先日来、噂が上がっていたが、大久保のスペインはマジョルカへの移籍が正式決定になった。これが3年位前だと「Jリーガが欧州進出」するだけで、お祭り気分になっていたのだが、相次ぐ失敗?に「本当に大丈夫か」との想いも出てしまうのが、残念なのだけれども。
いきなり否定的に入ってしまったが、大久保の「サッカー選手としての能力」に関しては、Jでの継続的活躍と五輪での実績を見る限り、全く問題ないだろう。イタリアがカテナチオしてきても、大久保の技巧は存分に脅威を与えていた。
向こう気の強そうな性格も、未知の世界での闘いに向いていそうだ。少なくとも、「ここに寄こせ」と言う要求を明確にするのは得意だし。
また、昨シーズンあたりから、シュートの種類(右だ、左だ、強いのだ、精度高いのだ、頭だ)が増えてきている。これだけシュートに多様性があれば、周囲のサポートがどうあれ、取り合えずそこそこ点は取る事ができるのではないか。そこから信頼を勝ち得る事ができるのではないかとも期待できる。
無論懸念も色々。
最も大きな懸念は、先日も再発した感情コントロール。大久保のカード受領は日本に流布している「杓子定規判定の犠牲」と言うよりは「軽率な感情コントロールの失敗」によるものがほとんど。しかし、スペインリーグを見ていると、美しいプレイを好む国民性か、技巧に対する悪質なファウルを取り締まる傾向も感じるので、逆に大久保は審判が巧く保護してくれる可能性もある。
言葉も問題。何のかの言って、日本人選手が欧州で活躍する最大の障害は言葉であるケースも多い。ただ、じゃあ今大久保が日本語でコミュニケーションが取れるから点を取れるのか、と言うとほとんど関係ない気もするので(失礼(笑))、これも問題ないか。
シーズンオフがない疲労も不安。1シーズン戦い続け(しかも今年は異様な合宿頻度を好む監督が采配した五輪にも出場)、そのまま慣れない欧州へ。今年の中田や、2002年の小野など、疲労の累積は何よりの敵となる。こればかりは、丁寧なコンディショニングを心がけてもらうしかないか。
とまあ、色々述べたが、私は期待したい。巧い日本語にならなくて申し訳ないが、あの向こうっ気の強そうな小柄なストライカなら、スペインでもボコボコ点を取ってくれそうではないですか。そこそこ赤紙を食らったりしながらも。
ただ心配は来シーズンのワールドカップ2次予選。海外組のコンディションがぶっつけ本番なのは、今年散々経験した事。そういう意味で国内組の層が重要になるが、大久保まで欧州に行ってしまったので、国内組のFWは久保(いれば、この人だけで問題は全て解決するが負傷がちだ)、鈴木、玉田の3枚になってしまう。万が一の時、ちょっと心配。まあ、いいか、達也も大黒も幡戸も坂田もいるしな。
2004年11月08日
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国内組:久保、鈴木、玉田、、<br />
海外:高原、柳沢、大久保<br />
若手:達也、大黒、バンド、坂田、、<br />
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こんなに目移りできてつくづく幸せです。
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以前まではこんなこと考えられませんでしたよね。
レンタルは余剰戦力を出すものです。
ちなみに中田もイタリア移籍初年にユーベ戦の2得点を含め、得点できたから認められて定着できた。<br />
大久保が求められるのは、結果のみ。<br />
練習生としていくのでなく、貴重な外国<br />
人枠を1つ費やす「助っ人」としていくわけだから。イルハンのように客寄せパンダでも得点できないとお払い箱よ。
なので<br />
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>じゃあ今大久保が日本語でコミュニケーションが取れるから点を取れるのか、と言うとほとんど関係ない気もするので<br />
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これは大当たりです(笑)
チームの顔なわけだし。所属チームの顔度では今Jで一番でしょ。<br />
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セレッソフロント側がなぜかマスコミを投影したみたいにマンセーしちゃってるのも、Jを取り巻く危険な香りがする。代表サポーターは満足かも知れないけど、自分の応援するクラブの顔がそんな個人的な理由(敢えてこう書かせてもらう)で、クラブ側に何のメリットもないまま出てったらちょっと考えちゃう。<br />
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選手のためを考えろ?<br />
選手の利益とクラブの利益(+サポの思い)、両方満たすことは時期と交渉が適切なら可能だと思うし、<br />
この出て行き方は違和感ある。<br />
二人とも成功したとは言い難い。<br />
ぜひとも大久保には成功してほしいし<br />
それができる器量の持ち主だと思う。<br />
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>まあ、いいか、達也も大黒も幡戸も坂田もいるしな。<br />
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同意。問題は監督が彼らに目を向ける日が果たしてくるのだろうか、ということですが・・・
引きとめるのも引きとめないのもそれなりにクラブの戦略があるわけで・・・単に海外移籍マンセーって理由じゃないことは理解してください。