2011年09月10日

ラグビーワールドカップ、初戦フランス戦

 ラグビーワールドカップが開幕した。そして、日本は初戦で強豪フランスと対戦。

 たぶんまだ書いていなかったと思うが、以前本ブログに時々登場していた我が坊主は、昨年から高校生。ところがこの息子、高校進学と同時に小学校1年生からやっていたサッカーをやめ、何とラグビー部に加入した。かくして、この親バカは時折ラグビーを観戦する羽目に陥っているのだが、そのあたりは機会を見て講釈を垂れたいと思っている。
 で、坊主は昨日から始まった、ラグビーワールドカップの観戦準備に余念がない。かくして、父親もつられて、ラグビーマガジンなどひもとき、あれこれ研究する事にあいなっている。

 日本は、地元NZ、フランス、トンガ、カナダと同じグループ。2位抜けのレギュレーションゆえ、ラグビー素人の私が見ても、初戦のフランスに勝たないと準々決勝進出が非常に難しい事はわかる。もちろん、フランスに勝つ事そのものも大変に難しいのだが。

 結果、21−47の敗戦。

 しかし、60分あたりには21−25と4点差に追い上げ、その直後も幾度かフランス陣深くに攻め込むなど、大変興奮させられる試合。後半立ち上がりにフランスの2度のトライ機を防いだあたりなど最高だった(ラグビーは、このような微妙な場面はビデオ判定するのを初めて知った)。
 何と残念な敗戦だった。

 テレビ解説をしていた大畑氏が、「いままで世界の列強とはラスト20分まで戦えた。今日はラスト15分まで戦えた。」と述べていた。このラスト15分を素人なりに解釈してみた。
 もちろん、素人目にも戦闘能力差は明らか。典型例は終盤の77分、35点目の5トライ目。フランス陣に攻め込んだ日本のノックオンを拾われ見事なパスワークで崩された。押し込んだ大事なところでノックオンしてしまう技術、フランス独特の各選手のパスの種類の多さ。このような差は、ある意味本質的なところで、育成レベルからの差であり、数年レベルの強化でどうこうできるものではないだろう。しかし、本質的な差は簡単には埋まらないが、小さな差を工夫する事で差を詰めて、より接戦に持ち込む事は可能に思ったのだ。個人的に気がついた事を3点述べたい。

 1つ目。日本のSOアレジは、前半フランス陣の比較的簡単なペナルティキックとコンバージョンを失敗した。言わば日本は5点を自らのミスで失ったのだ。特に10分のペナルティキックはもし決めていれば3−7となっていた。直後日本はフランス陣に攻め込みながら連携ミスからボールを奪われトライを許し0−14になった。この差は本当に大きかった。「その後追い上げた」、「最後突き放された」のような話とは別に、簡単なキックを確実に決めるのは重要だと思うのだが。
 2つ目。上記した5トライ目が典型だが、攻撃から守備への切り替えの早さ。映像で見ていても、フランスはその直後の切り替えが、日本と比較して明らかに早い。これを解決するためには、厳しい試合経験しかないように思う。しかし、上記したラグビーマガジン予習のカーワン氏のコメントによると、「日本はフランスのような強豪とは中々試合をしてもらえず、サモア、イタリアと何とか試合を組めた」との事。難しい問題だ。
 3つ目。67分にペナルティを決められ21−28と突き放された日本は、その後もフランスの猛攻にゴール前5mあtりで強烈なタックルを繰り返し、粘っていた。しかし71分、オープンに展開され、そこに頑健なロックがいて、マークしていた小野沢が体重差に吹き飛ばされてトライを決められた。あの場面、フランスは日本の粘り強い守備を破るために、わざわざあの体格よいロックをオープンに配したのだろう。このような策が、試合前からの周到な準備によるものなのか、とっさの閃きなのかはわからない。しかし、点をとるための創意工夫は、いずれの競技でも重要なはずだ。

 大変残念で、おもしろい試合だった。
 それにしても、これだけの娯楽だ。どうしてマスコミはもっと真剣に採り上げないのだろうか。もっと全国民的な注視があれば、それだけで日本の強化にもつながるし、キャッシュとなるスポーツコンテンツの創生にもなり、一挙両得だと思うのだが。
posted by 武藤文雄 at 23:30| Comment(7) | TrackBack(0) | サッカー外 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
自分は現在エスパルスサポですが、高校・大学では7年ラグビーやってました。平尾誠二が神戸製鋼で現役選手だったころです。

この前のサッカーマガジンのコラムにも出てましたが、当時の大学ラグビーは花形スポーツで明らかにサッカーより人気がありました。ミーハーな自分はそれゆえサッカーではなくて、ラグビーをプレーすることを選んだのですが。

