エルゴラッソには、読むに値しないクズ記事も見受けられるが、素晴らしい記事も多数。そして、今日は後者が非常に多く、非常に愉快に読み進んでいた。福田アリーナ完成により試合数が激減する市原臨海特集(現ジェフの選手のみならず、元ジェフの選手へのインタビューが絶品)、天皇杯3回戦のプレビュー(「日曜日は天皇杯を見に行こう」のキャッチが見事)、連載の小説版U31(マンガと小説のどちらが面白いのか考えるのがまた愉しい)、サガンの鈴木孝明インタビュー(全くノーマークの選手で気になっていたので経歴を含め非常に有効)、片野氏のユベントスの経営批判(現地にいなければ知る事のできない情報)、中田徹の「トゥエンテダービー」(サッカーの歴史の深さを再認識)、そして9000分男服部公太へのインタビュー(内容にいささかの疑問はあったが「次に期待される記録」で締めるあたりはなかなか)。
と、快調に読み進んで来て、事実上の最終ページへ。すると...
俺は感動した。とうこくりえ氏の不定期連載マンガの2コマ目に。
エルゴラッソは首都圏でしか販売されていないとの事なので、おそらく今拙稿をお読みの方の多くは、まだ当該作品を読まれていないと思う。つまらない予見を私が書く事で、初見時の感動が薄れる事を避けるため、このblogでは具体的な内容には一切触れない事にする。本当はスキャナでとって貼り付けたいくらいだが、著作権などを考えるとそれは拙いだろう。しかし、エルゴラッソの関係者の幾人かは定期的に拙blogをご覧になっているはずなので、きっと当該作品を、ここのどこいらかに掲載してくれる事だろうと思う。未読の方は、それまで待って欲しい。
サッカーを記録する方法は、映像情報、静止画情報、文章など様々な方法がある。そして、当該作品は「サッカーの記録化」と言う意味で画期的なものだ。とうこく氏は、あるサッカーの場面を、わずか12cm×6cmと言うスペースのマンガと言う方法で、どのようなデジタル情報よりも豊かに「記録」する事に成功しているのだ。当該作品により、我々はその場面をしっかりと記憶し続ける事ができる。
私も拙いながらも、サッカーの魅力を日本語と言う方法で記録化する事を愉しんでいる。そして、そのような立場の人間として、今回のとうこく氏の作品には、限りない嫉妬と尊敬の想いを抱く。
【関連する記事】
色々あったみたいで難しそう。
このマンガを死ぬまでに見る事は<br />
出来ないだろうと思っています。<br />
(正しい手段では)<br />
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だから、正直武藤さんが恨めしい…。<br />
こんな思わせぶりなコラムヨマサレター…。
こちらの下の方にある定期購読をご利用下さいませ。<br />
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と、宣伝してみる。
…と微妙にネタバレ回避。
http://sports.biglobe.ne.jp/golazo/backnumber/backnumber.html