全盛期だっけど、やはりすばらしい選手でした。」
彼「今でもすばらしい選手です。」
私「おっしゃる通り(笑)。」
彼「武藤さんはプレミアではどこが好きですか?」
私「欧州のクラブは特にどこが好きと言うのはありません。」
彼「そうか。Jリーグですね。Jではどこを応援しているのですか。」
私「私のクラブはベガルタ仙台。さっき、故郷が地震で被害を受けた話をしたでしょう。その仙台のクラブですよ。ランクは低いけれどJ1にいるんですよ。」
彼「そうか、仙台にもJ1のクラブがあるのですね。ごめんなさい。初めて知りました。大阪、浦和、川崎、名古屋、鹿島あたりは知っていたのですが。」
私「仙台は経営規模もまだ小さく、上位進出は簡単ではありません。でも、それは欧州や南米のクラブも同じはず。うまく強化をすれば、いつか強力なスポンサがついてくれて、上位を目指せると思っています。」
彼「日本のサポータがうらやましいですね。正直シンガポールのサッカーは駄目です。東南アジアでも思うように勝てないですから。」
私「そうでしょうか。Sリーグはアジアの中でも充実したリーグの1つだし、人口から考えたら、最近のシンガポール代表は、本当によくやっていると思いますよ。」
彼「でも、東南アジアでも中々勝てないし。」
私「それでも南アフリカ予選でも、悪くなかったですよね。3次予選にはキッチリ出ていたはずだし。」
彼「ええ、レバノンには2勝したのですが、サウジとウズベキスタンにはホームでも完敗でした。」
私「レバノンに敵地で勝ったのは評価されると思います。西アジアのチームに敵地で勝つのは簡単ではないし。」
彼「よくやったとは思うのですが。ドイツワールドカップ予選では、日本ともホームであと一歩まで追い込んだ試合をやれたのですが、最近の日本を見ると、とても歯が立たないように思います。」
私「いや、日本としても負ける訳にはいかないので(笑)。ただ正直なところ、最近の日本代表は、やや力の劣る相手に対して慎重に戦い、確実に勝つやり方については、かなりレベルが高いと自負しています。」
彼「確かにそう思いますね。先日のアジアカップやワールドカップ予選見ていてもそう思いました。あの日本の中盤の選手、何て言いましたっけ?落ち着いてゆっくりとボールを回す選手。」
私「遠藤ですか?」
彼「そうそう遠藤。あれはいい。あんな選手がアジアから出てくるなんてビックリですよ。遠藤はどこでプレイしているのですか。最近日本の選手はドイツでプレイする例が多いようですが。」
私「遠藤はJリーグにいます。ガンバ大阪でプレイしているから、ACLでも見られます。日本代表の中心選手の多くは欧州でプレイしていますが、遠藤は年齢も30を越えているし、欧州には行かないようです。」
彼「もっと若い頃に欧州に行かなかったのですか。」
私「遠藤は欧州のクラブには言っていないのです。ドイツワールドカップのメンバだったですが、当時は代表でも完全なレギュラではなかったのです。ここ最近、2007、8年くらい、30歳近くなってから、格段に向上したのです。Jリーグとアジアの国際試合で最高のレベルに到達できるよい例だと思っています。」
彼「うらやましいなあ。遠藤もすごいし、他の選手も。たしか欧州チャンピオンズリーグにも複数の選手が出てましたよね。」
私「代表の左サイドの長友がインテル、右サイドの内田がシャルケ、同じサイドで直接対決がありました。シャルケが勝って準決勝でユナイテッドと戦います。」
彼「すごいなあ。1980年代には、シンガポールのエースが欧州で活躍した事があったのですが。」
私「ファンメド・アーマドですね。よいFWでしたね。日本に来た時生で見た事があります。」
異国への出張は疲れる事も多いが愉しい事もあると言う実例まで。