2003年06月18日

知性派監督の激突

 J2の大一番。フロンターレ−アルビレックス。知性あふれる(言い換えると、陰険かつ計算高い)石崎、反町両監督。2人とも現役時代は知性の限りを尽したプレイを見せてくれたタレント。神と両親から授かった素質を、自らの努力で最大限に活かした、見ていて本当に愉しい選手だった。なるほどこの2人が監督として成功するのは、当然に思えてくる。その2人が、J2の2位争いを演じ、直接対決。これは面白い駆け引きが堪能できると期待は高まった。等々力での生観戦を計画したが、本業都合により断念し、TV観戦となったのは残念そのもの。

 試合内容は十分に期待通り。フロンターレの長橋、アウグストの両翼のタテ前進を活かした猛攻、アルビレックスの山口の展開を活かした逆襲。特に山口のダイレクトパスは本当に素晴らしかった。代表の頃は、敵プレスがかかると途端に展開が遅くなる悪癖があったが、経験を存分に積んだ今、両チームの選手配置を読み切ったダイレクトのクサビの絶妙な事。

 しかしながら、内容は素晴らしかったが、結果を左右したのは全く予想外の要素だった。

 アルビレックスの3点目までは、いずれも見事なフリーキック。マルケスの1点目は、山口に一旦流してボールの位置を変えると同時に、敵GKのブラインドを作らせた上での、見事なカーブキック。同じくマルケスの2点目は、助走無しでGKのタイミングを取りづらくした上でのサイドネットを狙った正確なチップキック。ファビーニョの3点目は強さ、コース、変化、いずれも完璧な左足。これだけのFKが1試合でまとめて出るとは。

 そして、主審の判定。後半早々の、フロンターレ渡辺の退場。VTRで何回見ても、2枚目のイエローは、渡辺のアルビレックス選手への抗議の声を、主審が自分への恫喝と勘違いし瞬間的にカッとして出したようにしか見えなかった。その後の両チームへのカード乱発は、主審自体が精神的なコントロールを失ってしまったために思えた。

 石崎氏も手の打ち様がない不運の数々。まあ、不運が4試合連続で来るよりは、1試合に4回来る方がずっとましと、自らを慰めるしかあるまい。逆に反町氏も、1試合に4回のラッキーを複数の試合に分割したがったかもしれないが。いずれにせよ、長い長い戦いは続く。
posted by 武藤文雄 at 23:48| Comment(0) | TrackBack(0) | Jリーグ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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