2003年11月09日

雲の上の戦い

 精魂込めて90分間を堪能し、最後の最後に止めを刺されると言う何とも言えない経験をした翌日である。疲労を癒すべき日曜日と位置付け、午前中は子供達と戯れ、午後はTVでノンビリとグランパス−マリノス戦を見た。
 考えてみると、J1残留争いがあまりに面白いので、リーグ戦と言うのは残留、陥落だけを競うのだけが狙いで、優勝を争うのが最大の目的である事を忘れていた(笑)。星取表を見ていると、これほど面白いリーグ戦は珍しいのではないかと言う程の混戦状態ではないか。雲の上でこんな僅差の戦いが行われていたとは。

 冗談はさておき、この試合は十分に堪能した

 改めてウェズレイには感服。何とも木目の細かい得点能力ではないか。正対した時のシュートの型の完璧さを見せつけた1点目。2点目のFKは、キーパ榎本哲との格の違いを見せつける。3点目の位置取りと落ち着いたミート。私はこのハットトリックに素直に感心しました。エメルソンのように「ああ、これはどうしようもない」と思わせるのと異なり、「後一歩で防げそうなチャンスを確実に決める」凄みは格段。現在リーグ最高のストライカと言って過言ではなかろう。
 最高のストライカを支えるのが、パナディッチと大森を軸にしたこれまたリーグ屈指の守備ライン。ただ、最終ラインの強さに頼るためか、チーム全体としての守備がもう一歩なのが、この日の2失点に繋がったように思える。ウェズレイが冴え渡っている今シーズンは、このチームにとってとても大切なものに思えるのだが、残り3試合トップとの勝ち点4差をどう捉えるか。

 改めて松田には失望。負傷から復帰したこの初戦でのあの連続イエローカードは何なのだ。あの退場劇を見て、私は確信した。松田はマリノスを去り新たな場で戦うべきである。ユース時代から、日本を支える逸材と期待されマリノスに加入し早くも9シーズン目。この選手の能力は紛れも無く日本屈指であり、好調時は世界のどのFWとも対等に戦う事ができ、ワールドカップも経験している。しかし、どうしてこの大事な試合で、楽をして守ろうとするのか。これだけの逸材が、このままズルズル選手生活を送るのは拙い。河岸を換え、新たな環境で戦う方が本人のためではないか。一方マリノスからしても、中澤がこれだけ充実しており、那須、栗原と言った若い人材を抱えるだけに、松田不在でも十分にやれるはず。松田をガンバあたりの金は豊富だが(監督人事のいい加減さでわかるように)勝敗に拘泥していないチームに高額で売り飛ばす手もあるのではないか。
 堂々たる手腕で日本屈指の監督に向かっている岡田氏。強気の采配が当たる事が多かったが、今日は2−2の同点、10対11と言う状況で、決然と勝ちに行ったのが裏目に出た。凡将はこの手のケースでは無理せず守りに入る事が多いが、勝ち点3を取りたい試合でのこの敢然とした決断は岡田氏の凄み。この試合では裏目に出たのは結果論。この姿勢は氏の監督人生トータルではプラスになるのではないか。

 雲上の戦いを論じている時に、現実を想った。う〜ん、2週後、マリノスとやるのか。い〜や、思い切り前掛りで来てくれ、ベガルタのカウンタの好餌となるように。
posted by 武藤文雄 at 23:52| Comment(0) | TrackBack(0) | Jリーグ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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