私は、ジーコ氏には何の幻想も抱いていない。先日述べたように、氏はいい加減な気持ちで、代表監督を務めているだけだ。シンガポール戦への対応にしても、思考停止の継続が散見されるのみ。期待する事すら時間の無駄だろうが、「オマーン戦で拙かった事をシンガポール戦で改善しよう」と言う努力が、ひとかけらも見られない(そうか、早く海外組を呼ぶことが改善か、そのためにブラジルに帰国したのか、ブラジル協会の圧力はボローニャやハンブルガーSVのフロントを動かせると言うのか)。もはや、皮肉を語るのも疲れたのだが。
しかし、ジーコ氏を今なお擁護しようとする方々もいる。人それぞれ様々な人生観、哲学、サッカーへの嗜好があり、意見が異なるのは当然。ただし、残念ながら、論理的に納得できるジーコ氏擁護論には、なかなか出会えないでいた。そのような状況で、これは、執筆者の気持ちが痛いほど理解できるとてもいい文章だ。
選手大野俊三は、まさにジーコ氏がアントラーズで真剣に『実質監督』を務めていた時の最大の成果の一つ。アントラーズの前身の住友金属時代から活躍していたDFだったが、正にジーコ氏がアントラーズを掌握した以降に「大化けした選手」だった。決して肉体面で恵まれた素材と言えなかったが、ストッパとして、実にしつこい守備ぶりで、各チームのストライカと丁々発止したプレイは、本当に素晴らしかった。ドーハ後の日本代表のセンタバックを井原と組むのは大野になるのではないかと思わされた事もある。。
選手大野の存在そのものが、Jリーグ黎明期の『実質監督』としてのジーコ氏の、能力の高さを示すものだ。そして、当時のジーコ氏の薫陶を受けた大野氏が、今なお「輝いていた」ジーコ氏の思い出により、「今の」ジーコ氏の采配を肯定的に捉えるのは、とてもよく理解できる。
しかし、大野氏の意見は心洗われるものではあるが、私の「ジーコ否定論」を覆すほど説得力はない。大野氏は、過去の幻想に捉われているのではないか、と言うのが私の意見だ。
それにしても、この文章を読んで、改めて選手大野の全盛期のプレイを思い出すと、「輝いていた」ジーコ氏まで思いをはせる事になり、何とも悲しい。もう、いいではないか。
2004年03月07日
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> 人それぞれ様々な人生観、哲学、サッカーへの嗜好があり・・・
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> 選手大野俊三は、まさにジーコ氏がアントラーズで真剣に
> 『実質監督』を務めていた時の最大の成果の一つ。
> 正にジーコ氏がアントラーズを掌握した以降に「大化けした選手」だった。
>
> しかし、大野氏の意見は心洗われるものではあるが、
> 私の「ジーコ否定論」を覆すほど説得力はない。
> 大野氏は、過去の幻想に捉われているのではないか、
> と言うのが私の意見だ。
出典が不明確なので、いまからでもハッキリ!〔(c)早野宏史〕させた方がいいと思います。
近々、そのジーコが率いる(率いる?)イラクと絶対に負けられない戦いをするわけですから・・・。