結論から言えば、昨日述べた私の理解は誤りだったようだ。私はボスマン判決の影響は、EU内限定だと考えていたが、それに則ってFIFAが国際移籍規定を変更しているとの事。抜粋するとコメント欄で指摘いただいたこちらになるみたい。勉強不足でした、ごめんなさい。
ただ、往生際が悪いが、正直言って、このFIFAの規定は驚き。これは異なる国同士の為替差(言い換えると物価差あるいは人件費差)を全く意識していない。同国間(あるいはEU間)だったら、契約で拘束する期間が終了すれば、他のクラブのオファーを自由に受ける事ができるのは納得できない事ではない。けれども、この規則を文面通りに理解すれば、例えば日本なりUSAなり西欧諸国なり比較的物価及び人件費が高い国は、そうでない国のサッカー選手が所属クラブとの契約を終えた時に、為替差を利用してその国では得られようも無い収入を提示すれば、簡単にその選手が入手できる事になってしまうではないか。
南米や中米などの各国、あるいは各クラブは、この規則に従い、なすがままに欧州(もしからしたら日本も)のクラブに選手を供出しているのだろうか。それとも、この規則を遵守するために、押さえたい選手には皆複数年契約をしているのだろうか。もっとも、複数年契約を拒絶されたら、止めようはないのだけれども。
このような不平等な規定を、FIFAが規定して構わないのだろうか。
もっとも、FIFAの規定がどこまで拘束力を持つかも議論の対象となろう。EUにおいては司法判決が出ているのだろうが、他の国ではそのような判決が出ていないとしたら、各国協会はFIFA規則に
もちろん、そのような屁理屈をこねたところで、失うコストは小さくないから、どこかで落しどころが模索されるのだろう。
とは言え皆様、貴重なご意見多数ありがとうございました。
少なくと私の所属する業界は海外から多くの優秀な外国人が入ってきていますが、これらはひとへに日本人よりもコストパフォーマンスが良いからです。<br />
なぜサッカー選手と言うだけでこの原則が適用されないのでしょうか?<br />
契約期間は終わっているのですよね?
周りで普通に行われてるからといって是非の論議が済んでいるというわけではありませんよ。<br />
よってそんなものを「原則」と言い切るのは危険でしょう。<br />
それはサッカー以外の業界でも然り。<br />
保護主義にも一定の意義はあるもので大切なのはバランスでしょうし、バランス調整が本道なために、この手のテーマはわかりやすい答えがなくて厄介なんですが。<br />
さらに重要なのはそのバランスに配慮し続ける意志なんですが、強権的なFIFAにはそんな発想なさそうですね。<br />
最近は、クラブと選手が契約する更新する際、<br />
「その契約を破棄するときの違約金(移籍金ですね)の(例えば)30%を選手の取り分とする」<br />
といった条項をいれるケースが増えてます。<br />
これだと、移籍金が高くなることによって、選手にもメリットがあるわけで、なかなかよろしいアイディアかもしれません。<br />
ロビーニョやマスチェラーノもこういった契約を所属クラブと結んでいます。<br />
<br />
日本でこういった手法をそのまま適用できるかはわかりませんが、契約をいろいろ工夫することは必要でしょうね。<br />
契約期間が過ぎているのに拘束力があるというのは雇用者側の都合でしかありません。保護主義に一定の価値が有るのは、それが利益につながる人間側か、その産業を保護する為の理屈でしかありません。<br />
そして、それらは輸入の問題です。<br />
今回のケースは輸出の話しでしょう。<br />
保護する事によって誰が利益を得るか?<br />
それが国内産業にとって有意義か?<br />
考えてみれば答えは出ていると思いますが。<br />
私の考えは過激すぎますでしょうか?
過激というより単純かな
なんせ元手がかかってますから。