2004年01月14日

中年サッカー狂の愉しみ

 愛読書サッカーマガジンを読んでいて見つけた傑作な話題。UEFAが50周年を記念して、各国協会に50年間で最大のスターを選抜させたと言う。これは本当に面白い。これぞ2時間たっぷり楽しめそうな酒の肴ではないか。

 オランダ(クライフ)、ポルトガル(エウゼビオ)、ロシア(ヤシン)、ハンガリー(プスカシュ)、スペイン(ディ・ステファノ)のように、空前絶後に大君臨するスーパースターがいる国は、まあ簡単だ。ファン・バステンもフィーゴもラウルも、文句は言えないだろう。

 また、ここ10年くらいで好成績を収めた国は、安心して?最新のスーパースターをリストアップ。ブルガリア(ストイチコフ、やはりボネフではないな)、ルーマニア(ハジ、当然!)、トルコ(ハカン・シュキュル、ただ昨年のワールドカップを見た我々は「?」とも口をはさみたくなるが)、スイス(シャプイサ)、フィンランド(リトマネン)など。

 しかし、さすがに50年となると「1つだけの花」でない国が多く、各国の選抜事情を邪推するのが、また最高。

 記事にも取り上げられたフランス、プラティニ自らジダンとのバッティングを避けて大先輩のフォンティーヌを推挙、このあたりのフランス人の政治感覚はさすが。ドイツは皇帝フランツ・ベッケルバウアではなく、54年のフリッツ・ワルタで来た、フランツはきっとムッとしているに違いない。どうでもいいが、東ドイツ協会がまだあれば、ザマーなのか、シュパルワッサなのか。

 デンマークはM・オルセンよりM・ラウドルップ、ワールドカップの出場回数だろうか。北アイルランドはジョージ・ベストではなくジェニングス、よく理解できる選考だが北アイルランド以外の人が選んだら絶対ベストだったろうな。スコットランドはデニス・ロー、確かにブレムナーやゲミルよりはローかな。セルビア・モンテネグロは、協会会長自らが辞退して、ジャイッチに譲ったのだろう。ウクライナがシェフチェンコでなくブロヒンを選んだのは、歴史的な重みを選択なのか、ディナモ・キエフ一筋の好印象か。ベルギーがバンヒムストでクーレマンスでないのも長幼の序か、さすがにグイ・ツイスは選べないな。

 そしてイングランドは、ボビー・チャールトンでもバンクスでもなく主将のボビー・ムーア。サッカーの母国は、この序列は絶対に崩さないようだ。

 一番考えさせられたのはイタリア。ファケッティ、リーバ、リベラ、マッツォーラ、カブリニ、アントニョーニ、ロッシ、F・バレーシ、バッジョ、マルディニ、と考えると、やはりワールドカップを高々と上げたゾフ爺さんと言う事なのだろうな。



 と言う事で、AFAが同じ企画をした時、あなたは誰に一票を投じますか?釜本?カズ?中田?これを議論するだけで、さらに2時間は愉しめるな。もちろん、私は「井原だ」と2時間論じまくりますが。
posted by 武藤文雄 at 22:46| Comment(0) | TrackBack(0) | サッカー一般 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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