2005年01月30日

日本代表戦以上の歓喜

 実は昨日、カザフ戦の玉田のビューティフルゴール以上の歓喜を体験した。

 

 少年団の練習試合、約1年前に取り上げた教え子のSが、初得点を決めてくれたのだ。

 1年前のSは、敵のドリブルに闘志満面で向かうもののフェイントに一発で引っ掛かり簡単に抜かれてしまう、自分の前に転がってきたボールをトーキックとインステップキックの中間で思い切り蹴り返す、こう言ったプレイしかできなかった。しかし、皆と一緒にボールを追い掛け回しているうちに、Sは着実に成長した。敵のドリブルにはしっかりウェイティングできるようになった、自分のプレイイングディスタンスにボールが来れば落ち着いてトラップした上でルックアップしてサイドキックで味方につなげるようになった、自分でもドリブルで持ち上がり角度のあるキックでセンタリングも上げられるようになった。足が速いわけでも俊敏でもないが、着実にサッカー選手として「計算」できるプレイを見せてくれるようになっていた。

 この日の1試合目、右サイドのFWに起用されたSは、エースストライカに鮮やかなセンタリングを通しアシストを記録した。エース君は「S!サンキュー」と声をかけ、Sも満足そうな笑顔。この時点で予感はあった。

 そして、2試合目、強引に敵ペナルティエリアに進出したSはドリブル突破を狙うも敵DFにはね返される、そのこぼれ球が再びSの前にこぼれる、Sは思い切りよくインステップでシュート!ボールは見事に敵ゴールネットを揺らした。

 S本人は飛び上がって喜ぶ、チームメートたちも皆がSに駆け寄る。たまたま応援に来ていたSのお母上も大喜び。私だって本当に嬉しかったよ。逆サイドのタッチライン沿いで副審をしているコーチ仲間と40m越しのアイコンタクトでガッツポーズ。

 

 何かこう、巧い日本語にならなくて申し訳ないが、本当に「子ども達とサッカーをやっていてよかった」と想いました。



 ようこそ、S。これで君は齢10歳で、サッカーと言う麻薬に取り付かれたはず。一生をサッカーで持ち崩して遊んでください。
posted by 武藤文雄 at 21:00| Comment(4) | TrackBack(0) | 底辺 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
いい話し聞けました。どうもです。
Posted by Unknown<br> at 2005年01月30日 22:26
Sくん、おめでとう!<br />
僕は君が生まれる前の92年以来、ゴールしてません(・・、)シクシク
Posted by おぢさん at 2005年01月30日 22:46
おめでとうS君!公式戦でのゴールええなあ・・。1年前のS君と同じプレースタイルの自分(笑)は中学3年間の部活で練習試合以外での出場はありませんでした。公式戦ゴール・・・多分もうないだろうな・・泣。でも、今でもフットサルとかしてるし、年をとってもやっぱサッカーは楽しい。S君もずっとサッカーを続けてもらって、ゴールをたくさんしてほしいですね。
Posted by こなっつ at 2005年01月31日 12:00
皆様、どうもありがとうございます。<br />
<br />
いや、私も本当に嬉しかったのです。<br />
皆様にも、その喜びを感じていただき、また嬉しいです。
Posted by 武藤 at 2005年02月15日 00:04
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