先週金曜日は、県の選抜少年サッカー大会があった。市、郡別に地域の優秀な子供を集めたチームを作り、トーナメントで争う趣向。私はコーチとしてその大会に参加した。
開会式の大会関係者の挨拶にまず感心。抜粋すると「もうすぐアテネ五輪だが、この選抜大会の経験者としては、那須、茂庭、石川、さらにバックアップの坂田がいる、皆も彼らに続くべく頑張れ。」これは説得力ありますよね。当然子供たちも目をキラキラさせていた。
次に教え子たちの試合。単独チームならば、毎週一緒に練習をしている子供たちゆえ、指示も円滑に行く。しかし、選抜チームゆえ、複数のチームから集まった子供たちに、「戦術的指示」を徹底できなかった。元々レベルが高い地域でもない事もあり、これでは勝ち目がない。ただ、とかく同地域同士でしか試合できない子供たちには、他地域の「上手な同級生」を多数見られたのはよい刺激になったようで、翌日以降の練習での目の輝きが違っていたのは嬉しいところ。
ちなみに他のチームにJクラブジュニア所属のストライカで凄い選手がいた。足も速いがトップスピードのドリブル中に何度もボールに触り方向を修正できる。ボールの受け方も柔らかく、難しいセンタリングも丁寧なアプローチで見事に合わせて得点を決めていた。この選手は大柄ゆえ早熟の強みもあるのかもしれないが、どのように成長していくのだろうか。
他チームのコーチの方々の質の高さも勉強になった。子供たちにわかりやすく指示をするのが巧い方が多いのには感心。中でも上記の「凄い選手」の対戦チームの指導振りは実に見事。試合序盤は「凄い選手」に振り回され失点を重ねた。しかし、前半からベンチの指導者は「身体を寄せろ」、「蹴って逃げずにつなげ」と具体的な指示を続け、とうとう後半にはセンタバックは何とか「凄い選手」への対応ができるようになり、こぼれ球を拾った他選手は前線に正確につなげるようになった。
審判でもよい経験をした。公式戦ゆえ、主審は主催者側が準備し、副審は参加チームから。私が副審をした試合の主審は、弱冠20歳の大学生で「審判として大成」を狙っている若者だった。「今年中に2級に上がれるかが勝負です」との事。以前も書いた事があるが、「巧い主審」の配下だと不思議な事に自分も巧く副審ができる。この日も、彼の明確な笛にリードされ、納得いく旗振りができた。
ちなみに彼はプレッシャに震えていた。なんと、我々が審判をした試合に、某一流レフェリ氏のご子息が出場、一流氏がVTRを抱えて観戦していたのだ。「ヘマはできません」と緊張する彼に「いや何、親は皆馬鹿だから自分の息子しか見ていないよ、審判なんて気にしないさ」と喉元で出かけたが、せっかくよいプレッシャに張り切っている若者に水を差すのもなんだなと思いやめておいた。
2004年08月02日
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http://www5d.biglobe.ne.jp/~kfa4th/2004/2004kyouka/20040803summer.htm<br />
あ、見返したら、ページのタイトルが「広報」になってる。今夜 変更しなきゃ。<br />
武藤さんは、少年サッカーのどんなところが好きですか。<br />
<br />
たくさんおありでしょうが、例えば<br />
プレー中にスローインする選手の顔を真正面から見れたとしましょう。<br />
その顔の真剣なこと。美しいまなざし。<br />
私は少年サッカーで、「地域に根ざしたサッカークラブ体験」が出来て、大変嬉しく思っております。
やっぱ早よカミサン貰うてガキ作らねば(笑)。