2012年08月10日

韓国との3位決定戦を前に

 本来ならば、負ければ終わりの勝ち抜き戦、3位決定戦とは非常に微妙な存在である。ワールドカップでも、毎回何とも言えない試合が繰り返されている。ところが、五輪と言う大会は「銅メダル」と言う付加価値があり、結構な真剣勝負感が漂う。言うまでもなく、44年前には、かのクラマー氏が「銅の色もよい色だ」との名言を述べられ、釜本大御大が2連発とあいなった訳だし。

 そこに韓国である。
 この厄介な隣国の宿敵と、世界大会で戦うのは、2回目。2003年のワールドユースの1/16ファイナル以来となる。今野や川島の世代である。あ、そうそう徳永も!あの気持ちのよい勝利の後、「今後、世界で幾度もこの対戦を見ることになるのだろうな」と、感慨にふけったのが、何とも懐かしい。
 ここは素直に喜ぼうと想う。この愉しかった大会の最後に、最高の娯楽が訪れてくれたと。だって最高ではないか、勝利した時の歓喜 、敗北した時の絶望。
 いや、当面の目標である2014年を考えても、この試合は、この若いチームにとって最高の経験となる。見事なエジプト戦までの成功体験、悔しいメキシコ戦の失敗体験、それぞれの後で、究極の成功体験を積む事ができるのか。それとも…

 敵には多くのJリーガがいるし、何より監督は、洪明甫氏。さらには、ベンチには、洪氏に請われてフィジカルコーチに就任した池田誠剛氏が。確かに先方は兵役免除と言う重要な要素はあろうが、巷騒がれるような殺伐とした戦いにはならないだろう。
 余談ながら、関塚氏と池田氏は早稲田大学時のチームメート、同じ学齢だが関塚氏が浪人したので後輩となる。
 激しく、厳しく、愉しく、そしてすばらしい試合を期待したい。そして、我々の若者の歓喜の銅メダルを。
posted by 武藤文雄 at 23:28| Comment(8) | TrackBack(0) | 五輪 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
 韓国が1点取るまでは、殺気立っていましたね。特に、韓国の選手達が、あのまま0−0でいったのなら、と思うと、史上希に見る歴史的な戦いとなったのか、それともただの肉弾戦になったのか、分かりませんが。彼らは、この負けを、悔しさを、きっと成長の糧にしてくれるでしょう。
Posted by vegakuma at 2012年08月11日 05:37
>もちろん、不安も大きい。
>特に心配なのは、Jリーグで格段の実績を持ち戦える精神力を持った選手の多くを外している事。

戦前に武藤さんが書かれていたこの一文を見てメキシコ韓国の2敗を納得した次第
Posted by at 2012年08月11日 07:17
武藤氏が「メダルなんかどうでもいい」というから、望みどおりの結果になりました。
別の大陸ならともかく、同じアジアの隣国に数少ない自慢の種で並ばれ。よりによって領土問題でも動きのあった日に。

>まあ、北京五輪終了時よりは建設的だな。
虚しいだけの言い草。

>そして表彰式。屈辱を味わって下さい...
大泉町に行って、同じ言葉を投げ掛けて生還してみてください。

>もちろん、不安も大きい。
>特に心配なのは、Jリーグで格段の実績を持ち戦える精神力を持った選手の多くを外している事。

昔のイギリスみたいに、監督の裁量は制限して、強化委員会がセレクターになって選手を選考したらどうかと一瞬考えた。連れて行ける選手の制限があるんなら。
Posted by at 2012年08月12日 10:21
他の種目と違ってあくまでユースの大会でしかないのでメダルはどうでも良いけど、さすがに韓国にというかアジアの国に負けるのはきつい。

政治を持ち込む途上国の風習に付き合う気はないけれど。

特に、先日の豪州もそうだったけれど見え見えのロングボール攻撃に屈するのは不愉快極まりない。しかも、豪州戦で負けに等しい苦戦を強いられたときの言い訳だったはずの、あの試合で不在だった長身A代表レギュラーCB麻也を空爆されての2点だったように見えたのが…。

まあでも、関塚さんは当初の目標はしっかりとクリアしたことは間違いないです。金メダリスト・メキシコにリスペクトされてしまったのも、フレンドリーマッチで勝ってしまったから。
Posted by at 2012年08月12日 13:06
>武藤氏が「銅メダルなんかどうでもいい」というから
敗戦を一サポーターの気概に帰するとは、変わった考えですね。
いや、日本ではよくありがちな事ですかね
「お前が全力で応援しなかったから負けた」と。

ですが、五輪前に誰が6試合フルに戦うと想定しましたか?
誰もが「グループリーグはスペインに次ぐ2位。準々決勝ではブラジルに当たるからそこまでだな。」
と考えたのではなかったですか?(これでもかなり楽観的な方ですけどね)
だとしたら、この4試合に全力を注ぐべきでしょう。
関塚監督は、4試合を乗り切るためだけの戦術と選手選考で臨み、
サッカー協会も日本国民もそれでよしとしました。
香川を召集しなかったり、OAを2人しか選ばなかった事に、国民の誰もが
「予選敗退レベルなんだから五輪代表に加わる必要などない」と考えていました。

メダルを取って欲しいのなら、最初からそのレベルの準備をするべきです。
それなくして監督や選手を叩くのは、アンフェアな批判でしょう。

ちなみに武藤さんは5月4日のコラムで
>工夫次第では十二分にメダル以上を狙えるとは思っている。
>金メダルとなると、相当難しかろうが、
>これも幾多の幸運があれば不可能ではないかもしれない。
と期待し、数多くの愚痴を残しておられますよ。
Posted by at 2012年08月12日 18:24
選手云々よりもフィジカル重視の現代サッカーにおいて、こういった大会を日本の戦い方で勝ち抜くにはどうしたら良いんですかね?
控え選手の選考はどういったタイプ?
フィジカルのピーキングと維持は?控えも同じ調整をするのか?
準備期間は?などの講釈を希望です。OAの選考については今後に繋がる好例だったと思います。
Posted by TK at 2012年08月14日 07:46
>「お前が全力で応援しなかったから負けた」と。

節子、それちゃう。応援が足りなかったからどうこうではない。
言ったことが自己充足的に実現したやろが、という皮肉につもりだ。

しかし、この度の武藤氏の負け惜しみは、いつもと違ってまるで面白くない。

>巷騒がれるような殺伐とした戦いにはならないだろう。

こっちは大ハズレ。
Posted by at 2012年08月17日 20:27
ピッチの上ではそこまで殺伐とはしてなかったでしょ。

五輪憲章とかいうサッカーにはないルールがあったせいで多少話が大きくなっただけで。
Posted by at 2012年08月18日 13:12
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