本当に面白い試合だった。最高の酒だ。
たった4日間で2回もここまで感動的な歓喜を味わう事ができるなんて。タイトルマッチはこうじゃなくちゃいけない。
キックオフ直後、「今日は流れがいいな」と思わせておいて、福西、田中誠、川口が揃って大チョンボで失点。再三の決定機を玉田と鈴木が決められない。敵ボールを素晴らしいインタセプトをした遠藤が中村につなぎ「さあ決定機だ」と思わせておいて赤紙を出す演出上手の主審(VTRを利用しあの死んだ振りをした選手と審判への懲罰をどこまでやれるか、日本協会の手腕に期待したい)。後半開始早々、ようやく中村のCKから中田浩が同点。さらに中田浩の見事なスルーパスから玉田が抜け出し、物凄い弾丸シュートで逆転。すっかりバーレーンが疲労しきっているので「シメシメ」と思わせておいて、中村の再三の軽率なミスパスで押し込まれる。さらに小笠原の信じ難いミスパスから再び同点。全員が疲れた身体に鞭打って攻撃し左サイドでアレックスがフリーになって「やった」と思わせておいて、持ち過ぎでカットされ逆襲速攻、加地がゴール前で転倒し、さらにあろう事か川口がニアサイドを抜かれ再びリードを許す。「もうダメだ」と思わせながら、必死に攻撃を行い、アレックスがフリーになり、中央に進出した「エースストライカ」中澤のダイビングヘッドがネットを揺らす。いや、興奮しました。さらにロスタイムフリーの小笠原が痛恨の逸機で再び延長に。そして玉田!!!!延長終盤の鈴木と玉田の献身的なボールキープ、あれほど時計が進むのが遅いと感じる事はなかった。
いや、本当に2時間半の死闘を愉しませていただきました。もう恒例だけれども、本当に本当に本当にありがとう。そして今日の感謝の対象は、いよいよ全員だ。ここまで精神的に強い選手たちを所有する事を本当に誇りに思う。
これで今年に入ってから5回目だ。埼玉でのオマーン戦、敵地でのシンガポール戦、先日のオマーン戦、3日前のヨルダン戦、そして今日。タイトルマッチの真髄をこれだけ愉しませていただいているのだ、ジーコ氏に感謝すべきなのかな。はっきり書くけど、もちろん皮肉だよ。だけど、この半年間で5つも物凄い試合を体験できたのは事実だな。全部勝ってるのだし。
まあいいや。詳細は別途考えよう。やはり、イランと中国の死闘を肴に、我らが誇りの日本代表選手たちの奮戦を思い起こすだけで今日は十分だ。
そして酒の肴。決勝戦は決勝らしく、イランと雌雄を決したかったが、中国なら楽だな。日本は何と幸運なのだろう。あの力任せで創造性のひとかけらもないサッカーに失点は考えられない。ヨルダンやバーレーンと異なり、相当ラクな相手だ。連覇は確実だな。
2004年08月03日
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fortitude
Excerpt: 「ピンチを跳ね返す力、それは歴史である」と語ったのは、その昔、強かった頃の日本代表バレーボールチームの監督だっただろうか。付け焼き刃の闘志なんて、本当のピンチの際には何の役にも立たない。 トルシエは日..
Weblog: electronic doodad
Tracked: 2005-01-01 00:00
非常に興味があります。<br />
つうか怖いんですけど(^^;<br />
それから日本が優勝したら<br />
MVPは誰ですかね?<br />
日本チームで選ぶなら中澤でしょうが<br />
去年のワールドユースみたいに<br />
わけのわからない選考基準で<br />
中国の選手が選ばれる可能性も否定できませんな。<br />
個人的にはイランのカリミがふさわしいように思いますが