第2回のラグビーワールドカップが1991年で、そのときジンバブエに勝って、それ以来ワールドカップ本戦では0勝です。今回のフランス戦もいろいろ評価が高いようですが、「強豪にそこそこ善戦。でも終わってみれば負け」というのは20年前(というよりはそれよりももっと前)から延々と繰り返されています。なんだかんだありつつワールドカップ本戦で決勝トーナメントに残れるようになった(ちゃんと強化が実っている)サッカーとはもはや雲泥の差がついてしまいました。

今回も「そこそこ善戦」をずっと繰り返し、終わってみれば全敗なのではないでしょうか?

Posted by ロビン at 2011年09月12日 01:24
武藤さんのブログでラグビーが語られるとは感慨深いです。
ペナルティキックの件はご指摘の通りですね。日本ラグビーではあの元木率いる明治大学に勝つ秘策として私の在学していた大学が「ピ ーからゴー」といった作戦の元、ペナルティキックを狙わずトライを奪いに行くようになりました。またルール変更に伴いペナルティキックでタッチを割ってもキックした側のラインアウトだとか、ラインアウト時キャリーアップオッケーだとか、どんどんトライを取り合う方向へ向かったのは事実、とはいえ世界の強豪には確実にエースキッカーがおり、日本のキッカー不足は深刻だと思います。

また少年団の練習時話しましょう(笑)
Posted by 少年団コーチ仲間 at 2011年09月12日 12:37
> これだけの娯楽だ。どうしてマスコミはもっと真剣に採り上げないのだろうか。
> もっと全国民的な注視があれば・・・

野球のせいでしょう。言うまでもなく。

1991年ごろ、期待される日本代表と言えば横山全日本ではなく宿沢ジャパンだった。
横山ヤメロ運動の闘士だった武藤氏も大いにジェラシーしていたでありませう。

日本ラグビーの没落を考えると話が尽きない。

ただ、何か改革しようとすると、早慶戦早明戦の大学ラグビー中心の伝統のカレンダーの話が出てきていつも暗礁に乗り上げる。

日本選手権も大学が社会人に挑戦するステージを設けることが、NHK様のリクエストであるとも・・・。

古河電工の偉大さ、天皇杯元日決勝の終了が具体化しそうなサッカー界(原博美さんか?)の英断ぶりが、あらためて思い知るのである。
Posted by 五反田西口 at 2011年09月13日 00:42
なんで野球のせいなんだ?(笑)野球とラグビーは昔からとくに争うこともなく共に栄えていたのに。

むしろ、テレビ界や広告代理店は同じ国際的大会のライバルであるサッカーに気を使ってるような気がする。
放映権をもつ日テレ以外は、試合をしているラグビーを無視して消化試合や試合のないナデシコをごり押ししていたからね。
Posted by at 2011年09月15日 14:42
いややはり野球のせいでしょう(笑)いろんな意味でね。

というか↑のような名前も書かない低脳馬鹿が書き込んでるあたり、
相変わらずここの質は上がりませんね。
Posted by たーち at 2011年09月22日 00:23
いや、だからなんでそう思うのかを聞いているのだが?

名前を書かないことにより、責任の所在がなくなり低質な議論に陥る可能性があるのは間違いないが、そもそも長大な議論になりそうもない話題なので省きました。悪しからず(笑)

そもそも、論理的根拠も脈絡もない話しかできない低脳馬鹿への初歩的注意にしか過ぎないからね。わかったか?論理的根拠も脈絡も書けない低脳馬鹿(2匹目)くん
Posted by at 2011年09月22日 16:22
> たーち 様

自分の馬鹿さ加減を棚に上げて他人を馬鹿呼ばわりする馬鹿のたわ言など捨て置きましょう。

どうしたって野球のせいなのにw


「日本(人)らしいラグビー」ですが、これなどは参考になるかもしれません。
http://p.tl/2gK4
NumberVIDEO 日本ラグビー名勝負 1971 9/24 花園ラグビー場 日本Vイングランド 初挑戦!ラグビーの母国に大善戦 [VHS]

ついこの間までアマゾンでベラボーな中古価格が付いていましたが、売れてしまったようです。

ただ、今回の件は「日本らしさ」云々ではないと思います。もっと根本的な。

各反応を見ていると、ラグビーファンの心の傷は相当深い。しばらく立ち直れそうにありません。

そのまま2019年W杯を迎えてしまうのか・・・。

これは野球のせいではありませんw
Posted by 五反田西口 at 2011年09月23日 20:05
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