序盤から韓国が押し気味に進めるが、福元、槙野のセンタバックが相変わらず安定しており、堅実に守る。後半半ばから韓国に攻め疲れが見え始め、日本のカウンタが決まり始める。この流れは、どのようなランクの日韓戦でもしばしば見られる事で、日本から見れば、順調な流れとも言えた。さらに嬉しい事にじれ始めた韓国FWが、日本GK林に対して危険なキッキングで一発退場。この退場劇で、完全に日本ペースとなる。そして巧みな逆襲速攻から裏を取った内田に、韓国の主将が完全なラフタックル。これまた、一発レッドを出すしかない反則。後半終了間際とは言え、11対9と日本は完全に優位に立った。
この時点で残り5分、サポータとしては一気に押し込んで勝負を決めて欲しい気持ちもあったが、まあ相手は2人少ない。丹念にボールを回して疲れさせて、延長で確実に仕留める選択肢もあるかなとも思われた。
延長に入り、9人の韓国は当然全員が後方に引きこもる。しかし、この人数差があれば、日本は圧倒的に優位なはず。丹念に、かつ素早くボールをつなぎ、敵の疲労を誘いながら、点を取ればよい。しかし、そのつなぎが雑でトロいのだ。このように敵が引きこもった時は、サイドに人数をかけてえぐるか、ミドルシュートで中央の敵を引き出すかなどが基本戦術になるはず。しかし、ボール回しが遅く活動量も少ないため、サイドでボールを受ける人数が足りず、ミドルシュートを打つスペースすら作れない。さらには、パススピードの遅さから再三インタセプトされ逆襲速攻を許す始末。
結果的に好機をほとんど掴む事なく、延長の30分が経過した。記憶する限りでは、敵GKが伸び切りのセービングで防いだシュートは2本程度だったと思う。11対9でこれでは...
2人少ない敵に引かれて崩し切れないなら、何かアイデアを出して欲しかった。(あまり好きな攻撃ではないが)パワープレイを狙うなり、強引なドリブル突破を狙うなり、後方の選手がドンと飛び込むなり、方法はいくらでもあるではないか。
さらに、攻めのアイデアが出てこないのは、各自の能力の問題(もし本当にそうならば、それはそれで大変なのだが)とも考えられるし、疲労の影響もあるかもしれない。しかし、何か気迫が伝わってこなかった事が一層残念だった。あの北朝鮮戦の素晴らしかった気迫はどこへ行ってしまったのだろうか。
それとも、吉田監督の指示の問題だったのだろうか(ベンチに「戦う」と言う事については、日本最高峰だった森保氏がいたのだけれども)。いや、あそこまで試合が煮詰まれば、最後は選手のはずだよ。
まあ、いいでしょう。あくまでも若者に経験を積ませるユースのタイトルマッチの、それまた準備のためのローカルな大会。思うに任せぬのがサッカーの常、皆若いのだから。これもまた経験として、切磋琢磨してもらいたい。
考えてみれば、韓国に勝って文句を言うのだから、凄い時代になったと言うべきなのかもしれないけれど。
<br />
日本人監督の限界という面でも考えたほうがいいかもしれません。
けっこういたらしく<br />
連戦に加えてそういった悪条件が<br />
加わって動けなかった部分も<br />
あったようです。<br />
ただゲームの流れを読んでのプレーや<br />
プレッシャーをかけられても<br />
自分のプレーを見失わない技術力と<br />
メンタリティという課題は<br />
日本サッカー界の構造的問題なんでしょうか?
<br />
<br />
途中まで読みながらコメントしようと思っていたことを最後に言われてしまいました(笑)
問題は武藤さんの仰るとおりこれからの切磋琢磨でいかに経験を積むかなんでしょうけど、若い時代に何年もサテライト暮らしを続けるのがその経験を積むという点で果たして良いことなのかどうなのか<br />
J2でもJFLでも若いうちからチームの中心としてバリバリ活躍するような選手がもっと居てもいいと思うんですけどね<br />
あとはアウェーのタイトルマッチに積極的に参加することでしょうか<br />
東アジア選手権のユース版があったら良い経験になるんじゃないかと思うのですが(五輪代表レベルで計画してるそうですが)
是非世界大会への切符をとってさらなる飛躍を目指してほしいと思います。<br />
欠点が多い、というか殆ど一芸的な存在ですがベンチに置いておきたい選手だと思いました。
大型選手は遅咲きになりがちですが、今はがまんして使うべきでしょう。むしろ中盤にこれといった人材がいないのが気になります。清水の山本のような選手もいますが、3−6−1でパサー過剰のフル代表と対照的ですね。<br />
海外組