2004年02月21日

新しくも強力なチーム

 つい先日、どうしようもないチームを見たばかりだけに、過去散々からかってきた山本氏が率いるチームの冴えは実に顕著。いや、恐れ入りました。予選本番を前に、調子が上がるのが早過ぎる気もしたが、昨年散々煮え湯を飲まされてきた宿敵を、堂々とねじり伏せたのだから、大したものだ。この日の不満は、大エースの田中達也が予選前の準備試合で得点を上げられなかった事、素晴らしい活動量でチームを引っ張る主将鈴木啓太にパスミスが目立った事、山瀬と松井の共存の実験がとうとう行われなかった事くらいか。



 ともあれ、重要な事は、このチームは昨年のU22とは全く異なる新しいチームだと言う事だ。チームの中軸は、闘莉王、今野、田中達也の3人である事がいよいよ明確になった。闘莉王の大胆かつ無謀(笑)な攻撃参加と球際の強さ、これだけ存在感のある守備者は若き日の井原まで遡る必要があるのではないか(ただし、闘莉王はずっと下品だが)。MFで敵を押さえ込んでしまう今野の運動量と守備能力は、4年前の稲本と明神の長所を兼ね備える。そして、田中達也の突破力は(この喩えは甚だ縁起が悪いのは承知だが)アトランタ予選時の前園と比較しても遜色ない。

 しかもこの日は、松井が見事な技巧を見せ付ける事で、このチームに最も欠けていた前線での変化をも付け加えてくれた。さらに嬉しい事に、平山は韓国の誇る強力なDFたちに対して、フィジカルでは劣勢だったが、技巧と知性を用いて相当に戦うことができた。



 4年前のチームと比較すれば、「中田」と言う巨大な存在(既にA代表の中心選手としてワールドカップを経験し、セリエAでもトッププレイヤになっていた)以外は、何ら遜色ないものとなっている。ここまで戦闘能力が揃えば、まさか予選敗退はあるまい。例えば、GKに楢崎、MFに明神と服部公太(この選手は現在国内で最もバランスの取れた左サイドではないかと思うのだが)を補強するだけで、中田、小野、名波と言った大駒を用いなくても、アテネでの相当な好成績が期待できるのではないか。
posted by 武藤文雄 at 23:40| Comment(0) | TrackBack(0) | 五輪 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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