ベガルタは地元でコンサドーレに痛恨の無得点引き分け。上位3チームが揃って勝ったために、再び勝ち点差が開き苦しい状況となった。ともあれ、済んでしまった事を嘆いてもしかたがない。上位3クラブとは直接対決を残しており、可能性はまだ十分残っている。負けは諦めた瞬間に決まるのだから、可能性があるうちは何があっても諦めてはいけないのだ。と、書いていたら、娘に「毎年この季節になると、同じ事を書いている」と指摘された。
いいのだ。たとえ進歩がなくとも(進歩がないのが、私なのか、ベガルタなのか、両方なのかはさておき)、真実と言うものは変わらないものなのだ。
ともあれ、今日のJリーグで注目したのは、2本のGKの頭越しシュート。
1つ目。アントラーズの野沢。
優勝争いに残れるかどうかを争う、エスパルス−アントラーズ戦。生き残るためには、いずれも勝ち点3が必要な両チーム。「バランスを取りながら勝ちに行く」と言う、贅沢なコンセプトを実現すべく、ブラジルの名将と日本の若き知将が、がっぷり四つに戦った試合。勝負は、堅実な守備ラインを作りながらも、肝心なところでペナルティエリア外の守備に僅かな隙が出たエスパルスが涙を飲む事になった。1点目はフェルナンドのキック力で決まった一撃。そして、2点差に突き放すのが、野沢の得点だった。
小笠原が欧州に去った後、そのポジションに入った野沢は、元々技巧派として評価されてきたタレント。ただし、この日はパスの起点となるより、最前線に飛び出して長いボールを受けての仕掛けを再三見せてくれた。で、くだんの得点であるが、ペナルティエリア手前で落ち着いたスローテンポのドリブルを仕掛けながら、エスパルスGK西部がやや前に出過ぎているのを冷静に判断、実に正確な浮き球のミドルシュートを決めたもの。この得点の見事さは、敵DFのチェックをかわしながらもしっかりと敵陣とGKを見ていた事、さらに決して空間も時間も余裕がなかったにも関わらずしっかりと狙い済ました浮き球で約20mのシュートを放った事だ。大体、一般論でドリブルで前方にボールを突きながら浮き球のボールを蹴るのは非常に難しい。だが、野沢は敵DFをいなしかつルックアップを行いながら、難しいシュートを決めたのだ。大変質の高い技術だ。この得点を見ると、この選手も十分にオシム爺さんのお眼鏡にかかる可能性があるように思えてきた。
2つ目。久保。
ここのところ好調な山瀬が、やや浅過ぎたアビスパDFラインの間を通す鋭いスルーパス。久保は見事に抜け出すが、パスコースはやや外側に向いていたため、ボールを受けきった場所はペナルティエリアの外側近くまで開いていた。いくら久保でも、そのまま得意の左足シュートは難しそうな角度だった。持ち直して切り返すか(その場合左利きの久保は右足で狙う事になる)、改めてゴールラインに向けて追いすがるDFを抜き去るか(その場合シュートコースはほとんど無くなるので、センタリングを狙う事になる)。久保がどちらを選択するのだろうと思って見ていたら、とんでもなかった。何と久保はやや外側に流れたボールに対して、右足をがっちりと踏み込み、腰をしっかりと回し、左足のアウトサイドでこれまでのボールの進行方向とほぼ直角に浮き球のシュートを放ったのだ。ボールは、コースを消すため前進していたGK水谷の頭上を悠然と越え、ゴールに飛び込んだ。抜け出している最中に、水谷を見る時間があったのはわかる。しかしだからと言って、あのような浮き球シュートを決めてやろうと言う発想と、それを完璧に実現する技術をどう表現したらよいのだろうか。
久保は過去再三信じ難いほどの、アクロバチックな体勢からの得点や、強烈なシュートによる得点や、打点の高いヘディングによる得点を、我々に見せてくれてきた。これらの得点は、いずれも久保の運動能力(ジャンプ力やボールを捉える強さなど)によるものだ。しかし、今日の得点は、発想と技術のいずれも、常識外。オーバな表現なのはわかっているが、ディエゴクラスと言いたくなる程のものだった。
これはこれで、オシム爺さんのコメントを聞きたくなる。
このような得点を1日で2発も見る事ができるのだから、Jリーグって凄い。
2006年09月16日
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「暴力は最低」とか「二十歳のDF相手にキレてバカじゃね?」とか、ボロカスに言われてますが、昨日の久保を見ていると<br />
「やっぱ久保ファンはやめられん」とつくづく思いましたw<br />
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2試合も久保を見られないのは寂しいけど。
どんないい選手でも、いつか必ず衰えて引退する時が来るんだし。<br />
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久保にはとにかく体を大事にして、一年でも長くJリーグでプレーし、全国のこどもたちを「おおっ」と思わせるような驚嘆のゴールを一本でも多く見せていってほしいです。<br />
個性の強い選手は嫌われてますね。<br />
でもいいですよリーグで楽しい試合が見れれば。
2010年にはさすがに賞味期限切れではないでしょうか。もったいないことですが、Jで楽しむべき素材かと。
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津波=池沼<br />
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どっちも メ ガ バ ロ ス
すいませんでした
この選手は自分の才能を自覚しているのか、いないのか。<br />
謎のままキャリアを終えられたら、ウォッチャーとしてモヤモヤが取れません。