2003年02月15日

エジウソン騒動を愉しむ

 レイソルのエジウソンがなかなか来日しない。さらに浦和の新2トップも。それしても、エメルソン、エジウソン、エジムンドと駄洒落のような名手が3人とも来日が遅れるとは。もっとも、3人とも「いかにも」と言うタイプである。つまり「犬が人を噛んだ」状況であり、ニュースとは言えないのかもしれないが。

 エジウソンについてのサッカーマガジン(今週のネタ元に随分使ったが30年近く毎号買ってきた名門雑誌ゆえご容赦を)の記事が面白かった。と言うか笑った。要は、エジウソンサイドはブラジルのチームに復帰したくて色々画策しているが、レイソルほどの給料がもらえないと言う事らしい。レイソルがコリンチャンズの最高額の6倍もの給料を与えている事も紹介されていた。短いが、各方面からの情報が要領よく整理されており、すぐれた記事だ。

 野次馬としては、いかにもエジウソンらしいと笑っていられるが、レイソルも頭が痛いだろう。北嶋は放出済みだし、エジウソンは完全に攻撃の軸だ。難しい状況ではあるが、厳しい態度で臨まないと日本サッカー界がなめられる事にもなる。



 このいい加減なエジウソンの振る舞いと、昨年のワールドカップでの忠実なプレイ振りとの対比を考えるとまた面白い。ブラジル−イングランド戦。2−1のリード後にロナウジーニョ(この男もブラジルとフランスの間で色々愉しい事態を巻き起こしているようだが)が退場になった後半、ロナウドに替わって登場。ワントップでプレイするエジウソンは、実に知的で巧みな時間稼ぎを見せる。後方からのフィードを受けると、一切突破を狙わずにキープ。最大の持ち味である敵ゴールへ向かう直線的なドリブルは一切見せず、のらりくらりとタッチ沿いで時計を進める。交替前に、オーロラビジョンにフェリペ氏の指示を受けるエジウソンが大写しになったが、氏がエジウソンに何を語っていたかがよくわかるプレイ振りだった。何と言う冷静さ、そしてそれを完璧に具現化する技巧。

 あのような醒めきったプレイ振りと、来日遅延騒動。この2つが、1人の異才に同居するのだから、ブラジルは奥深い。
posted by 武藤文雄 at 01:53| Comment(0) | TrackBack(0) | Jリーグ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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