年間10試合以上の審判(公式戦でなくてもよいし、子供の試合でもOK)を行い、この講習会を受講し、さらに講習会半ばで行われるペーパーテスト(100点満点)で80点を取れば、4級審判資格が更新される(無事、更新されました!ヤレヤレ)。
少年団のコーチの重要責務に大会での他チーム同士の試合の審判を務める事があり、資格更新はコーチ生命に関わる重要事項である。もっとも、コーチ生命と言うよりは、父親としてのアイデンティティ確保と言う感もあるが。実際、受講者の7〜8割は少年団のコーチ仲間(さらに具体的に言えば、父親が行きがかり上少年団のコーチをしている人々がほとんど)。ほとんどが知り合い同士、父親参観日後の懇親会的なノンビリとした雰囲気の中、講習会は行われた。
ところが、カリキュラムは「通常の大人の審判をする人」を意識してのもの。講師の先生が「ルールの変更点で、重要です」とおっしゃるから集中して聞くと「人工芝も公式戦で使えるようになった」とか「どのような試合でも交替は最大6人まで」(これは、欧州の代表チームの親善試合で、金満単独チームから『長時間うちの選手を使うな』と言われた某国の監督が、全後半で全メンバを入れ替えてしまい、試合への興味が著しく損なわれたための対策)。
しかしねえ、小学生の審判には、そんな事はどうでもいいのだよ。通常の試合は、天然芝も人工芝も関係無い土のグラウンドだし、FIFAが何を言おうが20人近い子どもたち全員を試合に出す事(そして、できれば試合に勝つ事)が、コーチの最大の責務の1つなのだから。
大体、小学生の審判なのだから、複雑なルール変更も、FWのダイビングへの対応も、レッドカードの出し方も、微妙なオフサイド判定も、はっきり言って関係ない。小学生の試合の審判で、一番難しいのは、「意図的」の解釈なのだ。自陣向きに走った子どもがたまたま自分の前に転がってきたボールを特に狙い無く思い切り蹴ったら、自陣に向かって飛んでしまい味方のキーパが思わずキャッチしてしまったのを、意図的なバックパスと判定すべきか。オフサイドの意味もわからず、ボーッとオフサイドポジションに立っている子どもがいて、偶然その子の方向にキックが飛んだものの、その子は全くボールに触らず(触れず)、裏からオンサイドポジションの子が走りこんで来た子がシュートを決めた場合、オフサイドと判定すべきか。等々。
もちろん、そのような悩みに対する回答が準備され得ない事は理解しているが。
日本協会に提案。少年サッカーのみに審判する資格となる「5級審判」と言う制度を作りませんか。もっと言えばその資格は「副審のみ」でもいい。そして、「5級審判」の仕事は、「『オフサイドポジションにいる子』に『意図的風のパス』が味方から出た時は、旗を上げる」くらいにしておく。そして、上記した「微妙なオフサイド問題」主審が判断する。
少年団の現場でウロウロしている身からすれば、私のような「サッカー経験者の父兄」以外のお父さんでもお母さんでもいいから、できれば審判資格を取って欲しい。それだけで、コーチの負荷は減り、試合運営が楽になり、1人でも多くの子どもがサッカーを愉しむ事ができるようになるのだから。
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プレーの質だけでなく、審判に関し、もいっこあるとすれば、主審一人制での8人制を4種の通常パターンとするというのもありますね。<br />
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東京は、基本が8人制とか伺いますが。(実態は知らないけど)<br />