2004年08月31日

日本協会に五輪代表総括でやって欲しい事

 友人から、「五輪代表の総括は書かないのか」と問われた。考えてみれば女子代表については、敗退後も随分色々書いたが、男の方は「負けて悔しい」しか書いてなかったな。とは言え、選手個々の能力が高い事、監督に課題がある事は、大会前から再三講釈していた訳で(例えば当blogの左手にある検索ウィンドウに「山本」と入れると、過去の講釈が出てきます。山本氏をからかう文章は、昔の日記から概ね転載したので、ヒマな人は読んで下さい)、新たな発見は、山本氏があれ以上の協会のバックアップを要求していた事くらい。あれ以上書く事はあまりないのだ。

 私はイタリア戦後の山本失言には、本当に悲しくなった。ただ、山本氏が生真面目にチーム強化を進めてきたのもまた事実だ。手法に疑問はあったし、結果も出なかったが、だからと言って、一部に散見される「全人格否定」は行き過ぎだと思う。今回の敗戦はとても悔しい事だが、それはそれ、無限に長い日本サッカー界の1つの経験と考えればよいのではないか。そして、山本氏は今回の失敗経験を糧に野に下り、単独チームの監督として実績を上げて欲しい。



 とは言え、今回の五輪代表の一連の強化において日本サッカー界は1つの新しい体験をしたのではなかろうか。それは「代表チームと言うものは、恵まれた環境を与え過ぎると、かえって退化する事もある」と言う事だ。これについては、昨年後半あたりから何回か述べてきた。当時は一昨年のアジア大会で強かったチームが、「テストごっこ」、「勝利への未執着」を繰り返すうちに、どんどん弱くなっていったように思えた訳。ところが、このチームは同じ事をまた繰り返す。年が明けて、今野、闘莉王、平山と言ったタレントが加わって、3月の日韓戦で見事な勝利を収め、チームがピークを迎えた後、五輪2次予選、本大会と段々と弱くなっていったようにすら見える。

 言い方を変えると「集めて鍛える」手法が、必ずしもいつも正しくないのではないかと考えているのだ。本来、五輪代表クラスの選手ならば、皆Jリーグのレギュラクラス、わざわざ集めてトレーニングするのよりも、Jリーグで厳しい戦いを経験する方が個人能力は伸ばせるのではないか。

 無論、「集めて鍛え」なければ経験できない事もある。相互の連携の熟成なり、不慣れな海外の環境に慣れるなり、Jリーグでは経験できない海外選手の能力を経験するなり。

 日本サッカー協会は、現在五輪の総括を行っている事だと予想する。その際、技術分析にとどまらず、将来あるべき強化の体制について、今回の過剰強化による失敗を糧にした総括を行う事を期待したい。
posted by 武藤文雄 at 23:42| Comment(0) | TrackBack(0) | 五輪 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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