くそ真面目に語れば、誉められた内容ではなかった。
昨日の試合は、圧倒的な個人能力の差で押し切ったもの。小野を中軸にボールを回して圧倒的に中盤を支配し、久保、中村、中澤、小笠原の個人能力で大量点を奪った。しかし、選手相互の連係による攻撃が足りなかったのは事実で、ペナルティエリア近傍の流麗なパスワークはほとんどなかった。守備面でも、引き過ぎが目立ち、開始早々を含め何度か敵にフリーに近い状態でミドルシュートを打たせた事も誉められた事ではない。つまり内容面では課題が多かった試合だった。
しかし、幸いな事にワールドカップは明日から始まる訳ではない。アウェイでのインド戦、オマーン戦を確実に勝ち抜き、タフな2次予選を突破し、ワールドカップ本大会で前回を越えた成績を収めるチーム作りの途上なのだから、完璧な内容である必要はないのだ(もっとも、最近のジーコ氏のコメントを聞くと、氏の狙いが「ドイツ本大会で勝てるチーム作りではなくインド戦に勝つ事」のように思えたのは、私の錯覚だと信じたい)。
さらに、逆にあれだけ個人能力で圧倒した試合に、生真面目にプレスを継続し整然と組織だった攻守を行う事が本当に望ましい事だろうか。選手達は機械ではなく人間だ。試合前から得失点差を計算したノルマがあった訳でもないので、順調に加点した以上、運動量が落ち少々連係に齟齬がでるのはいたし方ないと思う。
つまり、「誉められた内容ではないが、だからと言ってそれは批判するべき試合ではない」と言うのが、私の考えだ。「結果」はよかったし、久保の得点は凄かったし、小野は存分に君臨していたし、鈴木と玉田による得点も見られたし、小笠原の個人技もよかったし、中澤は久保に次ぐ得点源である事を見せ付けたし、中村は一瞬キャプテンだったし、試合終了後浦和美園駅に向けてダッシュしなければならない事を除けば、文句を言う筋合いではない。
そう考えて来ると、7月のアジアカップへの期待は非常に大きいものになる。アジアの強豪に対して、個人能力で圧倒できるのか。あるいは連係による攻守が機能するのか。ドイツに向けて、何をすればよいのか(しつこいと言われようが、本件について私の意見は変わらないのだが)、何が足りないのか、これらを適切に計測できるのがアジアカップである。そのためにも、日本は死力を尽してアジアカップに臨まなければならない。
繰り返そう、アジアカップは完璧にフルメンバで臨み、不退転の決意で優勝を目指すべきである。
ようにして試合を終わらせるか」であって、<br />
試合の内容を問うようなものではないでしょう。<br />
この後Jリーグがあるんだし、選手には<br />
自分や<br />
家族の生活を守る権利がある。<br />
<br />
たださ、出だし15分間のどうしようもない<br />
ぬるさはなんとかなりませんかねぇ。<br />
格下に格の違いを教えてやれりゃ、<br />
後は楽に戦えるのに。