2003年11月02日

少年団あれこれ

 秋の少年団シーズンが継続している。地域には5つのチームがあり総当りのリーグ戦を行っている。私は、4年チーム、3年チームのコーチ(実質的監督)を担当している。
 昨日は3年チーム、4年チームともに、リーグ最終戦があったのだが、結構愉しい事態が多数出来した。

1.リーグ優勝を自ら逸する
 自分のチームの試合の合間は、他のチームの試合の審判をする。この日、私が笛を吹いた試合は、4−0。神経を使ったのは、前半、後半とも終了間際ギリギリに好機が訪れ、タイムアップにするか攻撃を継続させるかを迷った事。よい攻撃が継続していた事もあり、私は終了の笛を吹かず、結果的には前後半いずれもロスタイムに入ったあたりで得点が決まった。
 さてこの試合で、3年リーグは全日程を終了。成績を取りまとめて見ると、我がチームは3勝1分けで終了。一方、私が審判した試合で4−0で勝ったチームも、3勝1分け、勝ち点で並んだ。当該成績は当然引き分けで、後は得失点差の計算。何と、我がチームは1差で2位になってしまった。つまり、私が「ロスタイムを取らず、あの2点が入ってなければ」我がチームが優勝した事になるではないか。
 いや、長いサッカー人生こう言うこともあるのだなと思った次第。もっとも、前後半共にプレイを継続させた事の判断は何ら間違ってなかったと思っているので、後悔は全くないけれど。

2.エース対決
 4年リーグの最終戦は、今まで1度も勝っていない強豪(6月22日の日記でPK負け)との直接対決。勝った方が優勝するが、引き分けでは当方はダメ。先方はパスワークから両翼攻撃を狙うよく組織化させたチーム。一方、当方の攻撃は単身ドリブルの横に味方がフォローする、よく言えばアルゼンチン、悪く言えば原始的なサッカー。何となくご理解いただけると思うが、私としては3,4年生のチームだけに、あまり色々な事は教えずに、ボール扱いと瞬時の判断能力を高めて欲しいと思っているので、どうしてもこのようなサッカーになる(いや、気の利いた事を教える能力もないのですが)。
 選手たちはよく戦ってくれた。何回かの決定的ピンチを防いだ後は、互角の展開。そして前半終了間際、見事に先制する。左からのクロスが右に流れ、俊足の右ウィングがよくボールを追い右サイドでキープ後、後方から進出してきたエースのMFにパス、エースが強烈なシュートを決めた。
 後半敵が必死に攻め込むが、「外からの攻め」にこだわり、一番怖い中央突破がないため、当方の両サイドバックが粘る事で、決定機を作らせない。しかし、何とか逃げ切れそうになった終盤、敵のMFのエースが、見事な技巧を発揮して同点ゴールを決め、そのまま終了。4年も優勝を逸する事になった。

 結果として、両チームのエースが1点ずつを決めた引き分けとなった。私としては教え子の強烈なシュートももちろん嬉しかったが、敵のエースの一発にも快感を感じた。彼はそれまで(おそらくコーチの指導を守ってだろう)せっかくフリーでボールを受けても両翼に機械的に展開していた。しかし、試合終了間際、どうしても勝ちたかったのだろう、この日初めて強引な中央突破を狙い、それを成就させた。あの子のサッカー人生にとって、昨日のゴールはとても大きいものになるのではないか。
 しかも、エース同士がお互いを相当意識した言動をしているのが、また愉しかった。どっちも頑張れ!
posted by 武藤文雄 at 23:52| Comment(0) | TrackBack(0) | 底辺 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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