2013年02月26日

ACL開幕、仙台スタジアム、ブリーラム戦前夜

 ACLである。
 私のベガルタ仙台が、こんなにも早くアジアの大会を戦う事ができるようになるなんて。ちょっと前までは考えた事もなかった。高揚している。98年に「明日はトゥルーズだ!」と、友人とリヨンで一杯やっていた時の、あの何とも言えない興奮を思い起こす。
 そして、明日仙台に帰る新幹線では、翌朝アヴィニョンの宿を出発し電車が次第にトゥルーズに近づいていった時の興奮を思い起こす事だろう。
 初めての機会と言うのは、たった1回しか味わう事ができない。本当に幸せな事だ。何とすばらしい時代になってくれた事だろう。いつもいつも語っているが、こんな幸せな時代が到来するなんて、若い頃は思ってもいなかった。

 一般的に考えて、このグループの本命はFCソウル。我が軍は江蘇舜天と2位争いをするのが、常識的予想と言うものだろう。そうは言っても、当然FCソウルの首をかき切る事を狙うのは当然ではあるが。
 とにかく、最初の2試合、明日のホームブリーラム戦と、続く敵地の江蘇舜天戦が、非常に重要なのだ。ブリーラムに勝ち、江蘇舜天と引き分ける事ができれば、グループステージ2位以上に大きく近づく事ができる。しかも今期より、1/16ファイナルはホーム&アウェイになった。たとえ、グループリーグが2位でも、1/16ファイナルをユアテックで戦う事ができる。Jのライバルを含む、どんな強豪との対戦でもユアテックでは勝ち点3をかなりの確率で期待できるのだから、グループリーグの1位抜けに拘泥する必要はない。
 そうこう考えると、初戦のブリーラムに勝ち切る事が、いかに大切な事かと、改めて思えてくる。

 昨日、北日本は今世紀始まって以来の寒波に襲われたと言う。
 そして、在仙のベガルタサポータの多くは、スタジアムの雪かきに追われたとの事だ。遠方にいて、何の手伝いもできない己がもどかしい。皆さんの努力により、芝の状態を含め、最低限のコンディションは整ったようだ。寒さは相当だろうが。だいたい、2月の厳寒期に、ナイトゲームでサッカーを行うと言う概念そのものが、わが故郷にはなじまないのだけど。
 しかし、考えてみれば、その極寒のコンディションは、南国から遠来のブリーラムには相当厳しい環境となる事だろう。寒ければ寒い程、当方は有利なのだ。参戦者にとって、つらい事は確かだが、ここは素直に喜ぶ事にしよう。

エルゴラッソによると、キャンプ中に、鎌田、菅井、角田らの中心選手に負傷が続いた事もあり、移籍加入の石川と佐々木、獲得したばかりのジオゴ、新人の蜂須賀(特別指定選手として、昨期から出場していたが)、若手(と言っても、他のクラブの常識から言ったらそうは若くはないが)武藤と奥埜ら、昨期とは随分異なるスターティングラインナップが予想されているようだ。
 これはこれで、長く厳しいシーズンを戦っていくためには、とても大切な事だ。潤沢な資金であり余る余剰選手を抱えるような贅沢は我が軍には許されない。すべての選手を戦力化し、厳しい日程のシーズンをこなしていく必要があるのだから。そして、それが即、アジアチャンピオンへの唯一の方法だ。

 Jリーグを目指すクラブが故郷にできた事そのものが嬉しかった黎明期。各種の不運と放漫な経営で迷走した90年代後半。清水秀彦氏一世一代の手練手管とマルコスによるJ1昇格の歓喜。清水氏の美しい自転車操業を堪能した2シーズンのJ1時代。色々な監督を試す事で、みんなで無常観を学習した「けさ位」時代、中でも世界サッカー史にも稀な「算数事件」を経験できた幸運。あのヤマハスタジアム。J1復帰、J2優勝、天皇杯ベスト4。震災と上位進出。そして、私たちはここまで来た。
 視点を変えれば、私たちにできたと言う事は、日本中の誰にでもできると言う事だ。カネはなくても情熱だけでここまでできる。もちろん、日本最高のスタジアムと、日本最高(と言う事は世界最高)のマスコットに、私たちはまだまだ追いつけていないかもしれないが。いや、日本中の誰にでもできるのではないな、世界中の誰にでもできると言う事だろう。
 だから、私たちは走り続けるのだ。他から追いつかれないように。明日の極寒のユアテック、じゃなかった仙台スタジアム。モロッコへの旅が始まる。
posted by 武藤文雄 at 00:21| Comment(3) | TrackBack(0) | 海外 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
胸が熱くなりますね。
今日は会社を休んで参戦します。
こんな嬉しい事態になるとは、サポーターを始めた頃には想像もしていませんでした。
Posted by たろうの尻尾 at 2013年02月26日 08:28
いいな〜
歴史の証人、うらやましい。
Posted by みゃ at 2013年02月26日 08:59
ACLは参加することに意義のある大会ではありません.国の代表としての義務があります.日程に備えて1.5倍の補強をし,チーム始動を1ヶ月早める覚悟のないクラブは,ACLを辞退すべきです.前にも書きましたが,グループリーグで敗退したクラブには,Jリーグの勝ち点を-10にするべきだと思いますよ.
Posted by 若さま at 2013年02月27日 21:15
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