個人的には、それほど心配していない。心配していない理由を以下列記する。
1つ目、守備組織が相変わらず堅牢な事、4試合で3失点、しかもいずれの試合でも大崩れはしていない。押し込まれて苦しかったのは、グランパス戦の一部の時間帯くらいだが、これは相手が相手だから仕方のないところもある。
2つ目、点が入らないのは今に始まったことではない事。確かに4試合で1点しか取れていないのは、情けないと言えば情けない。好調時だって、大して大量点は取れていない。そもそも、2点差以上で勝ったのは、対ヴァンフォーレのみ。元々、得点力は格段のものがないのだから、現状が誉められた状態でないのは間違いないが、悲観する状況でもない。
3つ目、気がついてみると、我が軍の戦闘能力は中々のレベルにあると言う事。もちろん、贅沢を言えばキリがないが、いずれのポジションにも、相応のレベルの選手を並べる事ができている。これは、ここ数シーズン、丹念に移籍を軸に的確な選手を補強する事に成功して来た賜物だろう。
4つ目、昨期と比較して格段の選手層を誇る事。上記したように各ポジションのタレントの質が高いのみならず、いずれにおいてもしっかりとバックアップが揃っている。今のメンバで、いなくなると相当戦闘能力が落ちそうなのは、角田くらいか(でも1、2試合ならば田村かマックスが何とかしてくれそうだし)。例年夏場になると調子を落とすのが恒例の我が軍ではあるが、これだけ質量ともに選手が揃い、しっかりと相互理解がはたらいていると思うのだ。まあ、運用面で課題がないとまでは言わないが(笑...後述)。
実際、ロスタイムのあまりに美しく不条理な澤の一撃に散った前々節のレイソル戦。エルゴラが試合前に煽った「首位攻防戦」は気恥ずかしいと思ったけれど、実際の試合内容を見ると、その質の高さに素直に感動した俺がいる。「ベガルタ史上最高の試合」を演じつつも、実に美しくホームチームに歓喜を提供した悔しさと共に。
など、色々考えると、そう物事悲観的に考える必要はないと確信している。
もちろん、隣の芝生は常に青いものだ。ここ4試合だけでも、「酒井宏樹や大前元紀や永井謙佑がいればなあ」などと妄想を抱く事がある事は否定しない。あるいは、過去幾度も見たように手倉森氏の「機を逸したかのような『遅い采配』」にいらつく人も多いだろう。
それはそれで、間違っていないと思う。ただ、敵に優秀な若手選手がいるのは、もうどうしようもない。クラブの経済力と歴史とスカウト能力とコンセプトと所在地などの違いなのだ。また、手倉森氏采配批判も、もはや毎年の恒例行事と捉えるべきに思う。個人的には、手倉森氏は「欠点も多いが、本質的には極めて優れている監督」と評価している。そして、その「欠点」は、年を重ねるに連れ小さくなり、「本質面」がどんどんよくなっている、と理解しているのだが。少なくとも、我々が今所有しているベガルタは「去年よりずっといい」ベガルタだ。
もちろん、もっと前向きな方が多いのも理解できる。「これだけのタレントが揃っているのだから、もっと行けるはず」と。
大事な事は、そうこうしながら、皆がベガルタと言う玩具を満喫する事だと思う。
今、ベガルタは、かつては(いや、昨期は)考えた事すらないような好成績を収め、リーグ戦の順位争いと言う意味でも上々の状況。贅沢を言わずに、しかし時に文句を言いながら、今期のベガルタをじっくりと愉しんでいきたい。
柏やガンバが今日の試合で負けてますから。
我慢比べもここから佳境に入るのか?
気持ちよく深夜のなでしこの戦いを見たいですね!
全くいいところもなくフラストレーションがたまりました...