2003年09月26日

フィジカルエリートの負傷

 大相撲から公傷制度(土俵上で負傷し欠場を余儀なくされる場合、一定期間番付が下がるのが免除される制度)が廃止されると言う。休場力士が続出し、観客動員に陰りが出てきているための対策なのだろう。

 この施策が相撲人気を回復させるかどうかは微妙なところ。過去を振り返ってみても、負傷との関わり合いについては様々な力士がいたからだ。北の湖(現北の湖理事長)はほとんど怪我らしい怪我がなく出世した、琴櫻(現佐渡ヶ獄親方)は2度も土俵上で重傷を負い(当時公傷制度がなかったために)幕下まで陥落しながらも不死鳥のように蘇り最後は横綱にまで昇格した、千代の富士(現九重親方)は再三肩を脱臼したが(公傷制度があったお陰で)それほど陥落しない中で肩の周辺の筋肉を鍛え抜き稀代の名横綱になった。



 はっきり言える事は、プロスポーツ界において、ビジネス資源である選手たちの負傷がいかに悩ましいかと言う事。最近でも、中田浩二の長期離脱は大いにショックだったし、山瀬が徐々に復活している事は明るい話題だし、羽田(アントラーズ)の復帰の目処が立っていない事は我々を悩ませる。私たちの大事な大事な選手たちが、負傷と言う悪夢で能力を発揮できない事態が少しでも減る事を望む。

 少なくともサッカー界は不運な負傷で活躍できない選手に対して、堅実な保険制度を準備する必要はあるはずだ。せっかく大量に確保した現金を建物と言う固定資産化するよりは、基金化して若者が安心してトッププレイヤを目指す環境に投資すべきだったのではないかと改めて思った次第。



  ガンバ関係者と本人には失礼だが、負傷と言っても、今回の宮本のように何かしらユーモラスだと救いもあるのだが。
posted by 武藤文雄 at 23:48| Comment(0) | TrackBack(0) | サッカー一般 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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