愚息の少年団の秋のリーグ戦が始まった。
子供達の成長を見るのは実に愉しい。私が担当している3,4年チームは4年生の数が少なく、チームのほとんどが愚息を含めた3年生。その3年生たちの半分くらいは、春の試合では試合に出してもフィールドに立っているのが精一杯と言う状態だった。ところが、夏の練習を経て成長したそのような子供達が、まがりなりにも自分のそばに来たボールをトラップして蹴り返す事ができるようになってきた。これは本当に嬉しい。
少年の指導をしていて一番悩むのは、各種の指導書と現場の落差だ。例えばリフティング、小学校3年生の子供にとって数回継続するのが最大の山場なのである。ところが、書物によると子供がすぐ数十回できて当然と言う書き方になる。しかし現実は厳しく、できない子は全くできない。当方が指導できる事は「肩の力を抜け、ボールをよく見ろ、胸の高さくらいに蹴り上げろ、集中しろ」などと言いながら励ます事くらい。自分がようやく高校時代(笑)にリフティングを数十回できるようになった時のコツの記憶なんてないし(笑)。
次に厄介なのは個人差。リフティングを例にすると、数回できるようになった子はすぐに10回以上つけるようになるので、できない子との差はドンドン開く。当然ながら餓鬼どもと言うのは皆バカだから、できる子はできない子をバカにする。
まあ、そうやって悩みながら、愚息を含めたバカ餓鬼たちとサッカーを通じて遊ぶのは実に愉しい。リフティングもままならない子供が、まがりなりにも試合で「止めて蹴る」ができるようになれば、本当に嬉しいよ。さらに、時に思い出したようにフェイントで敵を抜いてくれれば感動的。たとえ、それが自ゴール前でも。
ついでに余談。4年生のエース格のドリブル上手な子(私からすれば手塩にかけて育てている子だな)を、5,6年チームの試合に抜擢起用する事になった。後半、半ば過ぎにその子が起用された。すると、サポータたち(お母さんたち)もわかっていて、俄然盛り上がった。日本代表の試合で期待の若手(例えば最近で言えば大久保)が起用された時と同じだな、これは。
2003年09月07日
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