別に現実逃避をする気はないが、そのような頂点とは全く関係ない底辺について。サッカーの愉しさを、改めて堪能する1日だったもので。
実は今日、我が少年団は大事な大会があった。地域の全少年団(と言っても5チームだけだが)が集まって、抽選で決まった2試合を戦い、勝ち点を多く獲得した上位2チームが決勝を戦うレギュレーションだ。我が地域は、この手の大会が年3回行われ、過去にも再三レポート(笑)してきた。今日もその大会が行われた訳。
まず初戦。5チーム中最強と目されている相手との試合。このチームは強力な2トップがここ1年急速に成長し、ここ最近全く勝てなくなっていた。我が子ども達も、今日だけは負けたくないと思ったようで、序盤から激しい戦いになった。前半はお互いのエース同士が得点を決め1−1で終了。後半の半ばに、逆襲速攻から見事なシュートを決められリードを許す。さらにあと残り3分で、我がチームの主将が負傷退場。もうダメだと思われたが、ロスタイム直前好守両面に頑張っていたボランチがミドルシュート、敵GKがこぼす所を坊主が詰めて劇的な同点劇。
第2戦。我がチームがこの試合を戦う前に、別なチーム(同僚が監督している)が2連勝で決勝進出を決定。先に引き分けたチームはその後1勝し、勝ち点4、得失点差+2で日程終了。したがって、我がチームは3点差以上の勝利が必要になった。前の試合が「死闘」になってしまい、控えの子ども何人かを出場させ損ねていたため、ちょっと力の落ちる子を何人か起用する。しかし、どの子どもも本当によくやった。開始早々から大量点を狙って猛攻をしかける。前半で3点を奪い、さらに後半も得点を重ね、7−1と大差の勝利で決勝進出を決めた。
かくして決勝、ところが日程の都合で、先の第2戦が予選グループの最終戦となり、インターバルは僅か5分。開始早々から身体が重い。それでも、守備陣が粘っていたが、前半のうちに先制される。後半、守備ラインを押し上げて攻勢を取るが、逆襲速攻から失点し2点差に。しかし、残り10分から猛攻。1点差にして、さらに何度と無く好機を掴むが決めきれず、敗戦。終了間際、当方のエースがフリーで抜け出しながら敵GKの正面にシュートを打ってしまった瞬間、敵ベンチの同僚と思わず目が合い、先方は高笑い、当方は苦笑い。
どんな勝負も、負けたら悔しくて仕方がない。しかし、子ども達が死力を尽くして戦ってくれただけで、本当に愉しかった。決勝敗戦後の、子ども達の悔しさを隠さない中にも、戦い抜いた男だけに顕れる満足そうな表情を見て、何とも嬉しかった。
このようなタフな試合の監督をできた事を誇りに思う。自分が、カルロス・ビラルドになったかのような錯覚も味わえたし。
5年生の選手を30名に絞ります。<br />
ウチの息子は残念ながら残れませんでした。<br />
後ろ目の選手なのですが、得意ワザはフリーキックと中盤の寄せを見極めた上でのフィード。そしてキャプテンシー。<br />
選考の場での66のミニゲームではアピールできませんでした。<br />
息子と胸を合わせて泣く事はもう無く、次にどうするかということを話し合う年齢になりました。<br />
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サッカーは長く付き合えるものなのですね。